8月15日は廃校の日。 - 緑の廃校 -
2017
15
緑の廃校。
と、呼ばれている場所はかねてから西に存在するが、東にも存在する。
床が見事に苔むした、大きな木造校舎。
白いワンピースを着た女の子と、望郷心を抱き北へ、東へ。





雨水の浸食により屋根が腐り、床が腐り、一階はむんわりとした湿気で充ち満ちている。
恵まれた偶発的環境により、苔生し美しい緑の絨毯が生まれた。
ここまで見事な緑の絨毯はなかなかない。と、思う。
二階は腐食こそ酷いものの日当りが良い晴れ空の下のせいか、カラリとしている。
抜け落ちるのは時間の問題だろう。
近いようで遠い、ヒグラシの鳴く声が聴こえる。
夕闇が近づいて来る。
帰りたくない。




夏休みが、終わらなければいいのに。



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