旧ソ連の廃原子力発電所 - The Abandoned Nuclear Power Plant in The Former Soviet Union -
2019
19
旧ソ連。
そこはどうしてそんなにも、不可解なもので溢れているのだろう。
惹かれて焦がれて追い求めて止まぬその場所へ、私は向かった。

ロシアとウクライナの狭間。
原子力発電所の建つこの地の土壌と同様不安定な地。
1976年より着工した原発の為に、1978年には建設従事者を集める為の街が近隣に作られた。

しかし、1986年。
世界を震撼させる史上最悪の事故が起きる。
そう、チェルノブイリ原子力発電所事故だ。

これを機に改めて土壌調査したところ実に不安定な土壌である事が判明し、造りかけの原発は放棄される事となる。

一時はロックフェスの会場にもなったりしたが、その後政府により原発は非公開企業に売却された。
現在その企業の管理下にあるようだが……。



廃墟と化した原発というものを見たのはこれで2回目だった。
(勿論福島を除く。あの場所は、これからどうなっていくのだろう。
去年久々に大熊にも行ったので(合法です)近々何らかの形でまとめたい。)
見るに明らかな地質学的に不安な土地。
何故こんな場所に建てようと思ったのか不思議でならない。
鉛色の空が何処までも続く。霞の先の湖。延々止まぬ冷たい雨。
暗鬱な雰囲気を引き立てるには最高の条件だったかもしれない。

同時にポートフォリオサイトの方も更新しました。
宜しければご覧くださいませ。
ゴーストタウン ――チェルノブイリを走る
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