SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル写真ブログ。

石の重み、時の重み タ・プローム - Ta Prohm -

カラリとしたカンボジアの乾季は、夏嫌いの私でも心地が良いものだ。日本のような纏わり付くような湿気とは縁皆無、長袖で過ごしていて実に快適である。空は晴れ渡るも空気はやや土埃のにおい。タ・プローム。アンコール遺跡群と呼ばれる多くの寺院や宮殿などの遺跡群の内のひとつ。12世紀末に仏教寺院として建立され後にヒンドゥー教寺院に改修されたと考えられている。映画「トゥーム・レイダー」と「トゥー・ブラザーズ」の撮影...

2017
26

小さな島の小さな廃病院

煙靡きし西村雨、東靡けば点睛晴れ。 とある先駆者が発見したこの廃病院。彼の探索能力とネーミングセンス、独特の世界観は読む者見る者の好奇心を掻き立てて止まない。密かにサイトを見ては仮想トリップに浸る。廃病院自体の探索は、そう時間はかからなかった。あとは友人と、小さな島の探索をし、それでも時間が余ってしまいプラプラダラダラグデグデした。ここいらに来る時は、決まって晴れだ。のんびりと流れる島の時間。それ...

2017
19

ハフパット修道院 - Haghpat Monastery -

ハフパット修道院。アルメニア北部ロリ地方・ハフパットに存在する修道院。聖ニシャンによって10世紀に創設された、アルメニア史上において最も美しく壮麗な修道院の一つ。アルメニア国内にある聖十字架の中でもハフパットの聖十字架が最も有名で、「ウラルトゥ王国ハフパットの聖十字架」とも呼ばれるハフパット修道院には、最盛期に500人ほどの学僧が集まっていた。地面に埋まったような建築様式がとても可愛い。外周をまわって...

2017
12

2017/8/2〜8/10 EIZOガレリア銀座さんにて個展を開催します

EIZOガレリア銀座さんにて個展を開催します。2017/8/2〜8/10、10:00~18:30「チェルノブイリ・邂逅」EIZOガレリア銀座東京都中央区銀座7-3-7 ブランエスパ銀座ビル3F日・月はギャラリー休館日です、ご注意ください。チェルノブイリのプリントの他、5台のモニターによるスライドショーを公開します。こちらは国内各地の様々な廃墟を写真を公開する予定です。何卒よしなに。...

2017
06

サナヒン修道院 - Sanahin Monastery -

サナヒン修道院。アルメニア北部、グルジアに面するロリ地方に存在する美しい修道院。ビザンチン様式と、この地方の伝統的な建築が融合した建築様式だ。「サナヒン」とは「それより古い」という意味だ。それが何を指すかと言うと、ここから車で一時間程の場所にあるハフパット修道院の事だ。サヒナン修道院が最初に造られたのは10世紀。13世紀に大規模な増築を行い隣接するもうひとつの教会や勉強室、図書室、全室などを造っていっ...

2017
05

アルメニア文字公園 - Character park -

アルメニア最高峰のアラガツ山の麓、アシュタラク付近に文字公園はある。アルメニア北部から首都エレバンへ向かい南下する途中、そこへ立ち寄った。アルメニア文字公園には404年聖人メスロブ・マシュトツによって創られたとされる38の文字と2つの合字から成るアルメニア文字のモニュメントが並んでいる。不思議な光景の観光地だが、この日は降ったり止んだりそして土砂降りと犬と猫が入り乱れるような雨模様。マルシルートカ...

2017
29

コンスタンツァの廃カジノ - The abandoned casino of Constanta -

黒海に面したリゾート地・コンスタンツァ。ルーマニアで4番目に大きな都市だ。ここに、嘗てルーマニアで最も豪奢な建築物と謳われたカジノがあった。コンスタンツァ・カジノはルーマニア王カロル1世の援助によって1904年〜1910年にかけて建築された。当初ルーマニアの伝統建築で建てられる予定だったが、最終的にアール・ヌーヴォーに大きく影響を受けたデザインとなった。その豪華な事美麗な事。第二次世界大戦中には病院、旧ソ...

2017
23

コーケー遺跡と夜のシェムリアップ

カンボジア北部・シェムリアップに点在する遺跡を全て巡るのはなかなかの時間と労力がいる。(が、勿論楽しい)遺跡巡りの昼食は大体フライドライスかヌードルだった(いや、夕食もか…シンプルで飽きのこない味。シェムリアップから北東へ約120km行ったところに、コーケー遺跡はある。この地には928年から944年頃までアンコール地方から王都が移されていた。王の死後再びアンコールに王都を戻し、その後放棄された。遺跡群はプラサ...

2017
22

詐欺寺→ブラ寺→そして伝説へ……?? 進化する廃墟・本覚寺 その3

…ブラ寺の記事を載せたら「下品!」とお母さんに説教される廃墟マニアは自分くらいしかいないような気がする今日です。本覚寺がまたも進化を遂げたという噂を聞いたので、ちょっと足を運んでみました。なんかすっきりしている…貼られていた筈のブラがない。代わりにあったのが…!?缶詰…?何やら、某廃病院から薬瓶を盗み出し、転売している人がいるらしい。その人物らしき者が晒されているようだ…2階。ブラが消えた。嘗ての張り...

2017
16

国境を越え続けて、日常 - アルメニアとアゼルバイジャンの停戦地帯 -

アルメニア北部を走行している時だった。地図を見ていて気がついた。「この道路、アゼルバイジャンの領土内も通っていく…」そして飛び地もある。隣接するアルメニアとアゼルバイジャン、両国の間柄は最悪だ。両国の国民は両国間を行き来する事が出来ない。国境は、閉ざされている。上記の飛び地にあった村は92年アルメニア軍に占領され元々いたアゼリー人達は追い出されてしまった。スマホに表示される地図と、現在走る景色を照ら...

