未承認国家・アブハジア自治共和国 -Аҧсны Аҳәынҭқарра- Русский суши! アブハジアで食べた”SUSHI”
2016
09
スフミの植物園は古い歴史を持つ。
日本でも見慣れた植物が数多くあり、曾ては手入れが行き届きそれはもう素晴らしい庭園が広がっていたに違いない。

私が行った時は生い茂り放題で鬱蒼としているだけの林、という感じの光景が広がっていた。
スパイ容疑を掛けられたものの無事解放されたものの。
疲れた。
なんだか無駄に別に大した事はしていないけど疲れた。
そりゃそうだ、一時は強制送還させられかけたのだから。
あー、夜ご飯、何にしよう。
海辺を散歩していると、海鮮レストランがあった。
あ、ここ入ってみようかな。

メニューをパラパラとめくっていると

寿司メニューだ。
まさかのアブハジアでロシアン寿司に遭遇するとは。

種類も豊富だ。
ロシア圏の人々も寿司が好きだと聞いた事がある。
ロシア人の観光客の多いアブハジアに寿司を扱うレストランがあって確かに不思議ではない。

巻物がやたら多い…

数ある奇怪な寿司軍の中からまず選んだのは
”харакири маки”
ハラキリ巻。
初・ロシアン寿司となる。
そしてイクラの軍艦と、ウニの軍艦。
世界で一番好きな食べ物・ウニ。
外国で食べる二回目のウニだと心を踊らせる(一回目は中国・大連にて)
夕暮れの空、釣り人たちをぼーっと眺める事20分は経っただろうか。
ついにその料理と対面する。

ハラキリ巻、そして白身魚のムニエル・ホワイトソースがけ(エビ付き)。
何処から突っ込んだらいいのか分からない。
その盛り付けは何を表しているのだろうか。
ハラキリ巻、何故、おかかをまぶしてある。肌色か、武士の肌の色を表しているのか。
それよりもショッキングなのが、
イクラとウニを頼んだはずなのに何故かどちらもとびっこになっている!

何故にハラキリなのかよく分からない。
巻いてあるのはサーモン、きゅうり、海苔。
醤油の味はなんだか粉っぽく、わさびも香り少なく粉っぽい感じがした。
値段は当時のレートで約493円。
ムニエルはちょっと生臭かった…海に面しているレストランなのに。値段は失念。
まだお腹に余裕がある。
どうせならもう1品食べてみようかな…と思い”якудза маки”を注文。
якудза маки。
ヤクザ巻。
…
何故にヤクザ…?
ウェイトレスの上品で美しい細身マダムの口から発せられる「ヤクザ マキ」に噴き出しそうになる。
10分以上経ちそれはテーブルの上にやってきた。

なんかみどりだ。

ヤクザ、なんでみどりなの。

この緑色のプチプチはなんなの。人工イクラの仲間なの。
味は普通に、とびっこでした。
巻かれている具材はサーモン、きゅうり、海苔。
値段は当時のレートで約460円。
突っ込みどころは満載だったけど、経験としてはアリだったと思う。
また食べるかと言ったら…まぁ、うん、日本にいる時にお寿司は食べようかな。
[ 続 ]



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