グルジア・スヴァネティ地方の墓地を行く
2017
03
スヴァネティ地方に限った話ではないのだが、グルジア、そしてコーカサス全土において、墓石に個人の顔や立ち姿を彫った墓が非常に多い。それが一般的な墓のようだ。

初めて見た時はちょっと驚いた。

夫婦2人の墓の場合、どちらかが先にお亡くなりになったら、墓石の半分が空いている。

勇ましきコサック。

墓の向こうに、復讐の塔。

スヴァネティ地方の醍醐味だろう。

屋根の下にある墓はお金持ちの方の墓だろうか。この墓地の一番奥にあった。

古い墓には姿形こそ彫られていないが、代わりに写真が埋め込まれている。

私はこちらの方が好みだ。


人が訪れる痕跡はあるものの、至る所の柵は壊れ傾き、壊れかけの墓石も目立つ。

そして静かなる墓地に牛が乱入する。
人一人通るのがやっとな道を、牛が。

死者も安らかに眠っている場合ではないのかもしれない。




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