台南ぷらり。そのに。
2013
21
街をぷらぷらしていると、何だか賑やかな音が聞こえてきます。

どうやら、媽祖のお祭のようです。

媽祖(まそ)とは。
航海・漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神様。
特に台湾・福建省・潮州で強い信仰を集め、日本でもオトタチバナヒメ信仰と
混淆しつつ広まりました。
親しみをこめて媽祖婆・阿媽などと呼ぶ場合もあるそうです。

媽祖のお祭は、昼間市内の各廟に祀られた媽祖の神様を輿に乗せ、
各廟を巡幸すると云うものです。
神様だけではなく、なんだかよく分からない宣伝パフォーマンスみたいなのも
通り過ぎて行きましたが…(笑

両手を大きく振りながら、歩幅大きく歩く姿はなかなか圧巻。
後ろの椅子のお兄さんは、信号待ちになると神様に扮した方に近づき
座らせてあげる役目があります。

輿が廟に近づくと、爆竹を鳴らして邪気を祓います。

台湾における媽祖信仰は、福建南部から移住した開拓民達によって齎されたものです。
彼らは媽祖を祀って航海中の安全を祈り、無事に台湾島へ到着した事を感謝し、
台湾島内に媽祖の廟祠を建てました。
台湾では媽祖が広く信奉され、もっとも台湾で親しまれている神様と評される事も多いそうです。

ちなみに毎年旧暦の3月23日は媽祖の誕生日とされ、台湾全土の媽祖廟で盛大な祭りが開催されております。
ちょっと行ってみたい。
台南の文化のひとつを偶然垣間みる事が出来たのでした。


続。
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