北の国から2015 〜極東亜細亜北朝鮮〜 북조선 File.04
2015
28
荒涼とした光景は、何処迄も続く。
痩せた土地は耕せども作物が育たない。
主たる農産物は、トウモロコシだと聞いた。

こんな斜面にも抜かり無く、徹底したスローガン。

数人で、川辺で作業をするグループが幾つもあった。

後ろ手の工場らしき建造物も気になるが…

大きな銃を持つ軍人も気になる。







赤と青の散光式警光灯が取り付けられた船の奥に見えるのは…

偉大なる総書記・金日成の後光が射さんばかりのアルカイックスマイル。


子供達は、荒涼とした街荒涼とした大地に生き、何を思っているのだろうか。


「あの工場群は、廃墟ですか?」問うと「一応現役です」。
先程から自転車に乗り橋を越え黙々と歩いている人達は皆あの工場に向かっている、と。あの工場で働いている、と。



遊覧船に乗る人間は、私以外全て中国人だった。
終始外に乗りだしシャッターを切り続けていたのは、私だけだった。
一人で来たと言ったら、何でこんな所にわざわざ、と笑われた。
彼らにとって隣人は、珍しくはあるが此れと言って然程興味がある対象でもない、のかもしれない。
[ 続 ]



スポンサーサイト