もうひとつの自然光の手術室 - A hospital where surgery was possible with natural light rather than electricity -
2018
23
古い木造廃病院との出会いは、思いがけない事や物が多々ある。
歴史にも記憶にも残らず時に埋もれ消えていく場所は思った以上に多いのだろう。


入院棟の表記が堪らない。
部屋に不可解な当時のものと思わしき落書きがあった。
余りに、不可解だった。



所謂様々な「性感異常」をまとめた医学関係の本だが、読んでいると真面目な事でもギャグのように感じてしまうその内容に釘付けとなってしまう。



ホーロー製の……。
一瞬鍋かとも思ったが形状が……。

太陽の光が降り注ぐ薬室。
昼間なら太陽光のみで作業が出来る明るさだ。
過去の人々の英知を感じる。




そして、手術室も電気いらずで自然光で作業の出来る造りとなっている。
こうした造りの手術室を見るのは3件目だった。

意匠を凝らした天井の模様が実に可愛らしい。
古き良き味のある建築物。
町のお医者さんとして、平然とこのような素敵な病院があった時代を羨ましく思う。

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