SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル写真ブログ。

2016年、今年も12展出展します。

毎年恒例の、「写真の忘年会。」的展示の12展。今年も出展させて頂きます。【開催日】2016年12月9日(金)・10日(土)9日 12:00~20:0010日 12:00~19:00【会場】イロリムラ[89]画廊1F・2F大阪市北区中崎1丁目4番15号TEL:06-6376-0593 (電話受付 10:00~18:00)http://irori2005.com/今年は当方、どうしても都合がつかず直接足を運ぶ事はできないのですが、遠方の地より展示の成功をお祈りしております。マニア☆まにある内で...

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廃歯医者

私の父は、在りし日の「九龍城」に、足を運んだ事のある人間だ。大学時代、日本に留学してきたイラン人と彼は仲良くなった。留学を終えたイラン人の友人は、香港へと移り住んだ。「遊びに来ないか?」帰りの切符は購入せず、父は香港へ飛んだ。美食を鱈腹娯しみ、そして当時完全なる無法地帯・魔窟であった其処へ足を運んだのだ。ただただ一言、羨ましい。そして彼は、カジノで全財産を失い帰国の資金も失う。が。イラン人の友人は...

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死して尚弄ばれる - 廃火葬場 -

人間の死体のにおい。というものは、独特だ。例え葬儀の為の防腐処理を施したとしても、5日も経てば頬は重力に負け、遺体は全体的に水分が抜けたかのように「ぺっそり。」としている。肌は土色となり「ああ、いよいよだな。」としみじみ思ったものだ。穴に詰めた脱脂綿は体液の色に染まり、気にすればにおいも感じ取れる。動物。とは違う、人間。のにおい。それ自体には、何の感傷も抱かなかった。祖母の葬儀。祖母は、私がたまた...

2016
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『中川翔子のマニア☆まにある』に、出演させて頂きました。

10月18日(火)7:15頃より、『めざましテレビ』のここしらというコーナーで廃墟特集に出演させて頂きました。めざましのスタッフさんたちは、凄かった。プロのお仕事!刺激を沢山、頂きました。そして11月12日(土)夜23時~より、『中川翔子のマニア☆まにある』に、千秋さんしょこたんさんと共演させて頂きました…!恐縮過ぎます、名誉過ぎます。本当に、有難う御座いました。ポケットビスケッツをやっていた頃、千...

2016
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トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 6 Kars Citadel

私はカルスという町について何も調べないで行ったけど、散策すれば散策する程、アルメニアにほど近いこの町に吸い込まれるように興味を持った。「オールドカルスキャッスル」と町の人が言っていたカルス・シタデル(Kars Citadel、Citadelは砦という意味だ)は、カルスを見下ろす岩山の上にある。1153年に建てられた。アルメニアの領地だった時代に建ち、流れ行く怒涛の時代の中1386年にはモンゴルに、1606年にはイランに、1878年...

2016
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トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 5 オールド・カルスを目指して

オールド・カルスを練り歩く。美しいモスク、古くて味のあるモスク…この辺りは特にモスクが密集する。1日に何度か、決まった時間にコーランが流れる。早朝5:22には、1日の始まりのコーランが流れていた。必然的に目が覚めた。トルコは、イスラム教の国だ。でも、そこまで厳密な感じはしない。お酒を普通に飲むし、女の子もカラフルなヒジャブを着けている子もいればいない子もいる。嘗てモスクがそこにあったのか。門と壁のみに...

2016
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トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 4 オールド・カルスを目指して

前日に続きの、曇り空。時折雪がちらつく。表通りはそこそこ綺麗だが、裏に入ると一気に寂れた横顔を見せる。オールドカルス、と呼ばれるエリアがある。小高い丘にある城跡とその周辺のエリアだ。そこを目指し、好奇心の侭ふらりふらと歩いていく。...

2016
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トルコの東の果てで魚を捕った時のお話。

「フィッシャーマンに会うかい?」気のいいおっさんは、私に聞いた。どうやら、湖で魚を捕ってくれるらしい。凍てついたチュルドゥル湖の上を、歩いていく。この寒さなら大丈夫だろうけど、パキパキ、って割れたら…と思うとぞわぞわする。猛烈な突風が吹きつけ猛烈な寒さに見舞われてはいたけど、それよりも楽しさの方が上回っていた。あらかじめ目印をつけていた付近を、ピッケルで破壊する。仕掛けていた網を引き上げたけど、め...

2016
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夢の爪痕、星紡ぐ夜に - A dream scratch, a star tells a story -

兵どもが、夢の跡It is all that's left of ancient warriors dreams....

2016
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トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 3

寒そうなマネキンだなぁ…と撮っていたら熱い視線を感じる…おじちゃんと、目があった。おいでと手招きされたのでおっちゃんのいる薬局にお邪魔する。恰幅のいい、優しい笑顔のおっちゃん。この日、至る場所でこんな感じで、お茶をご馳走になった。そのお茶の美味しい事。トルコはお茶が美味しいと聞いてはいたけど、こんなに美味しいとは思わなかった。普通に当たり前に、極上に美味しいお茶が出てくる贅沢。アルメニアとの国境の街...

2016
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トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 2

夕闇のカルスを、練り歩く。16時台なのに、もう、夜だ。寒さは、否応がなに気持ちを、身を、引き締める。だけど人の笑顔に、口角もほころぶ。遠くに行きたいといつでも願って、一人で何処までも歩きたいと思い飛び出しても、人は、人を絶対に一人にはしない。私はよく、強いね、と言われる。勇敢だね、と言われる。怖いもの知らずだね、と言われる。だけど本当はきっと、弱い。誰よりも弱い。子供の頃は泣いてばかりだったし、怖...

