キエフにて Молитва в Києві
2014
22
季節の合間を縫うかのように、寒さの少し和らいだ頃、この地を訪れた。
東ヨーロッパを彷彿させる街並(だけどウクライナの人々は、自分達の住んでいる場所をヨーロッパ、という認識では余り捉えていないらしいと聞いた)、飴売りの女の子、観光客相手のパフォーマー、移動式遊園地、鉛色の空の下だけど街はとても、明るかったように見えた。







こんな事言うのも難だけど、元より自分はオリンピックと云うものに、てんで興味がない。
滅茶苦茶失礼な話しかもしれないが。
おめでたいな、とか、おめでとう、とか、綺麗、すごい、月並みの感想は覚えるし人が高みを目指し打ち込み一丸となってそれを応援する事はきっと美しい事なのだと思う。
スポーツオタクの父親や感動屋の恋人を見ていると尚更そう思うけど、こうどうして斜めに構えた場所から物事を見ているのか。幼年よりスポーツに厳しい父の元厳しく育てられた筈なのに。感動に染まり切らなかった自分が不思議でならない。
そんな事よりも、与えられた感動の裏側で起こる凄惨な出来事の方が、気になって仕方がない。
原発しかり。
ウクライナのデモしかり…。
あの惨状。もはや内戦と言っても等しい。
一刻も早く、ウクライナの人達に平穏が訪れますように。



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