SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル写真ブログ。

廃歯医者

私の父は、在りし日の「九龍城」に、足を運んだ事のある人間だ。大学時代、日本に留学してきたイラン人と彼は仲良くなった。留学を終えたイラン人の友人は、香港へと移り住んだ。「遊びに来ないか?」帰りの切符は購入せず、父は香港へ飛んだ。美食を鱈腹娯しみ、そして当時完全なる無法地帯・魔窟であった其処へ足を運んだのだ。ただただ一言、羨ましい。そして彼は、カジノで全財産を失い帰国の資金も失う。が。イラン人の友人は...

2016
29

死して尚弄ばれる - 廃火葬場 -

人間の死体のにおい。というものは、独特だ。例え葬儀の為の防腐処理を施したとしても、5日も経てば頬は重力に負け、遺体は全体的に水分が抜けたかのように「ぺっそり。」としている。肌は土色となり「ああ、いよいよだな。」としみじみ思ったものだ。穴に詰めた脱脂綿は体液の色に染まり、気にすればにおいも感じ取れる。動物。とは違う、人間。のにおい。それ自体には、何の感傷も抱かなかった。祖母の葬儀。祖母は、私がたまた...

2016
24

『中川翔子のマニア☆まにある』に、出演させて頂きました。

10月18日(火)7:15頃より、『めざましテレビ』のここしらというコーナーで廃墟特集に出演させて頂きました。めざましのスタッフさんたちは、凄かった。プロのお仕事!刺激を沢山、頂きました。そして11月12日(土)夜23時~より、『中川翔子のマニア☆まにある』に、千秋さんしょこたんさんと共演させて頂きました…!恐縮過ぎます、名誉過ぎます。本当に、有難う御座いました。ポケットビスケッツをやっていた頃、千...

2016
24

トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 6 Kars Citadel

私はカルスという町について何も調べないで行ったけど、散策すれば散策する程、アルメニアにほど近いこの町に吸い込まれるように興味を持った。「オールドカルスキャッスル」と町の人が言っていたカルス・シタデル(Kars Citadel、Citadelは砦という意味だ)は、カルスを見下ろす岩山の上にある。1153年に建てられた。アルメニアの領地だった時代に建ち、流れ行く怒涛の時代の中1386年にはモンゴルに、1606年にはイランに、1878年...

2016
21

トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 5 オールド・カルスを目指して

オールド・カルスを練り歩く。美しいモスク、古くて味のあるモスク…この辺りは特にモスクが密集する。1日に何度か、決まった時間にコーランが流れる。早朝5:22には、1日の始まりのコーランが流れていた。必然的に目が覚めた。トルコは、イスラム教の国だ。でも、そこまで厳密な感じはしない。お酒を普通に飲むし、女の子もカラフルなヒジャブを着けている子もいればいない子もいる。嘗てモスクがそこにあったのか。門と壁のみに...

2016
20

トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 4 オールド・カルスを目指して

前日に続きの、曇り空。時折雪がちらつく。表通りはそこそこ綺麗だが、裏に入ると一気に寂れた横顔を見せる。オールドカルス、と呼ばれるエリアがある。小高い丘にある城跡とその周辺のエリアだ。そこを目指し、好奇心の侭ふらりふらと歩いていく。...

2016
18

トルコの東の果てで魚を捕った時のお話。

「フィッシャーマンに会うかい?」気のいいおっさんは、私に聞いた。どうやら、湖で魚を捕ってくれるらしい。凍てついたチュルドゥル湖の上を、歩いていく。この寒さなら大丈夫だろうけど、パキパキ、って割れたら…と思うとぞわぞわする。猛烈な突風が吹きつけ猛烈な寒さに見舞われてはいたけど、それよりも楽しさの方が上回っていた。あらかじめ目印をつけていた付近を、ピッケルで破壊する。仕掛けていた網を引き上げたけど、め...

2016
17

夢の爪痕、星紡ぐ夜に - A dream scratch, a star tells a story -

兵どもが、夢の跡It is all that's left of ancient warriors dreams....

2016
16

トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 3

寒そうなマネキンだなぁ…と撮っていたら熱い視線を感じる…おじちゃんと、目があった。おいでと手招きされたのでおっちゃんのいる薬局にお邪魔する。恰幅のいい、優しい笑顔のおっちゃん。この日、至る場所でこんな感じで、お茶をご馳走になった。そのお茶の美味しい事。トルコはお茶が美味しいと聞いてはいたけど、こんなに美味しいとは思わなかった。普通に当たり前に、極上に美味しいお茶が出てくる贅沢。アルメニアとの国境の街...

2016
15

トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars - 2

夕闇のカルスを、練り歩く。16時台なのに、もう、夜だ。寒さは、否応がなに気持ちを、身を、引き締める。だけど人の笑顔に、口角もほころぶ。遠くに行きたいといつでも願って、一人で何処までも歩きたいと思い飛び出しても、人は、人を絶対に一人にはしない。私はよく、強いね、と言われる。勇敢だね、と言われる。怖いもの知らずだね、と言われる。だけど本当はきっと、弱い。誰よりも弱い。子供の頃は泣いてばかりだったし、怖...

2016
14

トルコの東の果て、アルメニアとの国境の街・カルス - Kars -

前日まで、猛吹雪のナゴルノ=カラバフにいたなんて。前日までの国境越えが、すでに夢のようだった。遠いようで近い。近いようで遠い。トルコはアルメニアのすぐ隣だ。だけど国境は、全て断絶されている。越えられる事はまずない。アルメニア国境地帯にあるトルコ最大の都市、トルコの東の果て・カルスという街に私はいた。ホテルに着いてすぐ、シャワーを浴びた。あたたかい。約3日ぶりに、あたたかいシャワーを浴びた気がする。...

2016
11

ガルニ神殿 - Garni Temple -

首都エレバンから約30キロにある町、ガルニ。ここにもまた世界遺産がある。アルメニアに残る唯一のヘレニズム建築・ガルニ神殿。この神殿が建てられた頃のアルメニアは、ギリシャやローマの大きな精神文化の影響を受けてた時代。アルメニアには紀元前2世紀から紀元前1世紀にかけてコンマゲネ王国という国があった。ガルニ神殿は、紀元1世紀にアルメニア王ミトリダテス1世により建てられた太陽神ミトラを祀った神殿だ。紀元301年...

2016
09