新加坡共和国 -シンガポール旅行記 13
2012
12
三日目。続・ウビン島。
とっても興味深い島です。

所々にいらっしゃいます、ワンコ様達。
瞳が澄んでお美しい。総じて毛並みも良いワンコばかりです。

小さなウビン島には少数ではありますが住んでいる方もいらっしゃいます。
こちらのお宅、周りに響き渡る大音量で昼間から自宅カラオケ大会。
すごい、日本ではまず考えられない。
アップテンポなメロディーが否応無しにテンションをだだ上げしてくれます。

家の横にこんなに大きな椰子の木…
改めて、凄い光景だなぁと暫く見入ってしまいました。

暫く歩くと看板が。
ムスリムの墓… イスラム教徒のお墓があるとの案内です。
墓地好きでもある自分としては非常に食指のそそられるご案内。
墓地、いいですよね。春先の暖かな昼下がりの谷中霊園でのんびりお散歩とか
最高のデートコースなのです。

草むらをガシガシ歩いて行くと、む、小さな、ポツラポツラと点在するオブジェクト。
どうやらこちらが、ムスリムの墓のようです。

「なんか…てるてる坊主みたいだね」
「不気味な人形みたいに見える」
二人の第一印象は、失礼ながらこんなモノ…
案内が無かったら、到底お墓に等見えません。
何より、其処に名前が無いのです。
これはカルチャーショックです。
日本に戻りちょっと調べてみました。
イスラム教において、アラーは唯一絶対の神、
イスラム教では、人の死は人生の終わりではなくアラーによる最後の審判を待つ事となります。
アラーが最後の審判を下した時が、この世の終末と云う事、全ての者が裁かれる事。
一人ずつアラーの前に呼び出され、現世での行ないについて尋問を受け、
天国行きか、地獄行きかが決まります。
埋葬法はキリスト教と同じく土葬です。
遺体は最後の審判を受けるときに必要となるため、火葬はしません。
遺体が焼かれてしまうことは、審判を受ける前に地獄に堕ちることと考えており、
火葬を徹底して嫌っているそうです。
お墓の目印は、墓石であったり、棒を刺すだけだったり、煉瓦を置くだけだったり、
地方により様々ですが一貫して共通しているのは遺体の頭をメッカの方角に向けて埋葬している事。
…在日ムスリムの方々は、日本でお亡くなりになった場合どうしているのだろう…
実際、在日ムスリムの方々の墓地不足は問題になっているようです。
在日ムスリムは10万を越えます。
(そんなりガッツリ調べた訳ではないのですが…)土葬は基本的に
山梨・神戸・北海道などに限られているらしく(実際、山梨にイスラム霊園があります)、
東京都、大阪府、名古屋市等一部では衛生面から条例で土葬を禁じているとの事。
ですが、全面的には禁止していないようなので、
問い合わせ次第は土葬を受け入れる墓地があると思われます。
(そう云えば確か埼玉にも土葬…両墓制のお墓がありましたな。)
しかし、世界各国に居住するムスリムは死亡すると高額な費用を掛けでも遺体を故国へ空輸され、
長年過ごした土地に葬られると云う事が多いそうです。
さてイスラム教では、お墓は作ってもなんと墓参りする事は禁じられております。
其れは厳格な一神教の下、アラーを唯一神とするイスラムにおいてその他のものを拝む事は
偶像崇拝に繋がってしまうからです。
しかし。
国によっては墓参りを大事にする所もあります。そう云う地域では、イスラム教に関わらず
平気で墓参りをしているそうです。
間違った風習であるのでやめるように!とはイスラム教で長年言われているけど一向に
変わらず、バングラディッシュ、インド、パキスタン…等では墓参りを行うみたいですね。
こちらシンガポールのムスリムの墓は、誰かが詣っているような痕跡は特に見られませんでした。
続。
★前の記事…
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 1(旅立ち)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 2(マリーナ・ベイ)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 3(チャイナタウン)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 4(チャイナタウン)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 5(チャイナタウン)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 6(チャイナタウン、リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 7(リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 8(リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 9(リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 10(ウータムパーク)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 11(ウビン島)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 12(ウビン島)


