SATIAN/39 -廃墟の影片-

廃墟/旧ソ連/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

921地震教育園 肆

2013
17
前回の記事はこちらから。
其の壱
其の貳
其の参








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921地震教育園、霧峰郷光復中学校の損壊教室保存エリア北側校舎へと向かいます。



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オープン当初はそのままの状態だったようですが、現在では屋根にすっぽりと覆われ、雨風等の二次被害を防ぎながら保存する形を取っております。
同じ校舎でも、倒壊せずその儘耐え抜いた部分と、脆くも崩れ去った部分と分かれております。



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損壊した儘、時間が止まったかのように保存されている校舎、余りの生々しさに言葉も失い、暫らく足を踏み留めました。
写真や映像からでは分からない、この目で見て、直に感じるものがあってこそ、真に心が知覚を有するのではないかと思います。



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光復中学校の旧スポーツセンターを改築して出来た映像館では、921大地震に関連する写真や映像資料を展示ております。
来館者は各展示を通し、損壊した家屋、救難隊員達の救助活動、各界からの援助、そして被災地の再建の状況を知る事が出来ます。



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地震を生き残った家族の写真や、地震前の写真、救出活動の様子等。



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こちら真情シアターでは当時の家の中を再現し、そこにプロジェクターから白い薄絹に映像を投影する形を取り舞台劇のようになっております。
他に大地シアターと地震体験シアターがあります。



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防災教育館は921大地震より露呈した防災措置の不足、正しい災害救助や避難の認識・概念の無さを問題とし、正しい防災概念と知識を学べる展示内容となっております。
古人曰く、「凡そ事予めすれば則ち立ち、予めざれば則ち廃す」。備えあれば憂いなし…ですね。



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思った以上にボリュームがありすぎた展示、スケジュール詰め込み過ぎた旅の行程残念ながら全てをじっくり万遍無く拝見する事は出来ず、途中駆け足となってしまいました。全てゆっくりと見て回るには半日必要かもしれません。
日本では震災の後、それら損壊したモノモノをどうしているか、と云うと。
教育園のように展示をされている場所は確かにありますが、此処迄徹底して「残す」と云う事に特化した施設は、国内にないのではないかと思います。(自分も全てを見て回った訳ではありませんが)言ってみれば負の遺産、大々的に保存・認識されているのってポンとすぐ頭に浮かぶのは広島の原爆ドーム位かもしれない…。
人の心に訴えかけるものって、結局、どんな綺麗で丁寧で綿密な言葉そのものよりも(それら言葉・想いを包括した)ビジュアルなのではないかと、自分は思います。(伝わるビジュアルには、必ず“言葉”があると思う)

震災遺産は残すべきか、否か。
自分は断然残すべきだとは思う、けど、それを直に経験した人達の中には当然だけど、記憶すら消したい程辛い気持ちを抱え、やり場もなく今を生きている人もいる。自分の友人や、知人の中にも。風化させてはいけないと思うけど、全てを消してしまいたい人もいる。
震災遺構は時間が経てば経つ程失われて行く。
実際に津波の犠牲になった学校(雄勝小学校・雄勝中学校)を震災遺産として残すべきだと云う話しもあるそうですが、未だ平行線の儘何も進んでいません。
もう、2年半も経ってしまうんだ。
何も進まない、では済まされないところに(とっくに)来ているのではないかと、思います。



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〔いちよう終了〕
また何かありましたら関連記事を掲載すると思います。



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