紅き遺跡 バンテアイ・スレイ - Banteay Srei -
2017
07
バンテアイ・スレイ。

アンコール・ワットの北東部に位置するアンコール遺跡の一つだ。
ヒンドゥー教の寺院遺跡で、大部分が赤い砂岩により建造されている。
踏みしめるその大地も、赤土だ。

…取り敢えず昼食から。
フライドヌードルに、フルーツのミルクシェイク。
平麺で美味しい。ざくざく野菜、味付けは甘塩っぱい優しいものだった。

バンテアイは砦、スレイは女。バンテアイ・スレイとは「女の砦」という意味だ。


アンコール朝の衰退に伴い忘れ去られていたが1914年に再発見された遺跡だ。
1923年にはフランス人のアンドレ・マルローがデヴァター像を盗み出して逮捕され注目を集めた。
小規模ではあるが遺跡の全面に精巧で繊細な美しい彫刻が施される事から人気がある。


バンテアイ・スレイ「アンコール美術の至宝」と賞賛されており、中でもデヴァターの彫像は「東洋のモナリザ」とも呼ばれている。
(しかし思いの外小さかった…写真を後で確認した時にその存在に気がついた)

じっくりゆっくりと間近で、時間に余裕を持って鑑賞したい遺跡だ。

東南アジアを放浪していると、あまりの時間の流れ方の違いに、普段の日常との絶望的な差に泣きたくなる時がある。
いや、泣きたくなるというのは大袈裟であるが。
忙しさの中に今の自分の在り方があるのは重々承知だが、でも、なるべくストレス抱えずゆっくり過ごしたいよなぁ…。

カンボジアの人々は、日本が好きだと言う。羨ましいと言う。行きたいと言う。働きたいと言う。
人間、いつだって何処だって無い物ねだりだ。




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