重慶大厦(チョンキンマンション)に宿泊した時のお話 - Story when staying in Chungking Mansion -
検索すれば色んな悪名高いような話題がボコボコ出てくる重慶大厦(チョンキンマンション)。MTR尖沙咀から徒歩1分圏内の好立地の1960年代に開発された複合ビルは、居住区、ゲストハウス、飲食店、モバイルショップ、両替所、売店、ランドリー……なんでも揃ったカオスビルだ。宿泊代が総じて高い香港にて、格安で宿泊出来るゲストハウスが入っている為バックパッカーに人気の場所でもある。が、何だか色々すごいらしい。これは一生に...
旧ソ連時代の廃サナトリウム - The Abandoned Sanatorium "Līva" in Latvia -
美しい菜の花畑ばかりが広がる、牧歌的光景。穏やかなドライブ日和。旧ソ連時代の廃サナトリウムがあると聞き、私は呑気にチョコレートバーを齧りながら向かったのだった。過去の栄光のリゾート地に、少しずつ解体されては放置されているというサナトリウム。それにしても旧ソ連圏のチョコレートは美味しい。一番美味しかったのはナゴルノ・カラバフで食べさせて貰ったチョコレートだけども。あの時世話になった女の子とは今でも時...
遺棄された義足工場 - The Abandoned Artificial Leg Factory -
何の変哲もない閑静な住宅街。何処にでもありそうな実に普通の住宅街。そんなありふれた日常の中に、唐突に現れた非日常的光景。義足工場の廃墟。初めて遭遇する種類の廃墟だった。足を踏み入れた瞬間、ガサガサッ!と小さな動物が動く影が見えた。猫だ。野良か外猫か、どちらかは分からないが猫の溜まり場になっているようだった。荒れ果ててはいるものの、当時の情景が目に浮かぶような、古い町工場。絶え間なく雨が降り続く日だ...
フリードリヒ ヴィルヘルム王3世 五番砦 in ロシアの飛び地・カリーニングラード - Fort № 5 "Frederick William III" in Kaliningrad -
リトアニアとポーランドに挟まれ、バルト海に面するロシアの飛び地、カリーニングラード。飛び地と聞いて興奮するのは、人間のサガだ。たぶん。きっと。カリーニングラードは元々1255年ドイツ人の東方植民によって建設された都市で、1946年まで使われていた旧名はケーニヒスベルクというドイツ語で王の山という意味を持つものであった。20世紀前半まではドイツの東北辺境の重要都市で、プロイセン発祥の地でもある。後にソ連領とな...
実話ナックルズ 2019年10月号に寄稿しました 他
実話ナックルズ 2019年10月号に寄稿しました。全国の書店やコンビニ、又はアマゾンなどでお買い求めください。最近、ありがたい事に様々な媒体で取り上げていただける事が多いので、改めて記載致します。Numero TOKYO星野藍が写し出す、旧共産圏の未来遺跡たちHUFFPOST「SFの世界のような異質感」 宇宙怪獣っぽい記念碑は、共産主義の夢の跡だったHAGAZINE旧共産遺産は「僕たちの想像力がいかに制限されているか」ということを僕た...