北朝鮮・中国との国境の町ハサン - Khasan(Russia), a border town with North Korea and China -
ロシアの真の僻地とは、一体何処だろうか。北極圏、カムチャッカ、チュクチ自治管区、マガダン、フランツヨシフ諸島…などなどきっと多くの僻地がある。そしてここハサンも、僻地のひとつではないだろうか。そしてハサンは原則的に外国人の入域を禁じており、ロシア国民しか入域が出来ない場所である。私が訪れた経緯はあえてここには記さないが、過去に某イベントで話した事があるので、そういった機会にまた詳しく話す事があるか...
ハバロフスクの軍事基地跡から極東の果てコムソモリスク・ナ・アムーレへ - From the abandoned military base in Khabarovsk to the end of the Far East, " Komsomolsk-na-Amure " -
ロシア全土どんな僻地にも大小様々な廃墟と化した軍事基地が存在している。ハバロフスクに現在一部をアルメニア人農夫が使用しているもののそこそこ残留物が残る廃墟と化した軍事基地跡があると聞いたので行ってみた。…が、残念ながら不発だった。よくある話しだ。それどころか馬に襲われた。頭をガジガジ齧られたのだ。フードを被っていた為そこまでダメージはなかったものの、馬も人間の頭を齧るのだな…と、心因的衝撃を受けた。...
ウラジオストクの北朝鮮レストラン - North Korean restaurant in Vladivostok -
成田空港より飛行機で約2時間半、誰が言い出したか「日本から一番近いヨーロッパ」ウラジオストク。美しい街並み美味しい海鮮可愛いロシア雑貨、そして…北朝鮮レストラン。ロシア沿海地方は一部国境を北朝鮮と接している。両国間には鉄道も通っており、コロナ禍である2021年も北朝鮮からロシアのウスリースクまで鉄道が走っていたとか。コロナ禍前は留学生や労働者も数多く滞在していたらしい。(2021年での情報です)北朝鮮が中国...
ウラジオストクで2.6kgのカニを1人で食べた時の思い出 - King crab in Vladivostok -
初めてウラジオストクへ訪れた時、1人の日本人男性と出会った。すらりと背が高く端正な顔立ち、無意識に目で追ってしまう存在感。成田空港内で見かけ随分カッコいい人がいるものだなと思っていたら、ウラジオストク到着後偶然同じタクシーに乗り合わせる事になり仲良くなった。曰く元モデルだと言う。彼は言った「ウラジオストクにカニを食べに来た」。「カニ?」「うん、ウラジオストクてカニが安く食べられるんだって」「へー、...
東の果て北朝鮮目前のゴーストタウン・マヤチノエ - Ghost Town Mayachinoe in front of North Korea at The End of The East -
ハサン。それはロシア沿海地方西部の地方都市。それも極めて特殊な。北朝鮮との入り口ともなっているその街は、北朝鮮の豆満江駅より朝鮮・ロシア友情橋を渡りハサン駅へ鉄道の行き来がある。ハサンへは、外国人の入域は原則禁止されている。ツアーでは北朝鮮→ハサンで降車し、そこからウラジオストクなどへのバスチケットを確保していればハサン入域が可能らしいが…(多分駅周辺から離れない等制限があると思われる)。ハサン散策...
至聖三者(三位一体)教会の廃墟 - Trinity Church in Russia -
確かに廃墟と化した教会を目指してはいたが、自分が目指している教会とは違った教会に辿り着いてしまったある日。至聖三者(三位一体)教会と説明のあった場所を目指していたが、果たして此処がそうなのか。そして至聖三者(三位一体)教会の建築様式とは…?と思っていたら、何かと変な場所へ繰り出す某Fさんが正教会の神父様に聞いて教えてくれた。(ありがとうございます)『教会建築上で至聖三者(三位一体)教会の特別の特徴と...
