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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

ブルガリアの共産党ホールの廃墟、バズルジャ - Abandoned Communist Party Headquarters " Buzludzha " in Bulgaria -

2018
26


人間、皆最後は死ぬ。
生きる事は孤独だ。人間群れの中でしか生きられぬものだが本質は皆独りだ。
しかし死は、もっと孤独だ。



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死ぬ前に、生きたい場所は全て行ってから死のう。
全て行ったと思っていた筈が「また」見つけてしまう、「まだ」行き足りない。
仕方のない性分だ。



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そこは世界で最も有名な廃墟のひとつだろう。
廃墟マニア、共産圏マニア、東欧好き、建築物好き…様々な趣味嗜好の人間の心を掴んで止まない。
「世界四大廃墟」のひとつでもあるらしい。
ウクライナのチェルノブイリ、ベルギーの冷却塔。
イギリスのマンセル要塞、そしてブルガリアのここ……



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バズルジャ



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バルカン山脈中央部にあるシプカ・バズルジャ国立公園は、1868年のオスマン帝国とブルガリア反乱軍の決戦(露土戦争)が行われたシプカ峠や、ストレトフ山頂にある32メートルもある“自由の碑”など、数々の歴史の遺産を見ることができる。



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しかしやはり、円盤型のこのホールのインパクトには敵わないような気がする。地元ではUFOなどとも呼ばれているらしい。
標高1441メートル地点に立つ共産党ホール廃墟バズルジャ(Buzludzha)は1981年、社会主義が全盛期だった時代に社会主義のシンボルとして建造されたものだそうだ。
政治集会や授賞式など、様々な催しが華々しく開催されたものの1989年の東欧革命で共産党が解散。
以降、廃墟となり現在に至る。
天井の鎌と槌は農民と労働者の団結を表し、マルクス・レーニン主義の共産主義や共産党のシンボルとして使われているものだ。



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剥がれ落ちたモザイクタイルが痛ましい。
現役時代の写真もネットにあがっていたが、その神々しさには息を呑む。



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〔Dark Roasted Blend〕

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〔Dark Roasted Blend〕



時の流れは、残酷だ。



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冬季中盤、降り積もった筈の雪は連日の小春日の為かすっかり溶けてしまっていた。
予想外の暖かな冬を此処で迎え意表を突かれる。
流石有名廃墟とだけあって、訪れる人は絶え間ないが内部までは…と躊躇する人がやはり多かった。
出入り口を塞がれては別途開かれ、塞がれては別途開かれ…そんな状況のようだ。




同時にwebポートフォリオサイト『無何有郷』にもアップしました。
どうぞご覧くださいませ。




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