2017
14

妊婦人形の廃病院

黙々淡々と、敬意を籠めて、撮り続ける。私にはそれしか出来ない。...

2017
09

第三軍需支援司令部線 - 仁川に静かに佇む軍用線・富平線 -

地下鉄1号線と仁川地下鉄1号線の二路線が交わる富平駅(プピョン駅)から、今は殆ど使われていない軍用線がのびている。第三軍需支援司令部線。通称・富平線。最初見た時は廃線かな、と思ったけど、月に1、2回は電車が通るらしい。1938年に作られた日本陸軍の造兵廠が嘗てここにあった。1945年以降は米軍部隊が駐留したが、1970年代ソウルの龍山(ヨンサン)への移転に伴い土地は韓国へ返還。現在韓国の軍施設として使用されている...

2017
01

ドロイド医院 - かわいい病院のかわいい子 -

魑魅魍魎漫坐ニ跋扈かわいこちゃん、ピックアップ。...

2017
24

片田舎の鉱山の村・アクタラ - Countryside copper mine city Akhtala -

1日で陸路で国境を2カ国越え。相変わらず滅茶苦茶な日程の組み方に我ながら呆れる。此の足で国境を越える時の、独特の、心に吹く風の正体が未だによく分からない。後ろ髪を引かれる名残惜しさか、寂しさか、不安か、青空の高らかな美しさが返って現実の残酷さを映し出すような気がして。アゼルバイジャンからグルジア、グルジアからアルメニアと。敵対国・アゼルバイジャンからやってきた謎の亜細亜人に当然ながらアルメニア軍人...

2017
17

グルジアの餃子・ヒンカリの美味しさに感動した夜。 +草むらのヒーロー。

一期一会、廃軀を湛え。素敵な草むらのヒーローを横目に、私は山奥から首都トビリシへと向かっていた。狭い乗り合いバスに限界まで乗客を押し込み、足の痺れを覚えながら7時間ほどの行程。腹も減ったので、適当にグルジア料理を食せるレストランを探す。が、ピザやジャンクフードは見かけるも正統派グルジア料理の店はなかなか見つからない。ここかな?と思い入った店は、看板は褪色し営業中か否かもよく分からない地下のレストラ...

2017
10

不思議な飛び地・ナヒチェバン自治共和国 - Nakhichevan - 修繕中のカラバグアー霊廟(Karabaglar Mausoleum)

カラバグアー霊廟。それは、私がナヒチェヴァン旅行で2番目に楽しみにしていた場所だった。空模様は限りなく怪しく、暗鬱なる雲が立ち込めている。そういえば、夕方からが雨だったな。でも、なんとかなるでしょ。楽観的な気持ちで、私はカラバグアー霊廟へと向かった。首都ナヒチェヴァンから車で一時間ほどだろうか。目の前に見えた景色は。…あれ?…まさかの、修繕中だった…この霊廟は、殆ど荒れるに任せその朽ちた光景が美しい...

2017
03

ラジオライフ2017年5月号 北尾トロさんの連載『マニアッ区紳士録』で紹介されました

ラジオライフ2017年5月号、北尾トロさんの連載『マニアッ区紳士録』で紹介されました。『マニアッ区紳士録』初の女性登場となったそうです(笑)名誉です。愛おしく惚れ抜きまわっている未承認国家についてわっしゃわっしゃーと話させて頂いております。お近くの書店または通販にて。ラジオライフ2017年5月号定価710円(本体657円 + 税)A5判 並製何卒よしなに。...

2017
31

不思議な飛び地・ナヒチェバン自治共和国 - Nakhichevan - ノアの墓とナヒチェヴァンガラ要塞、そして美味しいランチ

「おすすめのレストランに連れてって?」タクシーのおちゃんが連れてってくれたのは、地元のカジュアルレストランだった。値段も手頃で味も良い。ここで接客をしてくださったスタッフさんが、黒人女性だった。とても珍しい。コーカサスで、しかも飛び地で私以外の有色人種に出会おうとは。それも観光客ではない。とても話しやすい素敵な女性だった。メニューがアゼルバイジャン語だけでよく分からなかったけどよく分からない中あえ...

2017
27

プリヤ・カーン - Preah Khan -

プリヤ・カーン。アンコール遺跡の一つで、その名は「聖なる剣」を意味している。仏教とヒンドゥー教の習合寺院。嘗て寺院には千人以上の僧侶が住み、それを支える荘園が与えられていた。そこで97,840人が暮らしていたという。廃墟の遺跡となった今ではなかなか想像もつかない。溶樹の繁殖や彫像の盗難による損壊が大きく、今も修復が行われているが、その生命力の象徴のような樹木の侵食は見る人見る人を魅了して止まないに違いな...

2017
21

カンボジアのバゲットサンド・ヌンパンの美味しさが突き抜けていた夜

前回カンボジアで、食べそびれたものがある。それは、ヌンパン。カンボジアのバゲットサンド(カスクルート)で、フランスパンにお店によって異なる様々な具が挟まれている。「なんかパン売ってるなーでもカンボジアに来てまでパンかー別にいいや」と前回完全スルーしていた自分を呪う。どうやらそれは、とても美味しいらしいのだ。この日は12月31日。2017年へのカウントダウンだった。テンション高く街へと繰り出す人々で溢れかえ...

2017
13