ホーチミンをふらーっと徘徊した時のお話 4 夜と食欲 - Night and Appetite in Ho Chi Minh -
2017
16
この時、私たちは疲れ切っていた。
なんで疲れ切っていたのかは、後ほど語る事にしよう。
土砂降りの雨と汗と泥に塗れぐちゃぐちゃになった体をシャワーで洗い流し、夜の街へと繰り出す。
眠ってなんかいられない。

夜のホーチミンの街は、大層賑わっていた。
観光客の行き交う賑やかなエリアへと向かう。
何故か女装をした厳つい西洋人男性がいたが、まぁ、暑いしな、うん、いいと思う。

何を食べようか…適当に入ったレストランが、とても美味しかった。

スタンダードな生春巻き。
何故かフライドポテト。
ベトナム風お好み焼きのバインセオ。ココナッツの香りがやわらかで癒される。
海老の入った揚げ春巻き。
何を食べても美味しい…
ボキャブラリーが貧困になり、言葉数も少なくなる程、美味しい…疲れた身体に染み渡る…。




レストランを出て、街を徘徊しようか。
目の前に『あきらかな。』二人がいらっしゃった。
そういえば昼間、床屋さんなのにやたらセクシーな格好をした女の子たちが大量にいる変なお店があったっけ。
あれは『そういうお店』だ。
気に入った女の子と…おちょめちょめというわけである。

夜は、深まれば深まる程、熱を帯びる。

「ベトナムは路地裏なんかに入っちゃ絶対ダメだよ」
「そうなの」
「うん、マジで身ぐるみ剥がされるって現地に住んでいる人に聞いた」
「わぁ、おっがねな」

うろちょろしていたら、元気な夜市に辿り着いた。

食べ物で溢れる様子は、大好きだ。

明らかに、身体に悪そうな色にさえ惹かれてやまない。


海老のすり身の揚げ団子をもぐりと食す。


謎のローカル寿司も。

薄黄緑色の魚卵の招待が未だに分からない。
醤油ではなく謎のマヨネーズを付けて頂く。割と美味しい。イケるぞ。


ひんやり甘いシントーも美味しい。
何杯でも頂けそうだ。



食べたいものはまだまだあったが、胃袋がいっぱいになってしまったので、また次の日に…。
雑多な場所に、結局は落ち着く習性。
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