ガルニ神殿 - Garni Temple -
2016
09
首都エレバンから約30キロにある町、ガルニ。
ここにもまた世界遺産がある。

アルメニアに残る唯一のヘレニズム建築・ガルニ神殿。
この神殿が建てられた頃のアルメニアは、ギリシャやローマの大きな精神文化の影響を受けてた時代。
アルメニアには紀元前2世紀から紀元前1世紀にかけてコンマゲネ王国という国があった。
ガルニ神殿は、紀元1世紀にアルメニア王ミトリダテス1世により建てられた太陽神ミトラを祀った神殿だ。
紀元301年アルメニアが世界で初めてキリスト教を国教としたとき国中の全ての神殿が潰されたが、このガルニ神殿だけは涼しくて美しい場所にあった為、壊されずミトリダテス1世の夏の離宮として使われる事になった。
ギリシャから連れてこられた奴隷たちが、国の建築様式の神殿を建てた、と現地で聞いた。

力強い柱は全部で24本。24時間を表している。

ぽつん、と天窓のように開いている天井から、雪がこんもりと降り積もる。


17世紀の大地震で一度倒壊したが、1970年代に再建され現在に至っている。
そう、アルメニアは実は地震大国なのだ。
なのに世界で一番危険と言われるメッツァモール原発を抱えている。

残念ながら浴場跡は雪でよく分からなかった。

雪は、確かに大変だけど、世界遺産であるこの場所が普段無人であるなんて事はまず考えられないので、静謐な世界を独り占め出来たのはとても幸せな事かもしれない。

やっぱり、どの季節よりも、降り積もる雪の真白な冬が一番好きだ。




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