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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

坂本小学校 - 斜陽の頃 七

2013
12



翌日の放課後。
Rちゃん、Sちゃん、そして勇気ある(野次馬心・怖いもの見たさ・ノリ)数名のクラスメイトで、ボイラー室へと向かった。
3枚の写真と、恐らく自宅にストックしてあったと思われる“普通の”塩を持って…
写真は、ボイラー室脇の砂利に埋めた。
塩を撒いて、Rちゃんが言う通り「ごめんなさい」と手を合わせた。







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手を合わせ、目を瞑る。沈黙。
と。
「キャーーーーー!!」
突然、誰かが叫んだ。
目を開ける、誰かが走り去る、皆、恐怖心に耐えかね後を追うように走る。
長い長い旧校舎の裏を、息が切れても走り続けた。
全員が音楽室の前迄走って、逃げた。
「これでもう…大丈夫だよね?」







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きっと。







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きっと。







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数日後。
「写真がなくなってる」
RちゃんとSちゃんが、気になって埋めた写真の様子を見に行ったら、埋めた筈の場所がほじくりかえされ、写真が3枚共なくなっていたそうだ。
聞き込みをしていくうちに、どうやら3組の男子が面白がってほじくりかえしたそうだが、その写真の行方は、結局分からなかった。







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「どうしよう。呪われたら、どうしよう」
「大丈夫じゃない?少なくてもうちらは謝ったし、呪われるなら面白がって写真を玩具にしようとした男子共だべ。
まぁ、あとはちゃんとネガ焼いておきなよ。ああいったものは、何もかも消してしまうのが一番いいんだよ。
何もなかった。それで、いい」







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ほんの少し期待したドラマティックでバイオレンスな展開も、よくある誰かに原因不明の何かが降り掛かる事も呪われる事も、結局何も、なかった。
次第に写真の事は忘れられていき、ミステリー係も次なるスクープに夢中になっていた。
大小あれど、常々大衆と云うものはオカルトより身近なスキャンダルの方に興味があるようだった。







mojarikosms201302_213.jpg







「ねぇ、先生」
「なぁに、Aちゃん」
「写真、…結局どうしたの?」
先生は、いつだって何も教えてくれない。







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[ 終幕 ]



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 廃墟 廃校 学校であった怖い話 本当の結末は誰も知らないし思い出せない

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