初めて足を踏み入れた廃墟、軍艦島 - Battleship Island -
2017
30
自分が初めて足を踏み入れた廃墟、それは軍艦島だった。
50mmの単焦点レンズを装着したフィルムカメラを片手に乗り込んだそこは、初めて触れる世界だった。



限られた短い時間の中、無我夢中でシャッターを切った。





島の歴史などは、他に詳しい資料やサイトがあるので割愛する。
私なんかよりずっと昔から、それこそ子供の頃から軍艦島を秘密基地のように、遊び場としていた人たちもいる。
ずっと昔から記録として写真を残してきた人たちもいる。
そこで暮らしてきた人たち、働いてきた人たち、産業活用する人たち、色々いるけど、『皆んなが幸せになる』道ってものはどうしてもないのだろうな、と思う。
モノクロームの粒子は、見た事もないはずの過去を色鮮やかに頭の中に描いてくれる。
初めて撮った廃墟写真。
それは稚拙なものかもしれない、しかし、それはもう2度と撮れない写真だ。
物理的な意味でも、心情的な意味でも。
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