100年以上前に建てられたアール・デコ様式の廃発電所、ケレンフェルド発電所 - Kelenföld Power Station -
個人的に、それはチェルノブイリや各未承認国家を巡った後一番気になる存在だった。個人的に、世界で一番美しい発電所の廃墟と言っても他言ではないのだろうかと思っている。個人的に、そこに行くまでは絶対死ねない。そう思った場所だった。ケレンフェルド発電所。1914年にオープンした当時、ケレンフェルド発電所はヨーロッパ全土で最も先進的な発電所の1つだった。しかし見る人はその技術的観点よりも美しく華やかなアールデコ...
緩衝地帯グリーンラインに残る廃墟、ニコシア国際空港 - Nicosia International Airport in Cyprus -
世界一平和な停戦地帯がある。それは“未承認国家”のある島だ。と、いう事を知り、どうしてもそこへ行きたくなった。キプロス島。南部のギリシャ系住民が支配する地域・南キプロスと、分離独立を求めている北部のトルコ系住民が支配する地域・北キプロスに分断する、東地中海のシリア・アナトリア半島の沿岸にある島だ。南キプロスと北キプロスとの衝突を抑止する為1974年に国連が引いた緩衝地帯(非武装地帯、停戦ライン)…通称グ...
虚ろな巨躯、国民の館…議事堂宮殿 - Casa Poporului ( Palatul Parlamentului ) -
何処と無く暗雲立ち込めるように見える、不穏な空気が拭えぬ街・ブカレスト。東欧(それ以外のヨーロッパでも)に付き物な“ロマ”に気をつけろと注意される。カメラをさげていると取られるぞ。と。ロマ…ジプシーたちに対して、私は特別差別意識は持っていない。しかし時にして、思いもよらぬ罵声を彼らから浴びせられる時もある。余り気に留める事はないが、彼らの紡ぐ未来は、今とさして変わらぬもののような気がする。ブカレスト...
ブカレストの廃新聞社、レジーム新聞社ビル - Abandoned Regime Newspaper Building in Bucharest -
さて、2018年2月になりました。更新が滞っておりすみません。2月に入ったからにはわしゃわしゃ更新してきたいな、とは思っております。キヤノンギャラリーの巡回展『コーカサスの虜』も無事終了しました。来てくださいました方本当にありがとうございました。暫く身の回りが落ち着かなそうではありますが、今年も宜しくお願い致します。ある日ある時私は、ルーマニアの首都ブカレストにいた。降り立った瞬間から本能的に感じる危機...