薔薇色の街・エレバン 3 - Это вырос из города, Ереван -
2016
12
雪に覆われたエレバンは、灰色の旧ソ連時代のイメージそのものだった。
9月に行ったエレバンは、「薔薇色の街。」異名の通りの美しい街並みだった。
でもやっぱり私には、暗鬱なる空の下の方が合っている。


9月のその日は独立記念日、派手な軍事パレードが行なわれている頃私はとある廃墟にいた。
戦車がどんどん疾走していくと事前に知っていれば、見に行っていたのに。アルメニアでは、何故か「ぽか。」や「すか。」を引くのがジンクスになっているのかもしれない。結果的に「いい旅だった。」から良いのだけど。
己の事象なんぞ、全て結果論に過ぎない。


時間だけは過ぎ去っていく。
だけど心は、あの日あの時あの場所に、繋ぎ止められたままだ。
目を瞑れば昨日の事のように思い出す。
詳細な道順もきっと全て覚えている。
「帰りたい。」また行きたい、ではなく、そう、言うようになった。なんだか自然に、そう口に出るのだ。




それにしても…
メトロの駅から共和国広場までは、なかなか距離があった。すぐ近くまで行くマルシルートカもあるのだろうけどなんせ正月&大雪で走っていないという…。ぼっふぼっふと、積もる雪の中歩くしかなかった。だけど、言葉で表せない程楽しかったんだ。



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