ゲガルド修道院 - Geghard Monastery -
余りの雪の、凄まじさに。余りの運転の荒さで。私は途中、胃の内容物を全て戻した。ソ連圏のドライバーの運転は、総じて荒い。朝っぱらからテンヤワンヤでたどり着いたのは。ゲガルド修道院。3世紀に建造された修道院だ。歴史は古く、初期キリスト教時代にはすでに創設されていたと言われている。ゲガルド、その名の由来はキリストの脇腹を突いた聖槍の一部がここで発見された事による。槍を意味する「ギガルド」の名が冠せられた...
ホルヴィラップ修道院 - Khor Virap Monastery - …と、おいしいごはん。
アルメニアに行ったらまず見たいもの。アララト山。日本でいう富士山のような山だ。今はアルメニアではなくトルコ領土にあり、両国は国交断絶しているのでアルメニア側から行く事は出来ない。そんなアララト山をバックに鑑賞できる修道院がある。が……生憎の、雪。アララト山がすぐそこにある筈なのに、全く見えなかった。無念…ハチュカル。アルメニア正教独特の十字架が彫られた石碑の事で、ハチュは十字架、カルは石を意味する。...
廃墟について様々改めて考えさせられる機会があった。なので危機管理についてなど色々まとめてみた。
ソ連遠征中突如あった出来事。帰国後の怒涛の日々。今回、廃墟について様々改めて考えさせられる貴重な機会がありました。美しく儚い、荒れるに任せ朽ちゆく愛おしい廃墟。しかしここ近年特に、その危機管理について叫ばれる事はなくなっているのではないでしょうか。当方なりに、色々考えてみました。1…廃墟とは。建築物や鉄道、集落などが使用されぬまま放置され、荒れ果てた状態になっているもの。遺跡はそこに含まない見方も...
薔薇色の街・エレバン 3 - Это вырос из города, Ереван -
雪に覆われたエレバンは、灰色の旧ソ連時代のイメージそのものだった。9月に行ったエレバンは、「薔薇色の街。」異名の通りの美しい街並みだった。でもやっぱり私には、暗鬱なる空の下の方が合っている。9月のその日は独立記念日、派手な軍事パレードが行なわれている頃私はとある廃墟にいた。戦車がどんどん疾走していくと事前に知っていれば、見に行っていたのに。アルメニアでは、何故か「ぽか。」や「すか。」を引くのがジン...
薔薇色の街・エレバン 2 - Это вырос из города, Ереван -
ベルニサージュ。エレバンの共和国広場の近くで週末に行われている青空市場。 アルメニアのお土産に適した木彫の民芸品や伝統的なカーペット、絵画、ソ連時代のコインやアンティーク、書籍、アクセサリー、楽器、食器など多くのものが売られると言う。が。…ですよねー。正月。大雪。正月。「観光。」をきちんと楽しみたい場合は、正月シーズンは外した方がいいという事が、存分に分かった。が、私は冬が好きだ。雪が好きだ。大好き...
薔薇色の街・エレバン - Это вырос из города, Ереван -
2016年、私はアルメニアの首都エレバンで年明けを迎えた。ずっと行ってみたい国だった。なんだかよく分からないけど、呼ばれている。そんな気がした国だった。私はその時の旅で、価値観全てを覆された。生涯、生きている限りこの国に通い続けるだろう、そんな気さえする。アルメニア。コーカサス三国と呼ばれる旧ソ連圏の国々の中のひとつ、一際悲壮感を覆いかぶさる事になった国だ。隣国であるアゼルバイジャン、トルコとは国境断...