ロシアの小さな廃地方空港 - An Abandined Small Regional Airport in Russia -
国際空港の廃墟だったらキプロス共和国のボーダーラインにある廃空港、ニコシア国際空港に行った事があるが、地方空港の廃墟は初めて……、いや、単純に記憶にないだけで他にも行っているかもしれない。ブログにはまだアップしていないがアブハジアの国際空港の廃墟にも行った事はある、しかしあそこは小規模で国際空港というよりも地方空港のにおいの方が強いかもしれない。1959年に建設されたこちらの空港。1990年代まではこの地方...
廃墟と化した映画『最後の戦士:悪の根』ロケ地 - Abandoned Film Location "The Last Warrior: Root of Evil " in Russia -
この日私は、人生の中で一番不味いかもしれないカーシャを食べた。というか、これは本当にカーシャだったのだろうか。カーシャとはロシアやウクライナなど東欧圏での粥の総称である。イネ科の穀物や豆類などを水、ブイヨン、牛乳などで柔らかく煮た料理で、蕎麦の実を使ったものが一番メジャーかもしれない。これは…キヌアだろうか、味はモソモソとした何らかの雑穀の皮のような味がして妙に甘い。ドライフルーツも沢山入っている...
ロシアで食べた様々なスィローク2 - Traditional Russian cheese sweets " сырок " -
ロシア・東欧の伝統菓子のひとつスィローク(сырок)。食べる者を魅了して止まない艶惑の濃厚チーズ。ロシアに行った時スーパーで様々なスィロークを買い試してみた記録の一部。1番目の記事はこちらから。牛のイラストがデザインされたパッケージが可愛いスィローク。味はスタンダードなスィロークと言ったところか。濃厚なチーズがミルクチョコレートに包まれた安定の美味しさ。毎日食べたい。2つ目。こうしてスィロークを並べて...
ロシアで食べた様々なスィローク - Traditional Russian cheese sweets " сырок " -
スィローク(シローク сырок)とは一体何か。トゥバローク(Творог)というフレッシュチーズを使ったロシアや東欧のお菓子である。チョコレートでコーティングしたものが人気で、中のチーズは味は酸味がありヨーグルトとチーズの中間のような味がする物が多い。日本では確か数年前にネットで美味いと評判になりそこから人気が出た…気がする(よく分からないが)。様々な味があり製造会社により異なる。ロシアのスーパーでは基本的...
ロシアと中国の国境線により分かれる湖・ハンカ湖と軍事都市跡 - Lake Khanka, a lake divided by the border between Russia and China. And An Abandoned Remains of a Military Town -
ハンカ湖。ロシアの沿海地方と中国東北部の黒竜江省との間の国境地帯にある広大な湖。ロシア語ではо́зеро Ха́нка、中国語では興凱湖(兴凯湖)と記載される。我が故郷福島には日本国内で4番目に広い湖・猪苗代湖があるが、それでも面積は103.24平方km。ハンカ湖はというと4190平方kmもある。…広い、広すぎる。中国国境より50km、ハンカ湖に程近い場所に嘗ての軍事都市跡があると聞き、是非見てみたいと思った。ウラジオストクから...
ロシアの街中に残るモザイクと一部廃墟と化した観光地(現在修繕済) - Mosaic art and Abandoned Place in Russia(Vladivostok) -
その日、私は目的もなくウラジオストクの街を徘徊していた。午後から大雪となるらしいのでその前にとりあえず歩いておこう、と。街を歩く時は上を見上げて歩いてばかりではあるのだが、こんな時いつも好きなアニメのキャラクターたちの会話を思い出していたりする。「地球の連中って、なんで見上げるばっかりで、見下ろさないんだろ?」「地面から離れたくないからだろ」妙に何故か耳に残っている。ふと、タイルで作られたモザイク...
