小さな島の小さな廃病院
2017
19
煙靡きし西村雨、東靡けば点睛晴れ。







とある先駆者が発見したこの廃病院。
彼の探索能力とネーミングセンス、独特の世界観は読む者見る者の好奇心を掻き立てて止まない。
密かにサイトを見ては仮想トリップに浸る。
廃病院自体の探索は、そう時間はかからなかった。
あとは友人と、小さな島の探索をし、それでも時間が余ってしまいプラプラダラダラグデグデした。
ここいらに来る時は、決まって晴れだ。
のんびりと流れる島の時間。それは普段の私の忙しない日常とはかけ離れたものだ。
人間というものは(いや、私というものが、の方が正しいだろう)常々無い物ねだりの生き物で、常に今の自分にない何かを求めている。
最終的に辿り着くのは何処なのか、自分にもよく分からないけど。
東北にはない日常のあるこの場所は、新鮮で真新しいものだった。



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