SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

嘗ての夏の離宮 シェキハーン・サラユ と 裏手にある廃校

シェキの街にある、キャラバンサライと並ぶ観光地になっている、シェキハーン・サラユ(シェキハーン宮殿)。時の統治者・シェキハーンは夏の離宮としてシェキハーン宮殿と庭をこしらえた。現在一般解放しており、ガイドがいる時のみ中に入る事が出来た。モザイク画が美しい。中はステンドグラスや壁画で装飾され、外界と隔絶された非常に美しい空間となっている。撮影禁止なのが残念。外観のみを写真に収める。実はシェキハーン・...

2017
18

シルクロードの残り香…紀元前より栄し隊商宿・キャラバンサライのある街シェキ

その日、私はアゼルバイジャンの首都バクーから、北へ、北へと向かっていた。ソ連式乗り合いバス・マルシルートカとは違いきちんとした大型バスで隣に乗り合わせた女性は、言葉こそ殆ど通じないもののとても親切で、私が目的地・シェキ村に着くまで何かと世話を焼いてくれた。「お腹空いてない?」「お茶をご馳走するよ」「ここがシェキ村の入り口の門だから写真を撮るといいよ」残念ながら揺られるバスできちんと水平を保った写真...

2017
17

ぽこっと見つけた謎の遺構。

曖昧模糊、謎深し此れは、一体。何だろう。戦跡のようだ。観測壕だろうか…?謎は深まった侭解決していない。友人曰く、飛行場とか演習場の付近にある「司令所跡」なのではないか、との事。...

2017
16

「都会の真空で、ぼくらは。」 2

冒険は、常にぼくらの隣にある。...

2017
10

Аромат бывшего Советского Союза остался в Иджеван - アルメニアで一番最初にソ連になった街で -

旧石器時代や青銅器時代の遺物が発掘されるこの街の端に、忘れられたモニュメントがあった。アルメニアで一番最初にソ連になった街。北方よりソビエト連邦の赤軍が攻め入り、アルメニアで最初にソ連に制圧されたのだ。中心部は思ったより人が多い。かの昔はカーペット製造で有名だった。ソ連全土でも3番目の規模を誇るカーペットの街として名を馳せた。しかしソ連崩壊後、アルメニア国内の経済危機により立ち行き不可となりカーペ...

2017
05

「都会の真空で、ぼくらは。」

廃墟探索の、原点に近い、そんな感覚を覚えるある日。ひっそりとしたコンクリートの廃校があると昔から聞いていた。それは朝鮮学校の廃墟と聞いていたが、実際は朝鮮総連の教育研修機関だった。総聯の幹部、学習班を養成する学校として創立された。全寮制で外出は禁止、毎日のスケジュールは6時 :起床8時 :朝食9時~12時 :学科12時 :昼食13時~17時 :学科17時~18時 :総括18時 ...

2017
02

チャリを漕いで…ベトナムの古都・フエを行く - ブンボーフエ(Bun Bo Hue) -

ベトナムの古都・フエ。ホーチミンより北、ハノイより南。そこは、どんな街なのだろう。日本で言う京都。古都だという。それくらいしか事前情報を仕入れぬまま、現地へと旅立った。ホテルの9階から見下ろした景色。ホーチミンは東南アジアの欧羅巴と確か言われているんだっけ。対してこちらは、華僑の匂いを街並からそこはかとなく感じる。トタンの屋根が美しい。にしてもなんなんだこの暑さは。ホーチミンから北上するというので...

2017
30

草むらのヒーローはそこにいる - Hero in grass -

夏休みも過ぎ去り、秋嚙み締める長月(しかし写真は何時ぞやの皐月)ある日ある時ある曜日、茨城の片田舎を走行中。国道123号線沿いにある草むらのヒーローたちに、ついでにと会いに行った。田舎には、こうした可愛らしい投棄物、遺棄物、放棄物…がそこそこある。私の地元にも、レトロで可愛い廃車が持ち主さんの土地内に放棄されていた。ウキウキと写真を撮ったら、その廃車の持ち主は親戚の友人だった。世界の狭さを感じる。...

2017
25

片田舎の鉱山の村・アクタラ 2 - Countryside copper mine city Akhtala -

世界遺産となった教会の他に、この村には何があるのだろうか。と問うたら、普通の人は「何もない」と答えるだろう。実際、この問いは愚問に等しいかもしれない。牛飼いのおじさんに軽く会釈をし、誰も見向きもしないそこに入っていく。この一帯はデベト渓谷と呼ばれている。ソ連時代は銅山として栄えていたが資源は枯れ今では閉山した銅山が殆どだ。銅山から銅を運ぶ為に作った鉄道は現在エレバン・トビリシ感を繋ぐ列車が走ってい...

2017
19

11月より写真展『コーカサスの虜』キヤノンギャラリー全国巡回開始します

2017年11月よりキヤノンギャラリーさんにて写真展を開催します。アルメニア、グルジア、アゼルバイジャン、ナゴルノ・カラバフ、アブハジア、ナヒチェバン…の写真を展示させて頂きます。今回銀座、札幌、大阪、名古屋と全国巡回となります。● 概要『コーカサスの虜』アジアとヨーロッパの中間と言えようコーカサスの国々は「山を越えれば民族が変わる」と揶揄されるように少数民族を数多く抱える他民族国家だ。山を、谷を、国境を...

