世 漆 - 十三層遺跡 -
到黄吹きたる明日香風十三層遺跡(十三層遺址)は1933年に日本人によって建てられた製錬所だ。第二次世界大戦により日本が敗戦し台湾から撤退するまで日本によって管理され、その後台灣金屬礦業という会社に引き継がれた。最盛期には工員が7000人程いたが1985年に製錬所は閉鎖され、廃墟となった。段々に13層あった事から、『十三層遺跡』の名が付いている。現在は最上部のみ原型を留めている。今でも土壌汚染が深刻で、立入禁止に...
2015
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丹賀砲塔砲台跡 劈憶
まだ夏空の残る高い空の下、私は念願叶い、其の場所にいた。斜坑口や弾薬庫等に施された鱗状迷彩模様の外壁は類を見ない珍しいものだ。弾薬庫の横に、サイパンの海で沈んだ二式大艇のプロペラが展示されていた。漁船の網にかかり、寄与されたものらしい。そして。鎮西の極東、今は昔孤高の岬に巨砲は鎮座した。昭和六年竣工、巡洋艦後部主砲を砲台に収めた其れは、天授全うする事無く歴史に幕を閉じた幕を閉じた。1941年(昭和16)...
2015
16