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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

謎の新規国家?ウジュピス共和国 - Lithuania's mysterious micronation, Užupio Respublika (Užupis) -

2019
20


ある時私は、リトアニアの首都ヴィリニュスに停泊していた。
何だか居心地の良い街だ。ダラダラ沈没したくなる。


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旧市街をフラフラ徘徊していると、いつの間にか不思議な場所へやって来た。


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橋を渡ると、なんだか雰囲気が変わる。


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なんだかやたらとアートな作品が多い。


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大麻をキメているお兄さんたちを横目に進んでいく。
アート村か何かかな…?


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地図を開くと、そこには“ウジュピス共和国”と記されていた。
ウジュピス共和国…?


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ヴィリニュスに関して、実は殆ど何も調べないまま来ていたのでそれまで分からなかったのだが、ウジュピス共和国とはどうやら独立を主張する“ミクロネーション”のようだ。
日も暮れ夜も近いので、翌日出直す事にした。


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橋を渡ればその先に、ウジュピス共和国


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橋の上には恋人たちのお約束のアレ。


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この川沿いの何処かに、人魚の像が隠れているらしい。
何処かな、と探してみると…。


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あ。


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あっさり見つかった。


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ウジュピス共和国の国旗には、手が描かれている。
なんだかアブハジアを彷彿させられる。


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ウジュピスはリトアニア語で「川を越えて」または「川の向こう」を意味している。
元々は15世紀頃職人たちが中心に集まり出来た地区で、戦後はホームレスと売春婦で溢れ治安の良くない地区となったが現在では芸術家に人気がありアートと共存した地区となっている。


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1997年4月1日に地区が独立共和国を宣言し、独自の憲法を掲げた。


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街中に世界各国の言葉で憲法掲げられており(日本語もある!)それはとてもユーモアで溢れている。


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1. 誰にもヴィルネーレ川のほとりに住む権利があり、
そしてヴィルネーレ川には皆のそばを流れる権利がある。
2. 誰にもお湯と冬には暖房と瓦の屋根を有する権利がある。
3. 誰にも死を選ぶ権利があるが、決して義務ではない。
4. 誰にも間違いを犯す権利がある。
5. 誰にも自分らしくいる権利がある。
6. 誰にも人を愛する権利がある。
7. 誰にも愛されない権利があるが、これは必須ではない。
8. 誰にも平凡に生き、知られない権利がある。
9. 誰にも怠けて何もしなくてもいい権利がある。
10. 誰にも猫を愛し、世話をする権利がある。
11. 誰にも、犬か人間のどちらかが死ぬまで、犬の世話をする権利がある。
12. 犬には犬である権利がある。
13. 猫には飼い主を愛する義務はないが、
必要とされたら飼い主を助けなければいけない。
14. 誰にも時には義務に無自覚でいていい権利がある。
15. 誰にも何かを疑う権利があるが、これも義務ではない。
16. 誰にも幸せになる権利がある。
17. 誰にも幸せにならない権利がある。
18. 誰にも口にしない権利がある。
19. 誰にも信念を持つ権利がある。
20. 誰にも暴力をふるう権利はない。
21. 誰にも人間の小ささと大きさを分かる権利がある。
22. 誰にも永遠を侵害する権利はない。
23. 誰にも分かる権利がある。
24. 誰にも何も理解しない権利がある。
25. 誰にもどの民族でいる権利がある。
26. 誰にも誕生日を祝う権利または、祝わない権利がある。
27. 誰もが自分の名前を覚える義務がある。
28. 誰でも持っているものを分け合うことができる。
29. 持っていないものは分け合わなくていい。
30. 誰にも親兄弟を持つ権利がある。
31. 誰にも自由でいる権利がある。
32. 誰もが自身の自由に責任を持つべきである。
33. 誰にも泣く権利がある。
34. 誰にも誤解される権利がある。
35. 誰にも他人に罪を着せる権利はない。
36. 誰にも個人として生きる権利がある。
37. 誰にも権利を持たない権利がある。
38. 誰にも恐れないでいる権利がある。
39. 勝つな。
40. やり返すな。
41. でも降参するな。


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川沿いでは、昨日と同じメンツが大麻をキメていた。


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共和国を名乗っているが、国境は開かれておりパスポートコントロールがあるわけではない。独自通貨も存在しない。
4月1日の独立記念日だけ、入国にパスポートが必要になるらしい。


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芸術家に人気のある地区となった今は、ボヘミアと自由放任主義の雰囲気がパリのモンマルトルやコペンハーゲンのフリータウンクリスチャニアと比較されている程らしい。どちらも訪れた事がないので比較しようがないが、居心地は確かに良い。


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小一時間あればぐるっと回れる小さな共和国。


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ミクロネーション未承認国家は、どうやら違うらしい。
ミクロネーションの定義としては、


・実際に独立した国家として独立する意思を持ち、その旨主張するが、実際には国家として見なされない。

・小規模である。実際の領地を支配していると主張する国家の場合もその領地は非常に小さいものである。何百人、何千人という多くの構成員を持つというミクロネーションの場合も、実際にアクティブなメンバーは1人ないし数名程度である。

・パスポート、切手、通貨などの国家としての発行物は、そのコミュニティ外部では価値を持たず、通用しない。


……というものだ。


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ミクロネーションには面白い国名が多い。
例えば
“コーラル・シー諸島のゲイ・アンド・レズビアン王国”
“宇宙空間の国”
“別世界王国”
“ロシア帝国”
“ほら貝共和国”
………


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未承認国家の次は、ミクロネーション巡りが自分の中で始まってしまうかもしれない…。





と、宣伝です。
6/20、当方3冊目の写真集“旧共産遺産”が上梓されます。
それに辺りイベントが開催されます。



★2019年7月24日(水)
19:00開演 18:45開場 
会場:紀伊國屋書店新宿本店9階 イベントスペース
参加方法:参加には整理券が必要です。(先着50名)
○店頭配布:6月20日(木)10:00より4階レジカウンターにて、『旧共産遺産』(東京キララ社 税込2,700円)をお買い上げの方に整理券をお渡しします。(そう…紀伊國屋新宿本店での購入が必須です)
○電話予約:お電話でのご予約は残部がある場合に限り6月21日(金)10:00より承ります。
詳しくはこちら



★7月27日(土)18:00〜19:00
会場:新宿眼科画廊
参加方法:フォームより予約(無料、定員15名)
詳しくはこちら




何卒、よろしくお願いします。





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