初めて足を踏み入れた廃墟、軍艦島 - Battleship Island -
自分が初めて足を踏み入れた廃墟、それは軍艦島だった。50mmの単焦点レンズを装着したフィルムカメラを片手に乗り込んだそこは、初めて触れる世界だった。限られた短い時間の中、無我夢中でシャッターを切った。島の歴史などは、他に詳しい資料やサイトがあるので割愛する。私なんかよりずっと昔から、それこそ子供の頃から軍艦島を秘密基地のように、遊び場としていた人たちもいる。ずっと昔から記録として写真を残してきた人たち...
草むらのヒーローは今日も眠る 廃バス - Abandoned Country Bus -
田舎道を走らせ、山々を行き。こんもりと草木に隠れる廃バス在り。三菱ふそうのマークがなんとも可愛らしい。いすゞのマークのようなものだろうか…。個人の所有物として、なぜ廃車…廃バスがあるのだろうか。疑問に思ってはいたのだが、倉庫として使ったり、休憩所として使ったり、何かと使い道があるようだ。不思議。倉庫として使っていたがそのうち使わなくなり、完全放置しているうちに扉も錆付き開かなくなる個体も多いように見...
極右草ヒロ流記 廃街宣車 - Abandoned Sound Trucks in Japan -
見よ 東海の 空明けて旭日高く 輝けば天地の正気 溌剌と希望は躍る 大八洲おゝ 清朗の 朝雲に聳ゆる富士の 姿こそ金甌無欠 揺ぎなき我が日本の 誇なれ思わず聴こえてきそうな、なんと雄々しい益荒男であろうか。一度ネットでお見かけしてから、是非この目で見てみたいと思っていた。会えて光栄。街宣車は税制上優遇され、ほとんど課税されない特種用途自動車(いわゆる8ナンバー、放送宣伝車という)として登録を受けていることが...
ベトナム戦争の記憶・クチトンネル - Cu Chi tunnels -
ホーチミンから北西へ約70キロほどの距離の場所に、南ベトナム民族解放戦線の拠点のひとつだった場所がある。現在では観光地になっているが、なんとそこで実弾を撃つ体験が出来ると言う。行きたい。撃ちたい。銃ぶっぱなしたい。呆れる程不純な動機で我々はベトナム戦争の記憶の残るその地へと向かった。ホーチミンから3時間以上かかるというので、現地でツアーに申し込むのもいいかと思ったが、ここはあえてローカルバスを乗り継...
ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 4 夜と食欲 - Night and Appetite in Ho Chi Minh -
この時、私たちは疲れ切っていた。なんで疲れ切っていたのかは、後ほど語る事にしよう。土砂降りの雨と汗と泥に塗れぐちゃぐちゃになった体をシャワーで洗い流し、夜の街へと繰り出す。眠ってなんかいられない。夜のホーチミンの街は、大層賑わっていた。観光客の行き交う賑やかなエリアへと向かう。何故か女装をした厳つい西洋人男性がいたが、まぁ、暑いしな、うん、いいと思う。何を食べようか…適当に入ったレストランが、とて...
ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 3 日本人の功績と中国寺院 - Japanese Credit and Chinese Temple in Ho Chi Minh -
あれは、なんだろう。…金魚売りだ!様々な種類の金魚が、透明な袋に入れられた状態で売られている。純粋に観賞用の為売られているものだ。最初はお寺に行く時お供えでもするのかな…何か特別な事に使うのかな…と思ったが、そんな事はないらしい。金魚たちは、窒息しないのだろうか…こんな狭い袋の中に数匹入れられて…。心配になる。西洋建築の数々を後にし、私たちが向かったのは日本人が作ったという橋とトンネルだった。橋の上か...
ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 2 ピンクの教会と西洋建築 - Pink church and Western architecture in Ho Chi Minh -
ホーチミンへ行くなら必ず見たかった建築物がある。廃墟も好きだが世界中の教会建築も好きだ。ここにはなんとも可愛らしいピンク色の教会がある。どんよりとした曇り空が続く中一瞬の晴れ間だったかもしれない。なんて嬉しい。教会の名はタンディン教会(Nhà thờ Công Giáo Tân Định)。ホーチミン市内でサイゴン大教会に次いで2番目に大きな教会で、ローマ建築様式を取り入れられている。中にも入りたかったが、観光客の立ち入りは...
ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 - Ho Chi Minh -
東南アジアの熱気は、ヨーロッパやアメリカなどでは絶対に味わえ鮮烈なものだ。暑い場所は大嫌いな筈なのに、何度でも行きたくなる中毒性がある。雨季のベトナムは猛烈に暑い。早朝到着からすでに雨が降りそうな空模様をしていた。とりあえず何をするか。何処から行くか。あまり計画性があるようでない旅だったので最寄りのカフェに入る事にした。カフェだけど、ベトナムのサンドイッチ『バインミー』がちゃんとある。相場よりはや...
【ありがとうございました】コーカサスの虜・キヤノンギャラリー銀座終了しました。次回は札幌で…
と、いうわけで無事キヤノンギャラリー銀座での展示が終わりました。次回、及びそれ以降のスケジュールは下記となります。● 概要『コーカサスの虜』アジアとヨーロッパの中間と言えようコーカサスの国々は「山を越えれば民族が変わる」と揶揄されるように少数民族を数多く抱える他民族国家だ。山を、谷を、国境を超えるたび民族、景色、宗教、文化が変わる様子はまるで一回しするごとに模様が変わる万華鏡のようだ。故に、何百年も...