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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

なんだこのB級スポットは…廃養蜂研究所 - The abandoned Beekeeping Research Institute in Japan ... It's lousy! -

2018
31


所謂世界4大廃墟などと呼ばれる有名物件や大型廃墟、amazingでほにゃらら映えするスポットが持て囃されるのは何処の世界に限った事ではない。
全体的に簡単であるもの、手軽であるもの、気軽であるもの、そういった物ものが持て囃され瞬発的話題により持て囃される。
話題性は、必ずしも良い影響があるものとは言えない。(様々な意味で…。そうそうバズルジャは入れなくなりました…保存がこれより進むらしい。)
難しくても持続性のあるもの、思考を深めるもの、文化を質の良いものとして紡ぎ繋げていくもの。
そういった物ものをどう残していくか、伝えていくか。
改めて私たちは、考え行動に移していかないといけないのではないだろうか。


…と。
仕事をしていると、そんな事を多く考える場面に直面する事が多い。
私は嘗て広告業界に身を置いていた。
そこは不夜城が頂点に君臨する独裁国家。
捨てられる事が前提であるものを作る仕事は、人間すら捨てられる事が前提だ。
そう思った時、私は広告業界で続けていく気力を全て失った。

…と。
そんな事はどうでもいい。
ぼんやりと、「どうしようもない廃墟」の存在を思い出した。
しかしそんなどうしようもない場所でも、愛おしいものである事には変わりない。
冒頭と全く関係ないが今回はそんな廃墟の記事。うん、頭を使いたくない暑いし(全てぶち壊し)
あれですね、諸行無常って点では廃墟も広告も若干似通う部分があるかもしれないけど、やっぱり自分は広告の世界には死んでも戻りたくない。




「なんか、廃養蜂研究所があるらしいよ」
友人と遠征に出かけていた自分はそんな情報を入手した。
「目的地から近いし行ってみよう」



20180801_abandoned_beekeeping-place-japan_1.jpg



「………」



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「これ、男と女なのかな、それとも男と男なのかな」
「わかんない」



20180801_abandoned_beekeeping-place-japan_3.jpg



「現役施設って話もちらっとあったけど、まずないよね」
「たぶん」



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首のもげた恵比寿様。
ボロボロの鶴。
ゆるっとキモカワオブジェだったはずのそれらは禍々しい瘴気を放っていた。



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「あ、廃墟だねこれは」
不使用施設、とも言われているらしいが、まぁまず廃墟と言って差し支えないだろう。


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蜂。
朽ち果てた看板が、ここが嘗て養蜂研究所であった事を示す痕跡。



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うん、ゆるかった。
ゆるいオブジェは文字通り草木に飲み込まれ自然に還ろうとしている。
北へ行けば行く程、草木の猛攻は激しくなる。
いつか街道からも見えなくなる日もそう遠くないかもしれない。



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