SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 4 夜と食欲 - Night and Appetite in Ho Chi Minh -

この時、私たちは疲れ切っていた。なんで疲れ切っていたのかは、後ほど語る事にしよう。土砂降りの雨と汗と泥に塗れぐちゃぐちゃになった体をシャワーで洗い流し、夜の街へと繰り出す。眠ってなんかいられない。夜のホーチミンの街は、大層賑わっていた。観光客の行き交う賑やかなエリアへと向かう。何故か女装をした厳つい西洋人男性がいたが、まぁ、暑いしな、うん、いいと思う。何を食べようか…適当に入ったレストランが、とて...

2017
16

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 3 日本人の功績と中国寺院 - Japanese Credit and Chinese Temple in Ho Chi Minh -

あれは、なんだろう。…金魚売りだ!様々な種類の金魚が、透明な袋に入れられた状態で売られている。純粋に観賞用の為売られているものだ。最初はお寺に行く時お供えでもするのかな…何か特別な事に使うのかな…と思ったが、そんな事はないらしい。金魚たちは、窒息しないのだろうか…こんな狭い袋の中に数匹入れられて…。心配になる。西洋建築の数々を後にし、私たちが向かったのは日本人が作ったという橋とトンネルだった。橋の上か...

2017
13

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 2 ピンクの教会と西洋建築 - Pink church and Western architecture in Ho Chi Minh -

ホーチミンへ行くなら必ず見たかった建築物がある。廃墟も好きだが世界中の教会建築も好きだ。ここにはなんとも可愛らしいピンク色の教会がある。どんよりとした曇り空が続く中一瞬の晴れ間だったかもしれない。なんて嬉しい。教会の名はタンディン教会(Nhà thờ Công Giáo Tân Định)。ホーチミン市内でサイゴン大教会に次いで2番目に大きな教会で、ローマ建築様式を取り入れられている。中にも入りたかったが、観光客の立ち入りは...

2017
10

ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 - Ho Chi Minh -

東南アジアの熱気は、ヨーロッパやアメリカなどでは絶対に味わえ鮮烈なものだ。暑い場所は大嫌いな筈なのに、何度でも行きたくなる中毒性がある。雨季のベトナムは猛烈に暑い。早朝到着からすでに雨が降りそうな空模様をしていた。とりあえず何をするか。何処から行くか。あまり計画性があるようでない旅だったので最寄りのカフェに入る事にした。カフェだけど、ベトナムのサンドイッチ『バインミー』がちゃんとある。相場よりはや...

2017
09

【ありがとうございました】コーカサスの虜・キヤノンギャラリー銀座終了しました。次回は札幌で…

と、いうわけで無事キヤノンギャラリー銀座での展示が終わりました。次回、及びそれ以降のスケジュールは下記となります。● 概要『コーカサスの虜』アジアとヨーロッパの中間と言えようコーカサスの国々は「山を越えれば民族が変わる」と揶揄されるように少数民族を数多く抱える他民族国家だ。山を、谷を、国境を超えるたび民族、景色、宗教、文化が変わる様子はまるで一回しするごとに模様が変わる万華鏡のようだ。故に、何百年も...

2017
08

あくる日の宮ヶ瀬ダム - ダムに沈んだ道路 -

貯水量が過去最低の57%になった宮ヶ瀬がニュースになったのは、記憶に新しいだろう。乾き切ったダムから現れた曾ての道路や標識。そこに人の営みの痕跡は殆ど消えてしまっていたが、確かにそこに、文明があった。身近なところで異世界感を感じる事の出来る景色。その後8月25日(金)、月に2回ある宮ヶ瀬ダム観光放流が行われた。観光放流の為だろうか、私が訪れた9月2日には水の量が見て明らかに増えていた。あ、でも。やっぱり異...

