「石のひとつひとつに、魂が宿る、そんな場所だ」
と、彼は言った。







谷底を見下ろすと、洞窟のような穴が幾つも点在していた。
カッパドキアを彷彿させるようなその穴々はカーブと言われるものだ。
カーブ、そのまま洞窟という意味だが、アニ周辺の岩壁は洞窟を掘削するのに適しており、墓、倉庫、住居、宗教行事などとして使用されたという。
階段を有する数階建ての住居も発見されているが、国境を跨ぐ為見ることは叶わなかった…。
いつか。叶う日がきますように。
[ 続 ]


スポンサーサイト
廃墟遺跡海外旅行トルコアルメニアアニ遺跡雪原アルメニア王国カルス1001の教会の町