SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

100年以上前に建てられたアール・デコ様式の廃発電所、ケレンフェルド発電所 - Kelenföld Power Station -

個人的に、それはチェルノブイリや各未承認国家を巡った後一番気になる存在だった。個人的に、世界で一番美しい発電所の廃墟と言っても他言ではないのだろうかと思っている。個人的に、そこに行くまでは絶対死ねない。そう思った場所だった。ケレンフェルド発電所。1914年にオープンした当時、ケレンフェルド発電所はヨーロッパ全土で最も先進的な発電所の1つだった。しかし見る人はその技術的観点よりも美しく華やかなアールデコ...

2018
15

緩衝地帯グリーンラインに残る廃墟、ニコシア国際空港 - Nicosia International Airport in Cyprus -

世界一平和な停戦地帯がある。それは“未承認国家”のある島だ。と、いう事を知り、どうしてもそこへ行きたくなった。キプロス島。南部のギリシャ系住民が支配する地域・南キプロスと、分離独立を求めている北部のトルコ系住民が支配する地域・北キプロスに分断する、東地中海のシリア・アナトリア半島の沿岸にある島だ。南キプロスと北キプロスとの衝突を抑止する為1974年に国連が引いた緩衝地帯(非武装地帯、停戦ライン)…通称グ...

2018
14

虚ろな巨躯、国民の館…議事堂宮殿 - Casa Poporului ( Palatul Parlamentului ) -

何処と無く暗雲立ち込めるように見える、不穏な空気が拭えぬ街・ブカレスト。東欧(それ以外のヨーロッパでも)に付き物な“ロマ”に気をつけろと注意される。カメラをさげていると取られるぞ。と。ロマ…ジプシーたちに対して、私は特別差別意識は持っていない。しかし時にして、思いもよらぬ罵声を彼らから浴びせられる時もある。余り気に留める事はないが、彼らの紡ぐ未来は、今とさして変わらぬもののような気がする。ブカレスト...

2018
05

ブカレストの廃新聞社、レジーム新聞社ビル - Abandoned Regime Newspaper Building in Bucharest -

さて、2018年2月になりました。更新が滞っておりすみません。2月に入ったからにはわしゃわしゃ更新してきたいな、とは思っております。キヤノンギャラリーの巡回展『コーカサスの虜』も無事終了しました。来てくださいました方本当にありがとうございました。暫く身の回りが落ち着かなそうではありますが、今年も宜しくお願い致します。ある日ある時私は、ルーマニアの首都ブカレストにいた。降り立った瞬間から本能的に感じる危機...

2018
02

現在ゴリラクリニックdigさんに寄稿させて頂いております - Articles on other media -

今年の夏辺りから『ゴリラクリニックdig』という「オトコの“気になる”を刺激するメディア」にて記事を書かせて頂いております。当ブログの趣旨とは違う記事をもりもりと書かせて頂いているので、興味がありましたら是非チェックしてみてください。今回は今まで書いた記事を紹介させて頂きます。※中には刺激が強い記事もございます、くれぐれも読む際は自己責任でお願い致します。【閲覧注意】富士の樹海は想像以上に美しく、発見し...

2017
31

生けるソ連・沿ドニエストル共和国 4 生きている遊園地と遺棄された遊園地 - An abandoned amusement park in Pridnestrovian Moldavian Republic (PMR) -

早朝の沿ドニエストルの首都・ティラスポリを散歩していたら大きな公園があった。そしてその敷地内には、何やら遊園地があるご様子。…現役、だよね?小さなジェットコースターは使用感があるものの、壊れた車両がレールの脇に置きっぱなしになっており。全体的に、不穏なオーラを放っている。ああ…なんて不安になる笑顔なんだ。更なる不穏なオーラを感じ見据えたその先には。?!あかんやつだ…!この遊具たちは、どうやら彼の大陸...

2017
25

生けるソ連・沿ドニエストル共和国 3 - The country where the Soviet Union lives Transnistria -

沿ドニエストルの首都・ティラスポリの大通り沿いを歩いていると必ず目に入る大きな像がある。沿ドニエストルの建国者・スヴォーロフ将軍の像だ。近くにいる子供と比較して、その大きさがよく分かる。1990年9月2日が沿ドニエストルの国の設立だが、「建国者」と呼ばれているのはロシア帝国時代の将軍だ。トルコとの戦いに勝利し、ドニエストルのあたりがロシアの領土になった歴史がある。1792年、ロシアとオスマン帝国との露土戦争...

