FC2ブログ

SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

紀伊國屋新宿本店にて『旧共産遺産』(東京キララ社)刊行記念トーク 開催します。

(公式サイトより)世界中の廃墟、旧共産圏、未承認国家を被写体として旅するカメラマン星野藍が、バルカン半島を中心に、旧共産圏に遺る奇抜な廃墟と朽ちゆくスポメニック(戦争記念碑)を収録した写真集『旧共産遺産』の刊行を記念して、トーク&サイン会を行います。     日  時|2019年7月24日(水)  19:00開演 18:45開場      会  場|紀伊國屋書店新宿本店9階 イベントスペース     参加方法|参加...

2019
11

ソ連の秘密廃軍事都市 - Secret Military City of The Soviet Era in Latvia , Zeltini Missile Base -

「どうしてそんな所に行くの」スクランダ1で出会った軍人は言った。「ソ連に呼ばれているから」「狂ってる」そこもまた、他のソ連の遺構と同じように、遠くない日に消えゆく運命かもしれない。石碑に刻まれた文字は既に読む事は叶わない。色あせた迷彩も瓦礫と化すのだろうか。ラトビアのソビエトの痕跡は無慈悲にも次々と消え行くように見える。ラトビア北東部の深い森の中。そこに嘗てロケットミサイル基地が存在していた。長射...

2019
08

十字架の丘 - Hill of Crosses " Kryžių Kalnas " in Lithuania -

リトアニアの田舎町。畑ばかりののどかな景色をただただに突き進んでいくと、そこに十字架の丘はある。幾度かインターネット上で見た景色は、自分の目で直で見るとまた違った印象を受ける。圧。そう、圧を感じる。元々は、1831年のロシアに対する11月蜂起の後で反乱兵の家族が彼らの遺体のかわりに十字架をこの丘に建てた事が始まりである。リトアニアもまた、ロシア、ソ連による悲惨な歴史を重ねてきた国だ。1918年リトアニアは独...

2019
04

2019年7月20日(土)~31日(水) 新宿眼科画廊で個展を開催します

写真集「旧共産遺産」発刊記念(東京キララ社)新宿眼科画廊にて開催します。新宿という場所柄このまま四谷方面に歩いて行ってギャラリー巡りをしても楽しいかもしれません。是非お散歩がてらいらしてくださいませ。〔日時〕2019年7月20日(土)~31日(水)12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊新宿眼科画廊スペースM〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11​〔概要〕1945年、第二次世界大戦。東部戦線における峻烈劇甚なる戦い...

2019
04

エストニアの廃潜水艦基地 - Hara Submarine Base in Estonia -

当時地図に記載される事のなかった、旧ソ連の秘密。この潜水艦基地は1956年から1958年の間にソ連軍によって建設された。1991年のソ連崩壊まで使用されていたという。冷戦の最盛期には、ここで何百人もの人々が働いていた。しかし近隣の住人でさえ、この場所の実態は知らなかった。現在では多くの都市探索者が訪れている。私のような外国人にとって、そこは格好の冒険の場になるだろう。しかし、バルト3国もまたソ連の恐怖に脅かさ...

2019
27

DOMMUNE 6月27日(木)19:00~21:00 東京キララ社アワー#29「旧共産遺産」出演します

旧共産遺産発売記念に、DOMMUNEで配信していただく事になりました。概要はこちらから。スタジオ観覧も出来るようなので、↑こちらよりお申し込みください。何卒よろしくお願いします。旧共産遺産...

2019
24

謎の新規国家?ウジュピス共和国 - Lithuania's mysterious micronation, Užupio Respublika (Užupis) -

ある時私は、リトアニアの首都ヴィリニュスに停泊していた。何だか居心地の良い街だ。ダラダラ沈没したくなる。旧市街をフラフラ徘徊していると、いつの間にか不思議な場所へやって来た。橋を渡ると、なんだか雰囲気が変わる。なんだかやたらとアートな作品が多い。大麻をキメているお兄さんたちを横目に進んでいく。アート村か何かかな…?地図を開くと、そこには“ウジュピス共和国”と記されていた。ウジュピス共和国…?ヴィリニュ...

2019
20

ソビエトの家 - Home of the Soviet -

カリーニングラード。嘗てドイツ領であったロシアの飛び地。1946年まで使われていた旧名はケーニヒスベルク、ドイツ語で王の山。20世紀前半まではドイツの東北辺境の重要都市だった。プロイセン所縁のこの街の中心地に、明らかな“違和感”が存在する。ソビエトの家。元々ケーニヒスベルク城が建っていたというこの場所に、ソ連政府は社会・共産主義時代の歴史を象徴する建物が必要だと考えた。復興可能であったにも関わらず、城は無...

