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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

ソビエト時代のガラス工場の廃墟 - The Abandoned Soviet-Era Glass Factory -

バルカン山脈の山間にある、静かで小さな田舎町。全盛期には、500人は労働者たちが勤労していたこの地域も、今は過疎化が進み恐ろしく閑散としている。山間から山間へ、バルカン山脈の移動はなかなか骨が折れる。解体途中のガラス工場の廃墟は、ソビエト時代に建造されたものだ。破壊されたガラス瓶の破片が山のように積み重ねられている。廃工場の中から、男たちの声が聞こえた。挨拶と許可を伺うと、快い返事。こういった状況は...

2018
27

もうひとつの自然光の手術室 - A hospital where surgery was possible with natural light rather than electricity -

古い木造廃病院との出会いは、思いがけない事や物が多々ある。歴史にも記憶にも残らず時に埋もれ消えていく場所は思った以上に多いのだろう。入院棟の表記が堪らない。部屋に不可解な当時のものと思わしき落書きがあった。余りに、不可解だった。所謂様々な「性感異常」をまとめた医学関係の本だが、読んでいると真面目な事でもギャグのように感じてしまうその内容に釘付けとなってしまう。ホーロー製の……。一瞬鍋かとも思ったが形...

2018
23

ソビエト軍占拠の痕跡 小さな森の秘密の軍事基地・リトルモスクワ - Secret military base in the small forest ... Little Moscow " Kis Moszkva " -

1989年、汎ヨーロッパ・ピクニックという、当時オーストリア共和国ブルゲンラント州に食い込むハンガリー人民共和国領ショプロンにて政治集会が行われた。これにより東欧革命を急速に促す事になり、ベルリンの壁崩壊及び1990年のドイツ再統一、1991年のソ連崩壊など一連の冷戦終焉に向かう流れを生んだ。ハンガリーを離れる事になったソビエト軍のキャンプ跡地はハンガリー各地に残っている。ここ“リトル・モスクワ”…現地では МАЛЕ...

2018
16

遺棄された戦闘機 MiG-21 & Su-22 の墓場 - The Abandoned Fighter MiG-21 & Su-22 Graveyard -

日本では考えられない……というものが、平然とそこにある時に遭遇した時のこの気持ちの昂りは、なんとも上手い言葉が紡ぎ出せないものである。ソビエトの第三世代軽量超音速戦術戦闘機、MiG21。社会主義側でいえばMiG、資本主義側でいえばF-4が冷戦時代のベストセラーだったという。NATOコードネームは“フィッシュベッド”。魚の寝床よりも魚の頭のように見えたのは私だけだろうか。迷彩柄のボディに真っ赤に塗られたその頭。挑発的...

2018
09

ブバンジュ記念公園、3つの拳の記念碑 - The Three Fists Monument is in Bubanj Memorial Park of Nis -

太陽が登る前に、私は始発のバスに乗り国境を越えた。パスポートコントロールで一旦降ろされ、スタンプを押してもらうも外に出たらバスがいない。何処だ!隣国のゲートの手前までバスは走っていた。お願い、待っていてください、不安になっちゃうよ。居合わせていた中国人の青年は何故かパスポートを返して貰えず青ざめた顔をしていたが、なんとかなったようだ。約4時間の移動を経て、私はセルビアの古都・ニシュへとやって来た。...

2018
05

共産党ホールの廃墟・バズルジャ(Buzludzha)の各種グッズを作ってみました。

SUZURIさんにての共産党ホールの廃墟・バズルジャ(Buzludzha)の各種グッズを作ってみました。共産党カラーの赤が眩しいTシャツ。しかしお色は各種選べます。さわやかなロングTシャツ。こちらもお色が選べます。ハンカチなど以外は色が選べるのでお好きなカラーを選択してください。サコッシュというバッグです。元々は自転車ロードレース時にレーサーに渡すドリンクなどを詰める為に使用されるショルダーバッグのことで、必要最...

2018
04

S高原スキー場 - S Highland Ski Area -

霏霏蕭蕭 暴風進軍身近な場所でも、人は簡単に、きっと死ぬ。猛吹雪の中突き進み、あゝ、そういうもんだよな、と。晴れ渡る青空を期待した自分がバカだった。人間、暖かな春潰えぬ陽だまりの中ばかりでは、生を実感出来ないんだ。平和の先にあるものは、何よりも愚かな白痴の末路なのかもしれない。...

2018
02