2017
18

生けるソ連・沿ドニエストル共和国 2 - The country where the Soviet Union lives Transnistria -

未承認国家・沿ドニエストル共和国の主都ティラスポリの市庁舎の前へとやってきた。ん。あれはまさか。レーニン像だ。現存する旧ソ連圏で、レーニン像がこのように『生きている』とは。この堂々たる出で立ち。素晴らしい。恐らく沿ドニエストルは、この世で唯一『生けるソビエト連邦』を垣間見る事の出来る国だ。それは亡霊なのではない。生きているのだ。私と行ったら廃墟のある場所に行くんでしょと思われがちだが(まぁその通り...

2017
11

生けるソ連・沿ドニエストル共和国 - The country where the Soviet Union lives Transnistria -

旧ソ連圏に存在する未承認国家というものに、惹かれて止まない。そのひとつ、沿ドニエストル共和国。飛行機でモルドバに降り立ちまずは主都キシナウへと向かう。私がロシア語を喋っただけでタクシーの運転手は爆笑していた。「英語喋れる人のところに連れて行こうかと思ったのになんだ分かってるじゃん!」いやごめん、そんなに分かってはいないんだ。そして到着するなり即、バスへと乗り込む。沿ドニエストル共和国の主都・ティラ...

2017
07

初めて足を踏み入れた廃墟、軍艦島 - Battleship Island -

自分が初めて足を踏み入れた廃墟、それは軍艦島だった。50mmの単焦点レンズを装着したフィルムカメラを片手に乗り込んだそこは、初めて触れる世界だった。限られた短い時間の中、無我夢中でシャッターを切った。島の歴史などは、他に詳しい資料やサイトがあるので割愛する。私なんかよりずっと昔から、それこそ子供の頃から軍艦島を秘密基地のように、遊び場としていた人たちもいる。ずっと昔から記録として写真を残してきた人たち...

2017
30

草むらのヒーローは今日も眠る 廃バス - Abandoned Country Bus -

田舎道を走らせ、山々を行き。こんもりと草木に隠れる廃バス在り。三菱ふそうのマークがなんとも可愛らしい。いすゞのマークのようなものだろうか…。個人の所有物として、なぜ廃車…廃バスがあるのだろうか。疑問に思ってはいたのだが、倉庫として使ったり、休憩所として使ったり、何かと使い道があるようだ。不思議。倉庫として使っていたがそのうち使わなくなり、完全放置しているうちに扉も錆付き開かなくなる個体も多いように見...

2017
27

極右草ヒロ流記 廃街宣車 - Abandoned Sound Trucks in Japan -

見よ 東海の 空明けて旭日高く 輝けば天地の正気 溌剌と希望は躍る 大八洲おゝ 清朗の 朝雲に聳ゆる富士の 姿こそ金甌無欠 揺ぎなき我が日本の 誇なれ思わず聴こえてきそうな、なんと雄々しい益荒男であろうか。一度ネットでお見かけしてから、是非この目で見てみたいと思っていた。会えて光栄。街宣車は税制上優遇され、ほとんど課税されない特種用途自動車(いわゆる8ナンバー、放送宣伝車という)として登録を受けていることが...

2017
22

ベトナム戦争の記憶・クチトンネル - Cu Chi tunnels -

ホーチミンから北西へ約70キロほどの距離の場所に、南ベトナム民族解放戦線の拠点のひとつだった場所がある。現在では観光地になっているが、なんとそこで実弾を撃つ体験が出来ると言う。行きたい。撃ちたい。銃ぶっぱなしたい。呆れる程不純な動機で我々はベトナム戦争の記憶の残るその地へと向かった。ホーチミンから3時間以上かかるというので、現地でツアーに申し込むのもいいかと思ったが、ここはあえてローカルバスを乗り継...