2019
19

東京キララ社『旧共産遺産』上梓します - Publish a new photo book " Old Communist Heritage " -

この度、東京キララ社『旧共産遺産』を上梓致します。[ 内容紹介 ]バルカン半島を中心とした旧共産圏に遺る奇抜な廃墟と、朽ちゆくスポメニック(戦争記念碑)ケレンフェルド発電所(ハンガリー)/戦闘機の墓場(ハンガリー)/人民蜂起記念碑(クロアチア)/サラエボ五輪跡(ボスニア)/自由の記念碑(モンテネグロ)/スポメニック群(セルビア)/セルビア正教会(コソボ)/廃工場(アルバニア)/トーチカ(アルバニア)/イリンデンモニュメント(マケ...

2019
12

写真家 星野藍トーク 第6回カメラマンの履歴書

現在『未承認国家の肖像・アブハジア』の展示を開催させていただいているギャラリーさんにて、イベントを開催します。写真家 星野藍トーク 第6回カメラマンの履歴書【詳細】星野藍氏がどのようにして写真を撮る道を歩んできたか、過去の写真をスクリーンに投影しながら語っていただきます。トーク後は星野氏を交えた懇親会を行います。同会場で開催中の写真展「未承認国家の肖像・アブハジア」もご覧いただけます。……との事で、...

2019
28

ブダペスト中央市場 - Central Market Hall in Budapest -

前日に続き、この日もホテル近くのお店でホットドッグを食べた。ご機嫌な朝飯である。簡単に済ませ、まずは朝から廃工場を目指してみた。要件を済ませ、この日の計画を何一つ立てていなかった私はテキトウに街の中心部に行きそうなバスへと乗り込んだ。そして辿り着いたのがブダペスト中央市場。観光地とも開放している屋内にある大きな市場である。建物からして可愛い。甘い誘惑に早速負けそうになる。豊富な腸詰!異国情緒をこう...

2019
19

ハンガリーのグルメ色々 - Various dishes of Hungary -

ドナウ川遊歩道の靴を見て、街を当てもなく散歩していた。するとどうだろう、やはり腹が減る。何か、何か食べるものを……。ドーナツ屋さんに入ってみた。ふふ、甘いもの大好き。カラフルで可愛いドーナツがたくさん。ワクワクする。…ん。う●ちだ…う●ちがいる……まぁ、買いますよね。甘くて美味しいドーナツ。う●ち部分はねっちょ〜〜〜〜りあま〜〜〜〜いチョコレート味。青い色の毒々しいスイーツというものが好きで2つ目は青色の...

2019
17

ドナウ川遊歩道の靴 - Shoes on the Danube Promenade -

ハンガリーの首都ブダペスト。ドナウ川を挟んでブダ側とペスト側に分かれていおり、その川畔に佇む建造物群の美しさからドナウの真珠と呼ばれている。地下鉄の駅を出てすぐの場所に国会議事堂があった。荘厳で繊細なゴシック建築は見ても見ても飽きる事を知らない。朝、夜行列車でブダペストに到着し、ホテルに荷物を置いてから朝一番で山の上の廃病院やサナトリウムへ足を運んだが、ひとつはセキュリティが強化されもうひとつは売...

2019
17

アテネをお散歩した時のお話 - Sightseeing in Athens -

ギリシャは、言わずも知れた古代遺跡の宝庫だ。地下鉄にこうして発掘された遺跡がそのまま展示してある。日常的に遺跡が隣にある。このようなものがあるとは知らなかったので嬉しい驚きだった。足元の遺跡も見える配慮。アテネ最終日、やる事が思いつかなくなってしまったのでとりあえず観光地へと向かう事にした。そういえば、ギリシャヨーグルトをまだ食べていない。濃厚でクリーミィなその美味しさは日本だとパルテノで楽しむ事...

2019
26

ギリシャの廃レコード工場 - An abandoned record factory in Athens -

廃墟と化したレコード工場がある。そう聞きつけた私は早速現場へ足を運んだ。…が。どうやら一足遅かったようだ。そこにあった筈の大量のレコードや書類や計器やら何やらは、綺麗さっぱりと片付けられてしまった。残るはグラフィティばかり。それでも都市探索には適した場所かもしれない。中東そしてバルカン地域の市場を拡大する為にこの工場は造られた。50年以上に渡り蓄音機、レコード盤、ラジオ、そしてカセットテープを製造し...