とっても興味深い島です。

所々にいらっしゃいます、ワンコ様達。
瞳が澄んでお美しい。総じて毛並みも良いワンコばかりです。

小さなウビン島には少数ではありますが住んでいる方もいらっしゃいます。
こちらのお宅、周りに響き渡る大音量で昼間から自宅カラオケ大会。
すごい、日本ではまず考えられない。
アップテンポなメロディーが否応無しにテンションをだだ上げしてくれます。

家の横にこんなに大きな椰子の木…
改めて、凄い光景だなぁと暫く見入ってしまいました。

暫く歩くと看板が。
ムスリムの墓… イスラム教徒のお墓があるとの案内です。
墓地好きでもある自分としては非常に食指のそそられるご案内。
墓地、いいですよね。春先の暖かな昼下がりの谷中霊園でのんびりお散歩とか
最高のデートコースなのです。

草むらをガシガシ歩いて行くと、む、小さな、ポツラポツラと点在するオブジェクト。
どうやらこちらが、ムスリムの墓のようです。

「なんか…てるてる坊主みたいだね」
「不気味な人形みたいに見える」
二人の第一印象は、失礼ながらこんなモノ…
案内が無かったら、到底お墓に等見えません。
何より、其処に名前が無いのです。
これはカルチャーショックです。
日本に戻りちょっと調べてみました。
イスラム教において、アラーは唯一絶対の神、
イスラム教では、人の死は人生の終わりではなくアラーによる最後の審判を待つ事となります。
アラーが最後の審判を下した時が、この世の終末と云う事、全ての者が裁かれる事。
一人ずつアラーの前に呼び出され、現世での行ないについて尋問を受け、
天国行きか、地獄行きかが決まります。
埋葬法はキリスト教と同じく土葬です。
遺体は最後の審判を受けるときに必要となるため、火葬はしません。
遺体が焼かれてしまうことは、審判を受ける前に地獄に堕ちることと考えており、
火葬を徹底して嫌っているそうです。
お墓の目印は、墓石であったり、棒を刺すだけだったり、煉瓦を置くだけだったり、
地方により様々ですが一貫して共通しているのは遺体の頭をメッカの方角に向けて埋葬している事。
…在日ムスリムの方々は、日本でお亡くなりになった場合どうしているのだろう…
実際、在日ムスリムの方々の墓地不足は問題になっているようです。
在日ムスリムは10万を越えます。
(そんなりガッツリ調べた訳ではないのですが…)土葬は基本的に
山梨・神戸・北海道などに限られているらしく(実際、山梨にイスラム霊園があります)、
東京都、大阪府、名古屋市等一部では衛生面から条例で土葬を禁じているとの事。
ですが、全面的には禁止していないようなので、
問い合わせ次第は土葬を受け入れる墓地があると思われます。
(そう云えば確か埼玉にも土葬…両墓制のお墓がありましたな。)
しかし、世界各国に居住するムスリムは死亡すると高額な費用を掛けでも遺体を故国へ空輸され、
長年過ごした土地に葬られると云う事が多いそうです。
さてイスラム教では、お墓は作ってもなんと墓参りする事は禁じられております。
其れは厳格な一神教の下、アラーを唯一神とするイスラムにおいてその他のものを拝む事は
偶像崇拝に繋がってしまうからです。
しかし。
国によっては墓参りを大事にする所もあります。そう云う地域では、イスラム教に関わらず
平気で墓参りをしているそうです。
間違った風習であるのでやめるように!とはイスラム教で長年言われているけど一向に
変わらず、バングラディッシュ、インド、パキスタン…等では墓参りを行うみたいですね。
こちらシンガポールのムスリムの墓は、誰かが詣っているような痕跡は特に見られませんでした。
続。
★前の記事…
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 1(旅立ち)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 2(マリーナ・ベイ)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 3(チャイナタウン)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 4(チャイナタウン)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 5(チャイナタウン)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 6(チャイナタウン、リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 7(リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 8(リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 9(リトルインディア)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 10(ウータムパーク)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 11(ウビン島)
新加坡共和国 -シンガポール旅行記 12(ウビン島)



スポンサーサイト