ポップなキャンディみたいな可愛い教会・聖ワシリイ大聖堂
2016
12
チコチコと、何処からともなくコロブチカが聞こえてきそうなポップでキュートなタマネギ頭が特長の、聖ワシリイ大聖堂。

ロシアの首都、モスクワの赤の広場に立つロシア正教会の大聖堂。正式名称は「堀の生神女庇護大聖堂」と云う。長い。世界遺産である。


1551年から1560年にかけて、雷帝・イヴァン4世がカザン・ハーンを捕虜とし勝利、カザン征服したことを記念して建立した。ロシアの聖堂でもっとも美しい建物のひとつと言われている。


この余りに愛くるしいタマネギ頭に魅了された私は、夜も昼も舐めるようにひたすらワシリイを見つめ続けた。嗚呼ワシリイ、ワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイワシリイ…………

現在見られるこのカラフルな色彩は、完成時の1559年には施されておらず、後に17〜19世紀にかけて彩色されたものであると云う。

このキュートなワシリイ、実に「おそロシア」的なエピソードがある。
ワシリイのあまりの美しさ故、完成後イヴァン4世はこれより美しい建造物が建てられる事をたいそう恐れた。
そこで取った行動とは。
なんと、設計者・ポスニク・ヤーコブレフの目を、潰して失明させてしまったのだ…!
まさにおそロシア。やる事がぶっ飛んでいる。
(…が、このエピソードは史実ではなく、伝説だとされているようですね。真相は如何に、真実はひとつ!)





中央の主聖堂を、それぞれがドームを戴く八つの小聖堂が取り囲んでいる。主聖堂、八つの小聖堂のそれぞれに至聖所があり、合計九つの聖堂が集まって一つの大聖堂を形成する構造となっている。
内部は見学料を払って見学が出来、一部を覗き撮影は自由だ。





9つあるドームの全ての高さ・大きさ・装飾が異なるものとなっている。
くるくるくるくる、幾ら見て回っても全く飽きない…!私はここに丸一日いれる…!!





見応えのあるイコン、壁画、装飾の数々は、ヘタな美術館を遥かに凌ぐ勢いだ…。




立ち去る事に、後ろ髪を強く引かれた…。
ここは、モスクワへ赴いた際は、再び訪れるだろう。



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