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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

シルクロードの残り香…紀元前より栄し隊商宿・キャラバンサライのある街シェキ

2017
17


その日、私はアゼルバイジャンの首都バクーから、北へ、北へと向かっていた。
ソ連式乗り合いバス・マルシルートカとは違いきちんとした大型バスで隣に乗り合わせた女性は、言葉こそ殆ど通じないもののとても親切で、私が目的地・シェキ村に着くまで何かと世話を焼いてくれた。
「お腹空いてない?」
「お茶をご馳走するよ」
「ここがシェキ村の入り口の門だから写真を撮るといいよ」
残念ながら揺られるバスできちんと水平を保った写真は撮れなかったが、女性のお陰で6、7時間の長い道中退屈する事がなかった。



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シェキのバスターミナルから宿までは、結構な距離があった。
長い坂道を登り続け、ローカルで入り組んだ路地裏を行く。
石を積み重ね造られた高い壁に家々に囲まれた景色は、この地方ならではのものかもしれない。
由緒正しい古いお家柄のご主人の営む宿は、建物こそ古いがきちんと改装されており広く快適で、そして温かなお人柄のご主人たちに囲まれた良い宿だった。



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古都シェキであるは、シルクロードの隊商宿(キャラバンサライ)が残された街だ。
コーカサスでは一番大きなキャラバンサライだそうだ。
宿泊する事も出来るがお値段はこの国のお宿の相場からすると高め。
行き交う人々はフレンドリーで好奇心旺盛な人ばかり。アゼルバイジャンも、良き人々が多い。



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女の子たちは高校生で、校外学習の為にシェキに来ていたそうだ。
大人びていて、それでいて美しい彼女たちに思わず恐縮してしまう。
やはり日本人は、幼く見えるらしい。
彼女たちより年下の男子中学生たちには、ことごとくからかわれた…トホホな事に、私はナメられてもいたのだろう。
平和な村の、こまっしゃくれた思春期ボーイたちによる平和な日常。悪い奴らではない。



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笛ふきのおじさんに写真を撮っていい?と聞くと、快く了解してくれた。
すると何処からともなく謎の青年が現れる。



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二人はそのうち喧嘩を始めた。おじさんはマムシのようにキシャーっとしている。
一体何があった。



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この村は平和だ。



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シェキの名物に、ハルヴァという甘いお菓子がある。



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蜂蜜と米で作られたお菓子で、ぱりぱりとした食感とたっぷりの蜂蜜の濃厚な甘さが堪らない逸品だ。
アゼルバイジャン式の美味しい紅茶と共に是非頂きたい。


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