天空の遺跡 プレアヴィヒア - Preah Vihear Temple -
2017
04
プレアヴィヒア寺院。
カンボジアとタイ王国国境にあるダンレク山地内の、カンボジア王国領内(プレアヴィヒア州)に位置するヒンドゥー教寺院だ。
2008年7月7日に世界遺産に登録されたが7月中旬、タイ人3名がプレアヴィヒア寺院に不法侵入したとしてカンボジア側に拘束、衝突が起きた。
2011年にも交戦があり避難民が数千人発生、双方に民間人を含め数十人の死傷者が出る事態となった。
現在状況は落ち着いているが、緊迫した状況は未だ続いていると言っても良い。状況により観光出来ない事態にもなるそうだ。

プレアヴィヒアは、遠い。
宿泊先のシェムリアップのホテルを出たのが午前6時。日が昇る前だった。
途中朝食の為レストランへ立ち寄る。ドライバーさんオススメのレストランだ。

豚肉と臓物が入ったヌードルスープ。
そうめんみたいに細い。台湾の大腸麺線も思い出すな。
にんにくがしっかり効いた鶏ガラの塩味。破壊力が大きい美味しさだ。
あったかいヌードルスープ、日本のジメジメした夏であったら絶対に食べないんだけど。ここでは特別。
この街はタイとの戦争の時カンボジア軍の拠点になった場所だと言っていた。
今は平和そのものだ。

シェムリアップから4時間は車で走行する。
たどり着いた先でチケットを購入し、そして更に山の傾斜を乗り越える為の車を乗り換える。
そして更にこの傾斜を徒歩で登った先に、プレアヴィヒアがある。



道のりはなかなかに長い…

こちらは当時のお風呂。王様のね。


気持ちのいい天気。
この辺りは山の上の為天気が崩れやすいらしく、乾季でも雨に見舞われる事が少なくないらしい。

大好きな樹木の侵食。
樹木の侵食と言ったらタプロームみたいな感じではあるけど大体何処も凄い。

アンコールワットに比べぐっと観光客は減るが、それなりに人はいる。
しかし遺跡の内部に入り込むと、人の声は聞こえない。不思議と静寂で、時間が経つ事も忘れてしまう。
シャッターを切る音、風の音だけが耳に触れる。




プレアヴィヒアが何故天空の遺跡と呼ばれているか。
それは海抜625mの断崖の頂上に建っているからだ。
崖から俯瞰する景色は地平線の彼方。

前にカンポットのボーコールヒルに行った時は、霧が濃くてとてもじゃないけど景色を俯瞰する事など出来なかった。しかも目的の廃墟は観光地化の為とても綺麗になってしまっていたと言う。あれはあれで良かったけども。

猿を横目に遺跡を下る。
途中、露天商が飲み物を売っていたので、コカ・コーラを買った。持っていた水も尽きてしまったし丁度いい。
美味しい、凄まじく、滲みる。こういう時のコーラってなんでこんなに美味しいのだろう。
ピザにはドクターペッパーでキメる自分だけど、こういう時は不思議とコーラなんだなぁ。



スポンサーサイト