桜舞い
2015
21
儚いからこそ、美しい。
だが、それは原発という現実を目の前に突きつけられた時、果たして肯定出来るものなのだろうか。





私事ではあるが、前日、祖母が亡くなった。
所用の為丁度福島へ帰省していた所だった。
危篤の電話を受け、病院へ行くと、そこには呼吸の止まった祖母が横たわっていた。
心臓はまだ小さく脈打っていた。
身体はまだ温かかったが、次第に、冷たくなっていった。
左じゃなくて、右の首の方から、冷たくなっていった。
まるで、祖母に呼ばれたような帰省だった。
「女はね、背筋をピンと伸ばして、一本の線を歩くように真っ直ぐに歩くのよ」
7歳の時に言われたこの言葉に、私は強い感銘を受け、今もずっとそれを守り続けています。
文武両道に秀で、詩吟の 總傳(総伝)である、立派な方でした。
機嫌がいい時はいつも歌っておりました。笑顔がとても眩しい人でした。
どうか、安らかに。
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