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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

不思議な飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国 - Nakhichevan - 修繕中のカラバグアー霊廟(Karabaglar Mausoleum)

2017
03



カラバグアー霊廟。
それは、私がナヒチェヴァン旅行で2番目に楽しみにしていた場所だった。



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空模様は限りなく怪しく、暗鬱なる雲が立ち込めている。



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そういえば、夕方からが雨だったな。でも、なんとかなるでしょ。
楽観的な気持ちで、私はカラバグアー霊廟へと向かった。
首都ナヒチェヴァンから車で一時間ほどだろうか。
目の前に見えた景色は。



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…あれ?



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…まさかの、修繕中だった…
この霊廟は、殆ど荒れるに任せその朽ちた光景が美しいと聞いていた…
隣接するミナレットも合わせて修繕中。
まさかこのタイミングで…



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カラバグアー村は、嘗て10,000の家屋、70のモスク、40台の大砲があったらしい。今では随分廃れた田舎景色と言った様子だが。碑文はターコイズとテラコッタで造られている。褐色とブルーの対比が美しい。足場が組んでいなければもっと美しかったであろう。



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ミナレットの上まで行くには狭い螺旋階段を登っていく。この閉塞感と暗さがまたなんとも言えない。
これらは12〜13世紀に建設されたという説もあるが、14世紀前半に建設されたという説もある。詳しい事は余り分かっていないらしい。



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高さ30メートルの霊廟の周りには、剥がされたターコイズのタイルがぼろぼろ大量に零れ落ちていた。その無造作っぷりに驚いた。
修繕されたら、いやいい事なんだろうけど、無駄に美しくなってしまうのだろうか…
心にしこりを覚えながら、その地を後にしたのだった。


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