「石のひとつひとつに、魂が宿る、そんな場所だ」
と、彼は言った。







谷底を見下ろすと、洞窟のような穴が幾つも点在していた。
カッパドキアを彷彿させるようなその穴々はカーブと言われるものだ。
カーブ、そのまま洞窟という意味だが、アニ周辺の岩壁は洞窟を掘削するのに適しており、墓、倉庫、住居、宗教行事などとして使用されたという。
階段を有する数階建ての住居も発見されているが、国境を跨ぐ為見ることは叶わなかった…。
いつか。叶う日がきますように。
[ 続 ]


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