千と千尋の神隠しで、豚になったお父さんが食べていた謎のプルプルちゃん
2016
13
台北を代表する観光地のひとつ・九份。
ここは、千と千尋の神隠しの舞台のひとつである。
赤い提灯が並んだ何処か懐かしい町並みは、インターネットや旅行雑誌などで数多くの日本人が見た事があるに違いないだろう。
私も心躍る大好きな場所の一つで、台湾に行った時は毎回足を運んでいる。

この日は途中から天気が崩れ、九份に到着する頃には土砂降りの雨の夜になった。が、これはこれで、趣き深い。
今回、初めて食べた食べ物がある。

前から気になってはいた。

謎の、プルプル。

大量に並ぶその姿を見ると、得体が知れない故、不気味に見える。

甘いのか、しょっぱいのか、辛いのか、何なのか。
味の想像が全くつかない。

パクチーを盛りつけられるのは意外だった。甘いじょっぱいソースがかけられている。これは、うん、しょっぱい食べ物なんだな…。
勇気を持って一口かじる。
ぷるん、とした半透明の皮(?)を嚼むと、硬めの豚肉や筍等が入っている。八角の香りが強い。
あ、これ美味しい。
見た目は不気味で手が出しにくいけど、これ、美味しいじゃないか。

どうやらこれは、千と千尋の神隠しで、豚になったお父さんが食べていた食べ物らしい。
名前は“肉圓(バーワン)”。
直訳すると肉だんごという意味です。
ぷるぷるの皮の秘密は、原材料のさつまいものでんぷんです。
餡をその皮で包み、低温の油でじっくりと揚げます。
美味しいけど、その味は結構独特なので好き嫌いは分かれるものの、好奇心で一度食べてみるのはいいかもしれません。



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