小松川閘門跡 2
2011
25
髪を漉くあたたかな手は
もう届かない泡沫の日々
甘やかな空にうたおう
金糸雀ローラの子守唄



たまに行くお医者さんの近くにある、小松川閘門跡。
旧小松川閘門と呼ぶ方の方が多いでしょうか。
閘門とは水位の異なる2つの水面を調節して、船を通行させる特殊な水門のことです。
現在のように車などの交通機関が普及するまでは、川は大量の物資を効率よく運べる
船の通り道として頻繁に利用されました。
この場所はその船の通り道である荒川と旧中川との合流点でしたが、
たび重なる水害を防ぐために明治44年、荒川の改修工事が進められ、
その結果、水位差が生じて船の通行に大きな障害となりました。
この水位差を解消させるために昭和5年、小松川閘門が作られました。
しかし、地盤沈下や自動車・鉄道交通の発達により舟運が衰退し、
閘門も昭和50年代に閉鎖されてしまいました。



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