腹が、減った。…西門町へ行こうか。
2013
07
そんなわけで、西門町です。
炒飯を焼く勇士に惹かれホイホイ店内へと吸い込まれます。

ご家族で団欒の一時を過ごされる方々もいれば、

座るだけで注文も取らず、何故か鞄の中からデンデン太鼓を取り出し鳴らし始める不思議な男性もおれば…

まぁま。
まずは牡蠣の麺線から。
外さぬ美味しさ。牡蠣の新鮮さ故に成せる。

見惚れ焦がれた炒飯。
特別格段に特殊、と云う訳ではありませんが、やはり美味しい。パラリと炒められた軽やかなご飯、何皿でも食べられそうです。

西門町。
「台北の原宿」あるいは「台湾の渋谷」等と呼ばれます、若者の情報発信基地となっている商業地区です。
台湾のファッション・サブカルチャー・オタク文化の発信源ともなっております。日本統治時代から映画の街として知られ、現在でも複数の映画館が立ち並んでおります。
西門町とは正式名称ではなく、日本統治時代の町名(西門町。現在の地名では成都路・西寧南路・昆明街・康定路にあたる地区です)が廃止後も通称として残ったものです。
東京で云う山谷みたいなものですね。
白いソーセージに、赤いソーセージ?と思ったら。

白いソーセージだと思っていたものは、餅米の腸詰め。
それをパンに見立て、赤いソーセージ(八角の香りがとても良い)を挟みます。
ニンニク、パクチー、玉葱、ピーナッツ粉等等…及びスパイシーなソースを掛けて頂きます。
台湾式ホットドッグ、大腸包小腸(ライスホットドッグ)です。
元々は、台湾の夜市のとある屋台の主人による創作料理で、餅米の腸詰とソーセージが好きだったことから、面倒を省くために2つを一緒にした食べ物にしてみた所、餅米の腸詰の弾力感とソーセージのジューシー感が同時に味わえ美味である為台湾全土でブームとなり、各地の夜市の名物料理の一つとなった…と云う背景があるそうです。
確かに、非常に美味しい。3つ位ぺろりと食べてしまいそうな勢い。

台湾のコンビニ、セブンイレブンの普及が半端無い事になっております。
台中ではファミリーマートの方が多かったかな。
さてセブンイレブン、おでんを取り扱っているのですがその内容がやはり何か違う…店内が八角臭い…。
おでんの具の一つに、豬血糕と云う物があります。
こちら、豚の血を餅米と共に固めた食べ物です。
「血を固めた?!」と聞くとギョッとされる方が多いと思いますが、これがブリブリモチモチした食感で美味しいのです。

西門町、夜市に来たような雰囲気を味わえ、非常に賑やかで楽しい場所です。

お釈迦様の頭に、その容貌が似ていると云われる事から釈迦糖(シュガーアップル)と名付けられた果物。

身は白く、シャクっとした砂糖を噛み締めるような食感と共ににゅふとぬらりとした柔らかさも加わるような…何より非常に甘さが強烈な果物です。
何故だろう、体質に合わないのか食べた後喉が腫れヒリヒリしました…。美味しかったのだけど。

屋台の終わる時間迄、ずーっとうろりちょろりとしておりました。
通り一つ違えば空気もガラリと違う。
人の数だけドラマがあって、路地の数だけ世界があるねぃ。




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