遺棄されたコソボの遊園地 - The Abandoned Amusement Park in Kosovo -
2018
06
コソボを散歩していたら、偶然遺棄された遊園地に遭遇した。

ここがどうして廃墟化したのか。それは今の所分かっていない。

ただ「2004」年で止まっているように伺える事から、2004年3月に勃発したコソボ暴動による影響で遺棄されるに至ったのかもしれない…。

それか、同名の遊園地がそう遠くない場所にある事から単なる移転か。
冬も夏も変わらず草木が生いしげり手入れされる事もなければ荒らされる事もない。
小規模だが可愛らしい遊園地だ。

ジェットコースターは気の抜けた顔のドラゴン。

雑然と廃墟だが、皆通り過ぎるだけで見向きもしない。


そんな場所との偶然の出会い。
そういうものが堪らなく愛おしい。

コソボという国は、ヨーロッパで一番若い国だ。
思った以上に平和で、思った以上に物で溢れている。
ヨーロッパ最貧国との声もあるが国の規模、人口のわりには大型商業施設も多い。
そこに、本当に欲しいものがあるのかと言ったら、そうではない。
本当の豊かさとは何かがずれているような。そんな気がした。
しかしこの国は、何より若い。


そして何故か幾つか転がる大振りな動物の頭蓋骨…。
セミドライな肉片がこびり付いており廃墟よりそちらの方が遥かに不気味だった。

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