2017
20

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 4 夜と食欲 - Night and Appetite in Ho Chi Minh -

この時、私たちは疲れ切っていた。なんで疲れ切っていたのかは、後ほど語る事にしよう。土砂降りの雨と汗と泥に塗れぐちゃぐちゃになった体をシャワーで洗い流し、夜の街へと繰り出す。眠ってなんかいられない。夜のホーチミンの街は、大層賑わっていた。観光客の行き交う賑やかなエリアへと向かう。何故か女装をした厳つい西洋人男性がいたが、まぁ、暑いしな、うん、いいと思う。何を食べようか…適当に入ったレストランが、とて...

2017
16

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 3 日本人の功績と中国寺院 - Japanese Credit and Chinese Temple in Ho Chi Minh -

あれは、なんだろう。…金魚売りだ!様々な種類の金魚が、透明な袋に入れられた状態で売られている。純粋に観賞用の為売られているものだ。最初はお寺に行く時お供えでもするのかな…何か特別な事に使うのかな…と思ったが、そんな事はないらしい。金魚たちは、窒息しないのだろうか…こんな狭い袋の中に数匹入れられて…。心配になる。西洋建築の数々を後にし、私たちが向かったのは日本人が作ったという橋とトンネルだった。橋の上か...

2017
13

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 2 ピンクの教会と西洋建築 - Pink church and Western architecture in Ho Chi Minh -

ホーチミンへ行くなら必ず見たかった建築物がある。廃墟も好きだが世界中の教会建築も好きだ。ここにはなんとも可愛らしいピンク色の教会がある。どんよりとした曇り空が続く中一瞬の晴れ間だったかもしれない。なんて嬉しい。教会の名はタンディン教会(Nhà thờ Công Giáo Tân Định)。ホーチミン市内でサイゴン大教会に次いで2番目に大きな教会で、ローマ建築様式を取り入れられている。中にも入りたかったが、観光客の立ち入りは...

2017
10

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 - Ho Chi Minh -

東南アジアの熱気は、ヨーロッパやアメリカなどでは絶対に味わえ鮮烈なものだ。暑い場所は大嫌いな筈なのに、何度でも行きたくなる中毒性がある。雨季のベトナムは猛烈に暑い。早朝到着からすでに雨が降りそうな空模様をしていた。とりあえず何をするか。何処から行くか。あまり計画性があるようでない旅だったので最寄りのカフェに入る事にした。カフェだけど、ベトナムのサンドイッチ『バインミー』がちゃんとある。相場よりはや...

2017
09

【ありがとうございました】コーカサスの虜・キヤノンギャラリー銀座終了しました。次回は札幌で…

と、いうわけで無事キヤノンギャラリー銀座での展示が終わりました。次回、及びそれ以降のスケジュールは下記となります。● 概要『コーカサスの虜』アジアとヨーロッパの中間と言えようコーカサスの国々は「山を越えれば民族が変わる」と揶揄されるように少数民族を数多く抱える他民族国家だ。山を、谷を、国境を超えるたび民族、景色、宗教、文化が変わる様子はまるで一回しするごとに模様が変わる万華鏡のようだ。故に、何百年も...

2017
08

あくる日の宮ヶ瀬ダム - ダムに沈んだ道路 -

貯水量が過去最低の57%になった宮ヶ瀬がニュースになったのは、記憶に新しいだろう。乾き切ったダムから現れた曾ての道路や標識。そこに人の営みの痕跡は殆ど消えてしまっていたが、確かにそこに、文明があった。身近なところで異世界感を感じる事の出来る景色。その後8月25日(金)、月に2回ある宮ヶ瀬ダム観光放流が行われた。観光放流の為だろうか、私が訪れた9月2日には水の量が見て明らかに増えていた。あ、でも。やっぱり異...

2017
30

連邦の青い奴…? アルメニアのガンダム公園 - Gundam Park in Armenia ?! -

廃墟と化したレーダーがある。そう聞いて胸高鳴る事がない廃墟マニアなどいないだろう。私ももちろんその一人だ。しかしレーダーに近づくと発砲されるからやめておきなさいと、現地人に諭され意気消沈し。すごすごと街へと帰るその時だった。「ちょっと止めて!」ガンダム?!福島のヘタレガンダム、同じく福島のグレートに続き、今度はアルメニアでもガンダムですって…?!うん………あからさまにパチもん臭がすごいが、まぁガンダム...

2017
23