ロシアと中国の国境近くに残る軍事都市跡 - Abandoned garrison on the border between Russia and China -
雲一つない晴れ渡る澄み切った青い空。終わりなき空が何処迄も続くような気持ちのいい天気。見た目だけなら。氷点下二〇度を下回る外気に晒される事は、予想以上に地獄であった。空気は乾き切り吹き荒れる風も強い。しかしそれでも行きたい場所があった。ロシアと中国の国境近くに残る軍事都市跡。20年以上前から誰も住んでいないらしいこの辺境の地は広大な敷地に作られた軍事施設だった。降り積もった雪が余りの寒さと風でそのま...
ロシアに残る太平洋艦隊のミサイル兵器工廠 - Pacific Fleet (Russian Navy) Missile Weapon Storage (Military Architecture) in Russia -
太平洋艦隊 。太平洋上での作戦を目的としたソ連海軍、ロシア海軍の艦隊である。ソ連時代に創設された。歴史を遡ると帝政ロシア時代の伝統も継承しているがそこは省く。満州事変に伴う日本軍の脅威の増大によりソ連政府は1932年4月13日に極東海軍を創設、1935年1月に太平洋艦隊と改名した。極東各所にその痕跡が未だに残っている。この某村付近の嘗ての軍事エリアでは潜水艦や艦船用の巡航ミサイルの保管・警備を行っていた。訪れ...
モスクワで味わう丸亀製麺のうどん - MARUGAME UDON in Moscow -
モスクワにも北朝鮮レストランがあると知った時、私の胸は高鳴った。行きたい!しかしどうも場所が分かりにくい。このショッピングモール内にあると思うのだが…。日本からモンゴルを経由しモスクワへ到着した初日、私は北朝鮮レストランを探すのに悪戦苦闘していた。もうこのショッピングモール内や周辺をかれこれ1時間は彷徨っているぞ。…あれ?…あれだ!!駐車場の片隅に北朝鮮レストランはあった。小さいよ!目立たないよ余りに...
2020年へのカウントダウンinモスクワ - Countdown to 2020 in Moscow -
2019年12月末。私は風邪っぴきの中モスクワを徘徊していた。年末独特の浮かれたムードは世界各国何処も変わらない。通り沿に設置された可愛いメリーゴーランド。小さな遊園地。微笑ましさに心綻ばせながら不純な私が訪れたのはモスクワの秘宝館的存在“トーチカ”。トーチカ、直訳すると点。Gスポットの事ですね(ド直球)。しかし残念ながらこの日はお休み。別な機会に訪れてみる事にしよう。若きアーティストが地下歩道の入り口前...
モスクワでソ連を感じる… レジェンダリー ホテル ソヴィエツキー - Legendary Hotel Sovietsky -
南オセチアや猛吹雪のロシアの旅を終えた私は、無事今回の旅が完了したとほっと胸を撫で下ろした。モスクワへ戻ってきた時の安堵感。そして最後に向かったのが、レジェンダリー ホテル ソヴィエツキー。ソビエト古典主義の壮大な建物この建物はスターリンの指示のもと建設された。スターリンの一番下の息子、ワシーリー・スターリンは生涯ここに住んだという、余りにも羨ましすぎる。現在は豪華な4つ星ホテルとなり、一般大衆が歴...
旧防空スペシャリスト訓練センター - The secret of the Soviet Union that remains in the former military city. -
旧ソ連、嘗ての軍事都市に。森の中にひっそりと。防空スペシャリスト訓練センター跡が存在している。年々、探索者や地元住人らが“お土産”として残留物を持ち去っている。そして廃墟と化した建造物の中には、リノベーションされ新たな住宅として利用されるであろう物も見受けられた。濃厚なソビエトの痕跡を見る事が出来るのはいつまでだろうか。曇空から雪が散らつき始め、帰る頃には吹雪になった。そして酷い風邪を引いたのであっ...
万華鏡のような廃プール - The Abandoned Kaleidoscope Pool -
大雪吹雪に見舞われたその日、至る所で悪天候による交通事故、道路の封鎖、トラブル続きの中予定の倍移動時間がかかってしまった。しかしそれでも、行って良かったと思う。まるで万華鏡のような、廃プール。隣接する建物には住人がおり、お伺い立てに尋ねるとまずは寝ぼけ眼のボサボサの猫が出迎えてくれた。思った以上に天井のガラスは痛んでいた。“廃墟として”良い状態であるのも、そう長くないかもしれない。一期一会。同時にポ...
