S21 -Tuol Sleng- トゥール・スレン 2
2015
01
前回の記事からかなり間が空いてしまってすみません(当ブログではよくある話し)。
今現在は平和そのものカンボジア。この平和を勝ち取る為に大きな困難と苦難と受難を、乗り越えてきた国であります。
続きです。
トゥール・スレンは、元々学校だったものを収容所とした施設だ。
ポルポト政権(1975年4月~1979年1月)が断行した極端な共産主義により、カンボジアでは百万とも二百万とも言われる人々が命を落とす事となった。
ポルポト政権に従わない人々は否応がなに「反革命分子」、則ち政治犯と見なされ粛清の対象となったのだ。

敷地内には当時拷問に使われた道具がそのまま展示してある。

教室をそのまま収容する部屋として使用した。窓には脱出出来ぬよう、しっかりと鉄格子をはめて。
当時使われていたベッド。
その固いベッドに眠る「反革命分子」は、一体どんな気持ちで夜を越えていったのだろう。

………



凄惨な現実が、今は観光地化したトゥール・スレンに平然と展示されている。
包み隠す事なく。

この足枷で、鎖で、逃亡する事の出来ぬようしっかりと拘束した。

排泄は、この箱の中に。

床には黒く生々しい血の跡が不気味に染み付いている。
[ 続 ]
S21 -Tuol Sleng- トゥール・スレン 1



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