2016
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トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars -

前日まで、猛吹雪のナゴルノ=カラバフにいたなんて。前日までの国境越えが、すでに夢のようだった。遠いようで近い。近いようで遠い。トルコはアルメニアのすぐ隣だ。だけど国境は、全て断絶されている。越えられる事はまずない。アルメニア国境地帯にあるトルコ最大の都市、トルコの東の果て・カルスという街に私はいた。ホテルに着いてすぐ、シャワーを浴びた。あたたかい。約3日ぶりに、あたたかいシャワーを浴びた気がする。...

2016
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ガルニ神殿 - Garni Temple -

首都エレバンから約30キロにある町、ガルニ。ここにもまた世界遺産がある。アルメニアに残る唯一のヘレニズム建築・ガルニ神殿。この神殿が建てられた頃のアルメニアは、ギリシャやローマの大きな精神文化の影響を受けてた時代。アルメニアには紀元前2世紀から紀元前1世紀にかけてコンマゲネ王国という国があった。ガルニ神殿は、紀元1世紀にアルメニア王ミトリダテス1世により建てられた太陽神ミトラを祀った神殿だ。紀元301年...

2016
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ゲガルド修道院 - Geghard Monastery -

余りの雪の、凄まじさに。余りの運転の荒さで。私は途中、胃の内容物を全て戻した。ソ連圏のドライバーの運転は、総じて荒い。朝っぱらからテンヤワンヤでたどり着いたのは。ゲガルド修道院。3世紀に建造された修道院だ。歴史は古く、初期キリスト教時代にはすでに創設されていたと言われている。ゲガルド、その名の由来はキリストの脇腹を突いた聖槍の一部がここで発見された事による。槍を意味する「ギガルド」の名が冠せられた...

2016
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ホルヴィラップ修道院 - Khor Virap Monastery - …と、おいしいごはん。

アルメニアに行ったらまず見たいもの。アララト山。日本でいう富士山のような山だ。今はアルメニアではなくトルコ領土にあり、両国は国交断絶しているのでアルメニア側から行く事は出来ない。そんなアララト山をバックに鑑賞できる修道院がある。が……生憎の、雪。アララト山がすぐそこにある筈なのに、全く見えなかった。無念…ハチュカル。アルメニア正教独特の十字架が彫られた石碑の事で、ハチュは十字架、カルは石を意味する。...

2016
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廃墟について様々改めて考えさせられる機会があった。なので危機管理についてなど色々まとめてみた。

ソ連遠征中突如あった出来事。帰国後の怒涛の日々。今回、廃墟について様々改めて考えさせられる貴重な機会がありました。美しく儚い、荒れるに任せ朽ちゆく愛おしい廃墟。しかしここ近年特に、その危機管理について叫ばれる事はなくなっているのではないでしょうか。当方なりに、色々考えてみました。1…廃墟とは。建築物や鉄道、集落などが使用されぬまま放置され、荒れ果てた状態になっているもの。遺跡はそこに含まない見方も...

2016
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薔薇色の街・エレバン 3 - Это вырос из города, Ереван -

雪に覆われたエレバンは、灰色の旧ソ連時代のイメージそのものだった。9月に行ったエレバンは、「薔薇色の街。」異名の通りの美しい街並みだった。でもやっぱり私には、暗鬱なる空の下の方が合っている。9月のその日は独立記念日、派手な軍事パレードが行なわれている頃私はとある廃墟にいた。戦車がどんどん疾走していくと事前に知っていれば、見に行っていたのに。アルメニアでは、何故か「ぽか。」や「すか。」を引くのがジン...

2016
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薔薇色の街・エレバン 2 - Это вырос из города, Ереван -

ベルニサージュ。エレバンの共和国広場の近くで週末に行われている青空市場。 アルメニアのお土産に適した木彫の民芸品や伝統的なカーペット、絵画、ソ連時代のコインやアンティーク、書籍、アクセサリー、楽器、食器など多くのものが売られると言う。が。…ですよねー。正月。大雪。正月。「観光。」をきちんと楽しみたい場合は、正月シーズンは外した方がいいという事が、存分に分かった。が、私は冬が好きだ。雪が好きだ。大好き...

2016
07

薔薇色の街・エレバン - Это вырос из города, Ереван -

2016年、私はアルメニアの首都エレバンで年明けを迎えた。ずっと行ってみたい国だった。なんだかよく分からないけど、呼ばれている。そんな気がした国だった。私はその時の旅で、価値観全てを覆された。生涯、生きている限りこの国に通い続けるだろう、そんな気さえする。アルメニア。コーカサス三国と呼ばれる旧ソ連圏の国々の中のひとつ、一際悲壮感を覆いかぶさる事になった国だ。隣国であるアゼルバイジャン、トルコとは国境断...

2016
04

구룡마을 - 韓国最大のスラム街・九龍村 - 3

九龍村の住宅は、廃墟と化したものも少なくない。住人を失った家は役所の手入れがすぐ入るのか、網がかけられ立入禁止となっている。もう少し散策を続けようとおも思ったが、夥しい数の小蝿に心が折れる。一期一会。実はここ江南区には、もう一つスラム街がある。九龍村から徒歩15分程。駅の目の前にある公園内に入っていく。鬱蒼と茂る植物、湿度がじっとりと上がるような気がする。ダルト近隣公園。団地と教育施設に囲まれた場...

2016
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