フリードリヒ ヴィルヘルム王3世 五番砦 in ロシアの飛び地・カリーニングラード - Fort № 5 "Frederick William III" in Kaliningrad -
リトアニアとポーランドに挟まれ、バルト海に面するロシアの飛び地、カリーニングラード。飛び地と聞いて興奮するのは、人間のサガだ。たぶん。きっと。カリーニングラードは元々1255年ドイツ人の東方植民によって建設された都市で、1946年まで使われていた旧名はケーニヒスベルクというドイツ語で王の山という意味を持つものであった。20世紀前半まではドイツの東北辺境の重要都市で、プロイセン発祥の地でもある。後にソ連領とな...
ロシアのソ連&ナチスマニア?蒐集家おじさんの事務所に行ってみた - Soviet & Nazi mania collector in Russia -
ロシア某所を撮影した後だった。「ありがとうございます」管理人さんや、管理人さんを説得してくれたお兄さんたちに礼を言い、その場を離れていったのだが。「おーい」管理人さんが作業車両で追いかけてきた。「面白い場所連れてってやるから乗ってけ!」?!と、いうわけで連れてこられたのが、何だか古いアイテムが並ぶ場所…。表は整備・解体系の会社を営んでいる敷地のようだが、ここは一体…。困惑していると、陽気なおじさんが...
ソビエトの家 - House of Soviets -
カリーニングラード。嘗てドイツ領であったロシアの飛び地。1946年まで使われていた旧名はケーニヒスベルク、ドイツ語で王の山。20世紀前半まではドイツの東北辺境の重要都市だった。プロイセン所縁のこの街の中心地に、明らかな“違和感”が存在する。ソビエトの家。元々ケーニヒスベルク城が建っていたというこの場所に、ソ連政府は社会・共産主義時代の歴史を象徴する建物が必要だと考えた。復興可能であったにも関わらず、城は無...
旧ソ連の名残を感じて…駅直結ロシアのホテルにて - A Soviet Style Hotel -
この日、私は“ある場所”より帰還した。そのある場所が何処なのか…はまた別の機会に…。とりあえずモスクワの中心地にあるホテルに宿泊する為、アエロエクスプレスへと乗り込んだ。恐らく終電、危なかった。アエロエクスプレスに乗り違和感に気がついた。あれ、二階建てだっけ?二階建てのに乗るのは初めてだった。夜分遅くにも程がある為か乗客も非常に少ない。駅に着いた所で終電も終わっているだろうしな…。こうして、綺麗な電車...
ポップなキャンディみたいな可愛い教会・聖ワシリイ大聖堂
チコチコと、何処からともなくコロブチカが聞こえてきそうなポップでキュートなタマネギ頭が特長の、聖ワシリイ大聖堂。ロシアの首都、モスクワの赤の広場に立つロシア正教会の大聖堂。正式名称は「堀の生神女庇護大聖堂」と云う。長い。世界遺産である。1551年から1560年にかけて、雷帝・イヴァン4世がカザン・ハーンを捕虜とし勝利、カザン征服したことを記念して建立した。ロシアの聖堂でもっとも美しい建物のひとつと言われて...
旧ソ連一人旅、ドルマはメインディッシュ、まずはペリメニから。
最近廃墟更新しないじゃん…と、友人知人に突っ込まれる今日この頃ですが、すみません、現像が追いついていません…。暫く、旧ソ連圏をフラフラ徘徊しておりました。半分以上の血が入れ替わったような気がします。寧ろ帰ってこなければ良かった。心から此処迄思う事は初めてでした。雪に始まり雪で終わる、終始雪雪雪雪ネバーエンディング雪な凄まじい旅路ではありましたが、プロローグ・モスクワではそんな過酷な旅になろうと等全く...