不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - 修繕中のカラバグアー霊廟(Karabaglar Mausoleum)
カラバグアー霊廟。それは、私がナヒチェヴァン旅行で2番目に楽しみにしていた場所だった。空模様は限りなく怪しく、暗鬱なる雲が立ち込めている。そういえば、夕方からが雨だったな。でも、なんとかなるでしょ。楽観的な気持ちで、私はカラバグアー霊廟へと向かった。首都ナヒチェヴァンから車で一時間ほどだろうか。目の前に見えた景色は。…あれ?…まさかの、修繕中だった…この霊廟は、殆ど荒れるに任せその朽ちた光景が美しい...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - ノアの墓とナヒチェヴァンガラ要塞、そして美味しいランチ
「おすすめのレストランに連れてって?」タクシーのおちゃんが連れてってくれたのは、地元のカジュアルレストランだった。値段も手頃で味も良い。ここで接客をしてくださったスタッフさんが、黒人女性だった。とても珍しい。コーカサスで、しかも飛び地で私以外の有色人種に出会おうとは。それも観光客ではない。とても話しやすい素敵な女性だった。メニューがアゼルバイジャン語だけでよく分からなかったけどよく分からない中あえ...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - 山頂にある謎の遺跡・アリンジャ要塞
ナヒチェヴァンには、「ノアの箱舟が漂着した伝説。」のある山がある。故に、首都ナヒチェヴァンにはノアという名前の船の形をしたレストランもある位なのだが。あれ、ノアの箱舟ってアララト山に漂着したんじゃなかったっけ伝説では…だけどトルコとアルメニアの領土問題もあって近づけないんじゃなかったっけ(実際は宗教上の理由で「近づけさせないだけ。」という話もある)…と思ったりもしたがまぁこの手の伝説はきっと何処にで...
不思議な飛び地・ナヒチェバン自治共和国 - Nakhichevan - 首都ナヒチェバンの夜
ナヒチェバン自治共和国の首都ナヒチェバン。今回(も)強行日程の為昼間ゆっくりと街散策を出来そうにもない…ので、夜ちょっとで歩いてみる事にした。ホテルから街の中心部まではかなり歩く。散歩がてら行ってみよう。街は…まぁ暗い。不自然な程広い道路の割には街が暗く、人も少ない。身の危険を感じたらすぐ引き返そうと思っていたが、どうやら大丈夫そうだ。各種店舗が入るビルでもこの暗さはちょっと引く。昼間はそんな事ない...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - 旧ソ連時代の廃ホテルとシンプルな昼食
オルドゥバドの街を散策する。街を俯瞰出来る小高い場所があった。此処には嘗てレストランがあった。が、今はなくなり更地となった。狭く、細い、頼りなさすぎる階段の下には旧ソ連時代の廃ホテルがあった。ナヒチェバン自治共和国は、嘗てナヒチェヴァン自治ソビエト社会主義共和国だった。1920年にソ連がこの地を占領すると、ソ連はこの地にナヒチェヴァンASSRを設置しアゼルバイジャンソビエト・社会主義共和国の一部に加えた。...
不思議な飛び地・ナヒチェバン自治共和国 - Nakhichevan - オルドゥバド
オルドゥバド県。ウィキペディアではそう表記されているが、正式にはオルドゥバド区(地区)、ではないのだろうか…と思いつつ。ここは世界遺産候補に挙がっている街だ。嘗てはシルクロードの重要な貿易都市として賑わい中国、ヨーロッパ、インドからの隊商が往き来した。アゼルバイジャンとトルコは兄弟国の為、言葉も、文化も、そしてお茶も似ている。トルコで飲んだお茶は世界一美味しいと感じたが、オルドゥバドのお茶はそれら...
不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan -
なんだかコーカサスでは、毎度毎度忙しない国境越えばかりしているような気がする。此処も彼処も彼れも此れも。その時私は、ぼんやりと空港で仮眠を取っていた。目を閉じても余り眠れず、早朝の便に備え万が一の場合があった時の為の空港泊。朝方隣に座った男性に、何処へ向かうのか尋ねられる。「ナヒチェヴァンだよ」「おお、いいね。なら、向こうの空港だね」事前に、国際空港とは別の小さな空港から飛行機は出ると聞いていた。...