2017
14

唐突ですがイベント決まりましたその2『幽幻廃墟 – 未承認国家から日本まで 幽幻なる景色を求めて -』

唐突ですがイベント出演が決まりました。誰が驚いているって自分が一番驚いています…という催しその2です。大阪にあるロフトプラスワンウエストさんにてのイベントです。- イベント概要 -国として認められず、紛争により廃墟ばかりが残った未承認国家。チェルノブイリ原発事故で生まれた大規模な廃墟都市。そんな廃墟を収めた写真家・星野藍による初の本格廃墟写真集『幽幻廃墟』。イベントでは、チェルノブイリ原子力発電所の事...

2017
13

廃眼科医院 - Abandoned Ophthalmology Clinic -

目眼瞳眸睒眴瞤瞚恋い焦がれてもなかなか行けない場所もある。此処は、そんな場所の一つだったかもしれない。此れが入院棟か、と思いきや扉の向こうは悪趣味なラブホテルも吃驚な紫色の廊下だったりして、何とも首を傾げたくなる場所だった。近代建築の廃病院へと足を踏み入れたのは久々だった。可愛らしい計器類の数々に胸躍る。ひとつひとつ丁寧に撮っていてはキリもカギリも無くなってしまう。青みがかった無影灯にも惹かれて止...

2017
11

唐突ですがイベント決まりました『星野藍「幽幻廃墟」出版記念トーク』

唐突ですがイベント出演が決まりました。誰が驚いているって自分が一番驚いています(笑星野藍「幽幻廃墟」出版記念トーク- イベント概要 -1986年、ソ連崩壊の遠因とも言われるチェルノブイリ原子力発電所事故が発生。負の遺産を引き継いだウクライナには、まるごと廃墟と化した都市が存在します。本書では、病院・遊園地・冷却塔・電波塔(ミサイルレーダー用)などの廃墟を収録しています。ソ連崩壊は、一方でソ連を構成していた...

2017
04

天空の遺跡 プレアヴィヒア - Preah Vihear Temple -

プレアヴィヒア寺院。カンボジアとタイ王国国境にあるダンレク山地内の、カンボジア王国領内(プレアヴィヒア州)に位置するヒンドゥー教寺院だ。2008年7月7日に世界遺産に登録されたが7月中旬、タイ人3名がプレアヴィヒア寺院に不法侵入したとしてカンボジア側に拘束、衝突が起きた。2011年にも交戦があり避難民が数千人発生、双方に民間人を含め数十人の死傷者が出る事態となった。現在状況は落ち着いているが、緊迫した状況は未...

2017
04

Fashion Press様にて、当方の写真集紹介して頂きました。

三才ブックス様より、この度二冊目の写真集となる『幽幻廃墟』を上梓する事となりました。こちら書籍の紹介を、ファッションプレス様にして頂きました。有難う御座います。ファッションプレス様の方では本文見本をちらちらーっと見る事が出来ます。宜しければ、よしなに。なんやかんやと、発売日が明後日となりました。Amazon様での発送は9/3より、書店では9/1〜5よりと少しばらつきがあるそうです。...

2017
30

小雨の中の廃校 - Abandoned school in light rain -

細長く続く雨の日は、いつもの距離感をほんな少しだけ縮めてくれる、そんなドラマが生まれる気がする。勿論気がするだけで終わるものだけど。朝からしとしとと、長細く雨が降り続くような日だった。畑ばかりの片田舎に、そこは存在した。このまま畑に侵食されてしまうんじゃないだろうか。雨風の侵食は時と共に建築を蝕む。此処もこうして、残り続けていられるのは一つの奇跡なのではないだろうか。頭に触れそうなすれすれな高さで...

2017
28

忘れ里の廃校 - Abandoned school of forgotten places -

暑気悶々 瞬の避暑朝から三〇度を超える、猛烈夏日。山の奥だから下界より涼しい事を期待した私が馬鹿だった。密閉された(しかし所々に隙間のある)忘れられた空間は、文字通り蒸し風呂状態だった。暑い。暑すぎる。十万石って言ってる場合じゃない、気を抜くと死ぬやつだ。止め処なく汗が流れ落ちる。じんわりと、蒸される。でも、なんだろう、なんと言ったら良いか分からないけど、目を見据えた先の「瞬」の間に汗がすっと引く...

2017
21

【未承認国家から日本まで】三才ブックス様より幽幻廃墟を上梓致します

三才ブックス様より、この度二冊目の写真集となる『幽幻廃墟』を上梓する事となりました。未承認国家から日本まで、幽幻なる廃墟の冒険。印象的な不思議な表紙は、なんここちら廃噴水。こんな形の噴水があった事に、自分も見た時は驚きました。9月頭発売予定です。何卒よしなに。...

2017
16

8月15日は廃校の日。 - 緑の廃校 -

緑の廃校。と、呼ばれている場所はかねてから西に存在するが、東にも存在する。床が見事に苔むした、大きな木造校舎。白いワンピースを着た女の子と、望郷心を抱き北へ、東へ。雨水の浸食により屋根が腐り、床が腐り、一階はむんわりとした湿気で充ち満ちている。恵まれた偶発的環境により、苔生し美しい緑の絨毯が生まれた。ここまで見事な緑の絨毯はなかなかない。と、思う。二階は腐食こそ酷いものの日当りが良い晴れ空の下のせ...

2017
15

百味医院

木造の廃医院や廃屋を探索し、残留物にじっと目を凝らす。悪魔で主観によるものだが、全景を撮っても写り映えのしない場所、というのは、廃墟でもある。そういった場合どうするかと言うと、・まずはキメの一枚を押さえる・別角度・残留物に密着・兎に角密着・全景も押さえる・なんとか足掻く…という具合である。見た事のないタイプの薬壜は、見る者の心をるんるんと弾ませる。古い木造建築、雪解け水が滴る音、埃臭さとカビ臭さ。...

2017
14