2017
30

連邦の青い奴…? アルメニアのガンダム公園 - Gundam Park in Armenia ?! -

廃墟と化したレーダーがある。そう聞いて胸高鳴る事がない廃墟マニアなどいないだろう。私ももちろんその一人だ。しかしレーダーに近づくと発砲されるからやめておきなさいと、現地人に諭され意気消沈し。すごすごと街へと帰るその時だった。「ちょっと止めて!」ガンダム?!福島のヘタレガンダム、同じく福島のグレートに続き、今度はアルメニアでもガンダムですって…?!うん………あからさまにパチもん臭がすごいが、まぁガンダム...

2017
23

モーターマガジン社さんよりカレンダー『コーカサスの虜』が発売されました

この度、『月刊誌「カメラマン」で活躍する写真家たちのカレンダーシリーズ』として当方の写真のカレンダー『コーカサスの虜』が発売されました。サイズは横410mm×縦300mm(A3サイズ相当)。大きめサイズでお部屋を彩ります。受注販売なので、注文してから2週間後くらいのお届けになります。アルメニア、グルジア(ジョージア)、アゼルバイジャン。そしてそれらに付随する未承認国家や自治共和国の写真です。何卒よしなに。ご注文...

2017
19

嘗ての夏の離宮 シェキハーン・サラユ と 裏手にある廃校

シェキの街にある、キャラバンサライと並ぶ観光地になっている、シェキハーン・サラユ(シェキハーン宮殿)。時の統治者・シェキハーンは夏の離宮としてシェキハーン宮殿と庭をこしらえた。現在一般解放しており、ガイドがいる時のみ中に入る事が出来た。モザイク画が美しい。中はステンドグラスや壁画で装飾され、外界と隔絶された非常に美しい空間となっている。撮影禁止なのが残念。外観のみを写真に収める。実はシェキハーン・...

2017
18

シルクロードの残り香…紀元前より栄し隊商宿・キャラバンサライのある街シェキ

その日、私はアゼルバイジャンの首都バクーから、北へ、北へと向かっていた。ソ連式乗り合いバス・マルシルートカとは違いきちんとした大型バスで隣に乗り合わせた女性は、言葉こそ殆ど通じないもののとても親切で、私が目的地・シェキ村に着くまで何かと世話を焼いてくれた。「お腹空いてない?」「お茶をご馳走するよ」「ここがシェキ村の入り口の門だから写真を撮るといいよ」残念ながら揺られるバスできちんと水平を保った写真...

2017
17

ぽこっと見つけた謎の遺構。

曖昧模糊、謎深し此れは、一体。何だろう。戦跡のようだ。観測壕だろうか…?謎は深まった侭解決していない。友人曰く、飛行場とか演習場の付近にある「司令所跡」なのではないか、との事。...

2017
16

「都会の真空で、ぼくらは。」 2

冒険は、常にぼくらの隣にある。...

2017
10

Аромат бывшего Советского Союза остался в Иджеван - アルメニアで一番最初にソ連になった街で -

旧石器時代や青銅器時代の遺物が発掘されるこの街の端に、忘れられたモニュメントがあった。アルメニアで一番最初にソ連になった街。北方よりソビエト連邦の赤軍が攻め入り、アルメニアで最初にソ連に制圧されたのだ。中心部は思ったより人が多い。かの昔はカーペット製造で有名だった。ソ連全土でも3番目の規模を誇るカーペットの街として名を馳せた。しかしソ連崩壊後、アルメニア国内の経済危機により立ち行き不可となりカーペ...

2017
05

「都会の真空で、ぼくらは。」

廃墟探索の、原点に近い、そんな感覚を覚えるある日。ひっそりとしたコンクリートの廃校があると昔から聞いていた。それは朝鮮学校の廃墟と聞いていたが、実際は朝鮮総連の教育研修機関だった。総聯の幹部、学習班を養成する学校として創立された。全寮制で外出は禁止、毎日のスケジュールは6時 :起床8時 :朝食9時~12時 :学科12時 :昼食13時~17時 :学科17時~18時 :総括18時 ...

