SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル退廃放浪記。

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- Она будет смотреть с неба двери. 廃墟の屋上から街を見下ろす

丘の上から街まで一気に駆け下りる。昼間たっぷりと、雨が降ったバザーの帰り。笑えるけど笑えないトラブルの後、どうにも疲れたので雨が上がるまで昼寝をした。大体旅先で見る夢は変な夢か、前日の冒険の延長だ。目を覚ました夕刻には空は晴れ、明日の素晴らしい天気を期待させた。この街の地理は、神戸にちょっと似ている気がする。海と山に挟まれ霧が出る。黒海に面しているので冬でも比較的温暖だが、夏もそこまで暑くなる事は...

2016
28

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- スフミ・セントラル・バザー

その日は一日、雨だった。そろそろ買い物もしたいと思い立ち、土砂降りの雨の中スフミ・セントラル・バザーへと向かった。日用雑貨、嗜好品、貴金属に食材…雑多に様々な品が売られる。こういう場所は、本当にわくわくする。大好きだ。これはサーロだろうか。だとしたら黒パンと生のタマネギと一緒に、ウォッカを煽りたい気分だ。この国もまた、スパイス文化だ。ご家庭用贈答用として、いくつか購入した。その中でも格段気に入った...

2016
24

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 経済制裁を受けた街・トゥクヴァルチェリ

ロシアが昨年のウクライナ領クリミア強制併合に続いて、グルジア領のアブハジア自治共和国と南オセチア自治州も併合する動きを強めている…紛争が再び起きなければいいが…非常に心配である。アブハジアはグルジア領土内にあるとは言え、グルジアの空気感は一切なくどちらかと言うとロシアに近い雰囲気だ。しかしロシアとの合併は望んでなどいない。今後も目が離せない。1992年から93年にかけて起こったアブハジア紛争以降、経済制裁...

2016
22

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 旧国会議事堂の廃墟

首都スフミの中心に鎮座する、巨大な建築物。こんな街中なのに。旧国会議事堂の、廃墟だ。壁には、銃痕が数多く残る。当時の情景が目に浮かぶような痛々しい現状。前日の夜、街で出会った男の子と見た景色を再び。あの子20歳って言ってたけど、絶対14歳位だ。背伸びをしたかったに違いない。タバコをふかして、酒をあおって。日の入りは20時位で、とてもゆっくりだったけど、それを過ぎるとあっと息つく間に空は闇に染まる。...

2016
20

『東京ディープツアー 2020年、消える街角』書籍デザインさせて頂きました。

戦争遺跡、廃線跡、赤線跡、昭和モダン建築、暗渠、木造長屋……etc.歩いて行ける街角遺産ガイド(フルカラー)決定版いざ、メガシティ東京の記憶を楽しむ時空散歩へ。(Amazonより)黒沢 永紀氏著書の、『東京ディープツアー 2020年、消える街角』、書籍デザインに携わらせて頂きました。素敵な機会をくださり、感謝の一言に尽きます。本田 創氏、藤木TDC氏、木村 聡氏、大山 顕氏と他著者陣も豪華過ぎてヤバい一冊となっております。...

2016
17

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 海上レストランの廃墟

アブハジアは黒海に面した国だ。嘗てソ連の保養地として栄えていた為、サナトリウムやそれに付随する施設が今は廃れ荒れるに任せているものも多い。雨上がりの夕暮れ時。ぼんやりと海岸沿いを散歩していると、レストランらしき廃墟に遭遇した。勝手にそこを、海上レストランと呼ぶ事にする。奥の方は、クルーザーの停泊場として使われていた。外壁は、銃弾の痕だらけだった。そう遠くない昔、この国この街では戦争があった。爆発物...

2016
16

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 廃墟の住人のおもてなし

アブハジアの、とある巨大廃墟を撮影・散策していた時の事。立派な建築物だ…惚れ惚れする程その外観も美しい。内部に入る場所を見つけた。この日の天気予報は雨だったが、見事に晴れた(途中通り雨だけはあったけど)。神様有難う、差し込む光が柔らかく美しい。階段を上がり3階で撮影している時だったろうか。廊下で背の高い男性に遭遇した。あ。取り敢えず挨拶をする。男性は陽気に挨拶を返す。平日の真っ昼間だというのにえら...

2016
14

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 連れ歩いているのは犬ではなく熊だった…時のおはなし。

ガグラ。アブハジアの首都スフミから北へ約94キロの所にある町。1世紀には古代ローマ、4-5世紀にはグルジア、14世紀にはジェノバの植民地となった。1308年にイタリア人ピエトロ=ヴィスコンティが作った地図にガグラの名がのっている。16世紀にオスマン帝国に占領され、1830年に帝国ロシア支配下になった歴史を持つ。ここは曾て、ソ連時代の保養地だった。今でこそ廃墟だらけとなってしまったが、今でもロシアからの観光客は訪れそ...

2016
13

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 首都・スフミ

無事アブハジア入国、乗り合いバス・マルシルートカで首都スフミを目指す。最後の降車客は私だけとなった。バス、というか、バンに詰め込まれる形だ。宿泊先に荷物を置いたら、まずは銀行、続いて外務省へと向かう。ここで無事ビザを取る事が出来なければ、不法入国になってしまう。流石に幾ら私でも、不法入国は躊躇う。外務省内にはこれと言った案内板も出ておらず、ウズベキスタン、キルギス、ロシア等旧ソ連の国々からやってき...

2016
02

未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- 国境を越えて

「馬車の中からなら写真を撮っても大丈夫だ。軍人に見つからないように」御者のおじさんは、気さくで朗らかで、そしてスケベなオヤジだった。”曖昧な”国境越え、というものはこれで2回目だ。しかし今回は、やや物騒な香りを感じる。入国してしまえば、そんな事はなかったのだけど。道路は整備される事なく、ボロのまま。橋の上は大きな水たまりが出来ている。雨雲迫る中国境へとやってきたが、早く着いてしまった為暫し馬車で仮眠...

2016
01