2019
09

オリンピックの負の遺産、ギリシャの廃空港 - The abandoned airport in Greece. The negative legacy of the Olympics -

2004年、アテネオリンピック。ギリシャの財政を混迷極まる程に圧迫させた直接的原因がそこにある事はご存知だろうか。2002年、ユーロに加盟した事で資金調達を楽に行えるようになったギリシャ政府は大量に国債を発行した。アテネオリンピックを口実に新国際空港や地下鉄、高速道路などのインフラ整備を大規模に行った。実際アテネの地下鉄は分かりやすく便利だ。都市の規模感と状況に見合わぬものがあるなと感じたのは自分だけかも...

2019
07

旧ソ連の名残を感じて…駅直結ロシアのホテルにて - A Soviet Style Hotel -

この日、私は“ある場所”より帰還した。そのある場所が何処なのか…はまた別の機会に…。とりあえずモスクワの中心地にあるホテルに宿泊する為、アエロエクスプレスへと乗り込んだ。恐らく終電、危なかった。アエロエクスプレスに乗り違和感に気がついた。あれ、二階建てだっけ?二階建てのに乗るのは初めてだった。夜分遅くにも程がある為か乗客も非常に少ない。駅に着いた所で終電も終わっているだろうしな…。こうして、綺麗な電車...

2019
26

旧ソ連の残り香を感じる…ホテルキシナウ - The scent of the former Soviet Union , Hotel Chisinau -

モルドバの首都、キシナウ。旧ソ連時代の空気を色濃く残すこの街のソ連式のホテルに私は憧れを抱いた。バス停から10分ほど歩いた所だったか。場所の割に値段は控えめ。モダンではないがソ連式の格式の高さを感じる造りになっている。どうやら市内で一番古いホテルらしい。ここにソ連時代はおばちゃんが座っていたのだな…ソ連時代のホテルには各階にそのフロアの鍵を管理するおばちゃんがいたらしい。知らぬ筈のその情景が何故か有...

2019
11

5月25日より『未承認国家の肖像・アブハジア』開催します - 25.5.2019-15.6 Photo exhibition " The Portrait of Unauthorized National Abkhazia " held -

星野藍 写真展 「未承認国家の肖像・アブハジア」日本橋のego – Art and Entertainment Galleryにて写真展を開催させて頂きます。〈概要〉独立の主張がありモンテビデオ条約が定める『国家』の資格・・・領域、住民、政府、外交能力を満たし得ると考えられるものの、国際政治的な諸事情により国際社会から広く国家として承認を得られぬ国際連合加盟国となれていない事実上独立した地域の事を『未承認国家』という。旧ソ連、ジョー...

2019
05

まるで大人の遊園地…な廃ラブホテル - The Abandoned Adult Amusement Park -

2月14日。バレンタインデー。甘く蕩けるチョコレートが飛び交うであろうこの日にぴったりな廃墟を今回はご紹介。当方滅多に行く事のないラブホテルの廃墟。今回ばかりは、ちょっとどうしても行きたかった。昔のラブホテルではお馴染みのエアシューター。某ドリームランド前のラブホでは現役だったとか現役じゃなかったとか。このラブホテル、思考を凝らした部屋が多い事に注目だ。ソープなランドではお馴染みのマットも備え付け。...

2019
14

再開発迫るタルトンネ・104マウル 2 - 104 Village in Seoul, Korea -

何十年も開発の手が入らなかったタルトンネ、104マウル。日本でいう所の昭和レトロの感覚に近いかもしれない。2009年に再開発整備地域に指定されたが、2014年担当会社が辞退した為事業は一旦停止。しかし320世帯、地域全体の1/3の世帯が出て行った為多くの家屋が廃墟と化した。ふと、気配を感じたら。猫がいた。随分と人に慣れている。すりすりしてきた後屋根の上でのひなたぼっこ。外猫か野良猫か。野良猫というより地域猫と言う...

2019
05

再開発迫るタルトンネ・104マウル - 104 Village in Seoul, Korea -

登山道への案内板。ひとつだけ、英語表記が添えられていないものがある。104マウル。それはタルトンネと呼ばれる場所。高台より摺鉢のような斜面に這う街を臨む。見るからに寂れた光景に一瞬歩みが止まる。104マウルは、1960年後半の都心開発により清渓川(チョンゲチョン)等から移転を余儀なくされた人々住み着いた街だ。こうした集落、タルトンネの歴史は1950年代に遡る。日本の支配下から解放されるのも束の間朝鮮戦争勃発により...