2017
02

チャリを漕いで…ベトナムの古都・フエを行く - ブンボーフエ(Bun Bo Hue) -

ベトナムの古都・フエ。ホーチミンより北、ハノイより南。そこは、どんな街なのだろう。日本で言う京都。古都だという。それくらいしか事前情報を仕入れぬまま、現地へと旅立った。ホテルの9階から見下ろした景色。ホーチミンは東南アジアの欧羅巴と確か言われているんだっけ。対してこちらは、華僑の匂いを街並からそこはかとなく感じる。トタンの屋根が美しい。にしてもなんなんだこの暑さは。ホーチミンから北上するというので...

2017
30

草むらのヒーローはそこにいる - Hero in grass -

夏休みも過ぎ去り、秋嚙み締める長月(しかし写真は何時ぞやの皐月)ある日ある時ある曜日、茨城の片田舎を走行中。国道123号線沿いにある草むらのヒーローたちに、ついでにと会いに行った。田舎には、こうした可愛らしい投棄物、遺棄物、放棄物…がそこそこある。私の地元にも、レトロで可愛い廃車が持ち主さんの土地内に放棄されていた。ウキウキと写真を撮ったら、その廃車の持ち主は親戚の友人だった。世界の狭さを感じる。...

2017
25

片田舎の鉱山の村・アクタラ 2 - Countryside copper mine city Akhtala -

世界遺産となった教会の他に、この村には何があるのだろうか。と問うたら、普通の人は「何もない」と答えるだろう。実際、この問いは愚問に等しいかもしれない。牛飼いのおじさんに軽く会釈をし、誰も見向きもしないそこに入っていく。この一帯はデベト渓谷と呼ばれている。ソ連時代は銅山として栄えていたが資源は枯れ今では閉山した銅山が殆どだ。銅山から銅を運ぶ為に作った鉄道は現在エレバン・トビリシ感を繋ぐ列車が走ってい...

2017
19

11月より写真展『コーカサスの虜』キヤノンギャラリー全国巡回開始します

2017年11月よりキヤノンギャラリーさんにて写真展を開催します。アルメニア、グルジア、アゼルバイジャン、ナゴルノ・カラバフ、アブハジア、ナヒチェバン…の写真を展示させて頂きます。今回銀座、札幌、大阪、名古屋と全国巡回となります。● 概要『コーカサスの虜』アジアとヨーロッパの中間と言えようコーカサスの国々は「山を越えれば民族が変わる」と揶揄されるように少数民族を数多く抱える他民族国家だ。山を、谷を、国境を...

2017
14

唐突ですがイベント決まりましたその2『幽幻廃墟 – 未承認国家から日本まで 幽幻なる景色を求めて -』

唐突ですがイベント出演が決まりました。誰が驚いているって自分が一番驚いています…という催しその2です。大阪にあるロフトプラスワンウエストさんにてのイベントです。- イベント概要 -国として認められず、紛争により廃墟ばかりが残った未承認国家。チェルノブイリ原発事故で生まれた大規模な廃墟都市。そんな廃墟を収めた写真家・星野藍による初の本格廃墟写真集『幽幻廃墟』。イベントでは、チェルノブイリ原子力発電所の事...

2017
13

廃眼科医院 - Abandoned Ophthalmology Clinic -

目眼瞳眸睒眴瞤瞚恋い焦がれてもなかなか行けない場所もある。此処は、そんな場所の一つだったかもしれない。此れが入院棟か、と思いきや扉の向こうは悪趣味なラブホテルも吃驚な紫色の廊下だったりして、何とも首を傾げたくなる場所だった。近代建築の廃病院へと足を踏み入れたのは久々だった。可愛らしい計器類の数々に胸躍る。ひとつひとつ丁寧に撮っていてはキリもカギリも無くなってしまう。青みがかった無影灯にも惹かれて止...

2017
11