嘗ての夏の離宮 シェキハーン・サラユ と 裏手にある廃校
シェキの街にある、キャラバンサライと並ぶ観光地になっている、シェキハーン・サラユ(シェキハーン宮殿)。時の統治者・シェキハーンは夏の離宮としてシェキハーン宮殿と庭をこしらえた。現在一般解放しており、ガイドがいる時のみ中に入る事が出来た。モザイク画が美しい。中はステンドグラスや壁画で装飾され、外界と隔絶された非常に美しい空間となっている。撮影禁止なのが残念。外観のみを写真に収める。実はシェキハーン・...
シルクロードの残り香…紀元前より栄し隊商宿・キャラバンサライのある街シェキ
その日、私はアゼルバイジャンの首都バクーから、北へ、北へと向かっていた。ソ連式乗り合いバス・マルシルートカとは違いきちんとした大型バスで隣に乗り合わせた女性は、言葉こそ殆ど通じないもののとても親切で、私が目的地・シェキ村に着くまで何かと世話を焼いてくれた。「お腹空いてない?」「お茶をご馳走するよ」「ここがシェキ村の入り口の門だから写真を撮るといいよ」残念ながら揺られるバスできちんと水平を保った写真...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - 修繕中のカラバグアー霊廟(Karabaglar Mausoleum)
カラバグアー霊廟。それは、私がナヒチェヴァン旅行で2番目に楽しみにしていた場所だった。空模様は限りなく怪しく、暗鬱なる雲が立ち込めている。そういえば、夕方からが雨だったな。でも、なんとかなるでしょ。楽観的な気持ちで、私はカラバグアー霊廟へと向かった。首都ナヒチェヴァンから車で一時間ほどだろうか。目の前に見えた景色は。…あれ?…まさかの、修繕中だった…この霊廟は、殆ど荒れるに任せその朽ちた光景が美しい...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - ノアの墓とナヒチェヴァンガラ要塞、そして美味しいランチ
「おすすめのレストランに連れてって?」タクシーのおちゃんが連れてってくれたのは、地元のカジュアルレストランだった。値段も手頃で味も良い。ここで接客をしてくださったスタッフさんが、黒人女性だった。とても珍しい。コーカサスで、しかも飛び地で私以外の有色人種に出会おうとは。それも観光客ではない。とても話しやすい素敵な女性だった。メニューがアゼルバイジャン語だけでよく分からなかったけどよく分からない中あえ...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - 山頂にある謎の遺跡・アリンジャ要塞
ナヒチェヴァンには、「ノアの箱舟が漂着した伝説。」のある山がある。故に、首都ナヒチェヴァンにはノアという名前の船の形をしたレストランもある位なのだが。あれ、ノアの箱舟ってアララト山に漂着したんじゃなかったっけ伝説では…だけどトルコとアルメニアの領土問題もあって近づけないんじゃなかったっけ(実際は宗教上の理由で「近づけさせないだけ。」という話もある)…と思ったりもしたがまぁこの手の伝説はきっと何処にで...
不思議な飛び地・ナヒチェバン自治共和国 - Nakhichevan - 首都ナヒチェバンの夜
ナヒチェバン自治共和国の首都ナヒチェバン。今回(も)強行日程の為昼間ゆっくりと街散策を出来そうにもない…ので、夜ちょっとで歩いてみる事にした。ホテルから街の中心部まではかなり歩く。散歩がてら行ってみよう。街は…まぁ暗い。不自然な程広い道路の割には街が暗く、人も少ない。身の危険を感じたらすぐ引き返そうと思っていたが、どうやら大丈夫そうだ。各種店舗が入るビルでもこの暗さはちょっと引く。昼間はそんな事ない...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - 旧ソ連時代の廃ホテルとシンプルな昼食
オルドゥバドの街を散策する。街を俯瞰出来る小高い場所があった。此処には嘗てレストランがあった。が、今はなくなり更地となった。狭く、細い、頼りなさすぎる階段の下には旧ソ連時代の廃ホテルがあった。ナヒチェバン自治共和国は、嘗てナヒチェヴァン自治ソビエト社会主義共和国だった。1920年にソ連がこの地を占領すると、ソ連はこの地にナヒチェヴァンASSRを設置しアゼルバイジャンソビエト・社会主義共和国の一部に加えた。...
不思議な飛び地・ナヒチェバン自治共和国 - Nakhichevan - オルドゥバド
オルドゥバド県。ウィキペディアではそう表記されているが、正式にはオルドゥバド区(地区)、ではないのだろうか…と思いつつ。ここは世界遺産候補に挙がっている街だ。嘗てはシルクロードの重要な貿易都市として賑わい中国、ヨーロッパ、インドからの隊商が往き来した。アゼルバイジャンとトルコは兄弟国の為、言葉も、文化も、そしてお茶も似ている。トルコで飲んだお茶は世界一美味しいと感じたが、オルドゥバドのお茶はそれら...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan -
なんだかコーカサスでは、毎度毎度忙しない国境越えばかりしているような気がする。此処も彼処も彼れも此れも。その時私は、ぼんやりと空港で仮眠を取っていた。目を閉じても余り眠れず、早朝の便に備え万が一の場合があった時の為の空港泊。朝方隣に座った男性に、何処へ向かうのか尋ねられる。「ナヒチェヴァンだよ」「おお、いいね。なら、向こうの空港だね」事前に、国際空港とは別の小さな空港から飛行機は出ると聞いていた。...
第二のドバイ・風の街バクー - The beginning of the Silk Road - 外殻の富、虚無の栄華
近年オイルマネーにより急速な発展を見せる、アゼルバイジャンの首都・バクー。第二のドバイと呼ばれネット上では煌びやかな夜景近代的な高層ビルの写真が悉くヒットする。私は物事に懐疑的で、常に捻くれている。首都バクーに、どうやら日本の有名企業・東芝のエアコン工場の廃墟があるらしい。若干写真が出てくるものの場所や概要は殆どヒットしない。大体の目星は付いたものの、正直解体されている可能性の方が高い。それでもま...
第二のドバイ・風の街バクー 2 - The beginning of the Silk Road - 骨董品を眺め乍ら
バクーの城壁内・イチェリ・シェヘルは旧市街で、観光地化している為土産屋も多い。よく分からない骨董品から土産的土産まで。そしてホイホイ誘われるが儘に中を覗いてみた。伝統的なアゼルバイジャンの絨毯が、土産としては一番の推しなのだろうか。私はどちらかと言うとソビエト連邦時代の各種骨董品に魅入られていた。ネット上でもこの手の物〃は出回っているし、コピー品も数多く流れているだろう。が、ちょっとピンときた物が...
第二のドバイ・風の街バクー - The beginning of the Silk Road -
アゼルバイジャン共和国。北はロシア、北西はグルジア、西はアルメニア、南はイランと国境を接し、東はカスピ海に面する、旧ソビエト連邦。首都バクーは、その風のあまりの強さから「風の街。」と言われている。原油のオイルマネーにより周辺諸国の富裕層が集まる「第二のドバイ。」とも言われている。足を運んだ友人知人が口々に「凄かった」「発展していた」「たぶん星野さん行ってもつまんないよ」と感想を漏らすもので、そして...