2019
01

ボスニアの古都・モスタル - Bosnia of the ancient city, Mostar -

ボスニアの古都・モスタル。世界遺産にも指定され近年クロアチアからの旅行者も多い美しきこの街で。私は干からびていた。想定していたよりも遥かに暑いのだ。爽やかな筈の初夏、この日はものの見事な夏日であった。渇きを潤すと腹が減っている事に気が付いた。肉食べたい…。と、ナイスタイミングなところで「グリルセンター」がお目見えした。ど直球なこの名前、いいね。注文するはボスニアの伝統的肉料理・チェヴァプチチ。牛肉...

2019
30

旧ソ連の廃原子力発電所 - The Abandoned Nuclear Power Plant in The Former Soviet Union -

旧ソ連。そこはどうしてそんなにも、不可解なもので溢れているのだろう。惹かれて焦がれて追い求めて止まぬその場所へ、私は向かった。ロシアとウクライナの狭間。原子力発電所の建つこの地の土壌と同様不安定な地。1976年より着工した原発の為に、1978年には建設従事者を集める為の街が近隣に作られた。しかし、1986年。世界を震撼させる史上最悪の事故が起きる。そう、チェルノブイリ原子力発電所事故だ。これを機に改めて土壌調...

2019
19

今年3月より、郵政博物館にて写真展を開催させて頂きます 他

あけまして2つ目の記事が宣伝ですみません。実は3月にこんな催しがあります。星野藍写真展「頽廃放浪記」明治改元150年記念 企画展「THE STEAMPUNK―螺子巻奇譚―」の関連イベントとして開催して頂ける運びとなりました。スカイツリーへの観光がてら、是非お越しください。〈場所〉郵政博物館 多目的スペース〒131-8139 東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ9F〈会期〉3月16日(土)〜4月7日(日)休館日は不定期...

2019
09

謹賀新年 2019

2018年も2017年に続き相変わらずな年であったような気はしますが、何かと新しい事も色々とあり楽しいというより感慨深い不思議な年になったな、という印象であります。2019年もまた、何卒よしなに。星野 藍2019年、3月と5月に東京都内での個展開催が既に決まっているので、宜しければ遊びにいらしてくださいませ。概要追ってお伝え致します。...

2019
01

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 青空と廃工場

戦争の爪痕を横目に、空ばかりが青く美しい。生まれ育ったわけでもないこの土地をただただ歩く時間が、何よりも愛おしかった。街でも村でも草原でも、この国は何処にでも牛の糞がある。首都や保養地は別だけども。廃工場の敷居内にも、「ずねぇばっこ。」のトラップが沢山あった。廃工場内の階段は、全て落とされていた。近所の子供達が遊んで怪我をしないようにする為らしい。にょきにょきした構造に魅せられ張り付く。アブハジア...

2018
25

狩りに同行させて頂いた日 2 - The day that accompanied the hunt 2 -

前編はこちらから。後編こちら、人によってはショッキングな写真が幾つも出てきます。ご注意ください。その日の狩猟は終了し、解体場へと一同は向かった。そこには既に、血抜きされ吊るされていた鹿の姿が。計2蹄。1蹄は、大きな個体が事切れる直前大暴れした際の打撃を激しく受けた為肉の状態が芳しくなかった。解体の後犬の餌にされる事だろう…。犬が仕留めた小さな猪も解体が進んでいく。まずは腹を裂き臓物を取り出す。それか...

2018
14

狩りに同行させて頂いた日 - The day that accompanied the hunt -

ひょんな事から、狩りに同行させて頂ける事になった。狩猟というものに、兼ねてから興味があった。とある展示を見てから、より一層興味を持った。狩猟は、複数人で行う。派手な色のベストを着るのは獣と間違われ撃たれないようにする為だ。猟銃というものを、こうして間近で見るのは初めてかもしれない。いや、樹海探索の時すれ違った猟師の猟銃は近くで見た…そういう話しではない。この銃に詰める事の出来る弾は2発以下。散弾銃...

2018
09

コソボの年末 - Year end of Kosovo -

2018年12月末。私はコソボにいた。年越しはコソボでしたい。そんな夢を抱いていた。大した夢でもないしくだらない事かもしれないけど、それでも自分の夢である事には変わりない。コソボへの入国は、本当に散々だった。予定していたバスは年末の為か運行しておらず、予定より5時間後に来るバスでコソボへ。席番が割り当てられていたが余り意味をなさなかった。満員どころか立ち乗り客、下の荷物入れからは犬の鳴き声がする…。クゥ〜...

2018
29