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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

ベオグラード散歩 - Take a walk in Belgrade , Peaceful daily urban exploration -

2018
28


コソボから北上し、ベオグラードへやって来た。
仄かな憧れを抱く街のひとつだった。



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華美な西欧より、美しくも何処か煤けた東欧の方が性に合う。
なんだろう、日本も西より東、東京でも西より東に焦がれる傾向がある。
さてこの日はダラダラと街歩き。



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真冬であるはずだが思いの外暖かく、歩いていると上着があると汗ばむほどだった。
雪景色を期待していたがことごとく外れだったが、雪の未承認国家で猛吹雪すぎて国から出られなくなった事があるので、この位で丁度いいかもしれない。


昔の田舎をコンセプトにしたというレストランにやってきてみたが、割と普通におしゃれな装いだった。



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素朴なパンと、野菜の旨味が凝縮されたスープと。



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じっくり煮込まれたお肉にマッシュポテト。
派手さはないが何処か落ち着く家庭的な味。



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ふらりと歩いた街で路上で手作りのコースターやテーブルクロスを売るおばあちゃんから、コースターを購入。
こういうの、何て言ったか、鍵編みはもっと毛糸っぽいものだったと思うからレース編みかな…。



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セルビア語でもおばあちゃんは「バブーシュカ」。


SIMカードを大手モバイル店で買おうとしたら「取り扱ってないの。隣の店にあるわよ」



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小さなショップで購入するも繋がったのは最初の1時間のみ。あとはうんともすんとも繋がらなくなった。
東側の旅、他の国でもSIMカードとスマホの相性?が悪く繋がらない事が多々あったのでもうめんどくさくなって移動中のネットは放棄した。なくても地図さえあれば生きていける。



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年明けの、浮き立つ空気。



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ヨーロッパ最古の都市のひとつと言われているベオグラード。
ドナウ川とサヴァ川の合流地点にあり、第一次世界大戦では激戦の中心地、第二次世界大戦ではナチス・ドイツの侵攻に遭い歴史に翻弄された場所でもある。



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高台に造られたベオグラード要塞は観光の主要スポットとなっており、廃れた風景を横目にのんびりと散歩が出来る。



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平和だ…
コソボではバスの運転手さんにうっかり真夜中の山奥に連れて行かれたり変質的酔っ払いに絡まれたりメンヘラ男子に愛の告白をされたり色々あったが、ベオグラードではロマに暴言を投げかけられるくらいでほぼ平和に過ごす事が出来た。
…あ、出国の夜行列車が若干修羅になりかけたんだった。その話はまたいつか…。



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要塞からぼんやりとサヴァ川を眺める。
ケルト人が最初の集落を創って以来、全ての支配者はこの要塞の建築を推進しその時代からの史跡を残し続けた。
外壁や城門、トルコ風の温泉などが残され、ローマ、スラブ、オスマン時代を思い起こさせる全ての要素がそこにある。



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第一次世界大戦以降使用された戦車や大砲などの兵器の展示も行われており、その数の多さといったらなかなか見応えがある。展示物だけど子供が登って遊んだりしていて実に和やかほっこり。



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子供向けの遊園地もある。
鳴き声を放つリアルな恐竜。かわいい。



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ちなみにセルビアは、物価の割に宿代が高い。
食事は大衆的な食堂ならそう高くはないが、観光通りに面するレストランなどはそこそこする。(と、言っても十分安いが)
セルビアは肉料理が主流だ。バルカン半島の国々はひとつひとつが小さいのでそう食文化に差があるわけではない。
バルカン半島の大部分は14世紀から20世紀までの数百年間オスマントルコの支配が続いた。
ユーラシアを旅してきたテュルク系遊牧民の食文化がトルコに入り、それが更にバルカンに流れ込み…という歴史があるらしい。



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セルビア、コソボにいる間は毎日肉料理を食べていた。日本で食べる肉よりワイルドで肉肉しいかもしれない。
そして段々米が恋しくなってくる。
ハンバーグは白米とともに食べたい私は、やっぱり日本人だ…と感じる。
うん、何かと白米が欲しくなる。

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