ベトナムの古都フエに眠る皇帝の墓・カイディン帝廟 - Khai Dinh Tomb -
2019
26
ベトナムの古都・フエ。
宿泊したホテルの朝食バイキングが凄かった。

ずらり。

種類が豊富過ぎるなんだこれは…。

朝っぱらからフエの伝統料理もたんまりと並ぶ。

今思い出すと香港料理の腸粉に似ていたかもしれない。もちぷりっ。

洋食も充実。

新鮮な南国フルーツもこの通り。

もう、ヤバい、しか出てこない。

片っ端から、盛りまくった。

フエの名物である牛肉麺のブンボーフエはその場で調理し提供される。素晴らしく美味しかった。

兎に角食べまくった…。
朝一番で写真撮影をしシャワーを浴びてからの朝食だったので、腹がより一層減っていたのだ。

朝食後向かったのは12代目皇帝の墓・カイディン帝廟。

フエは19世紀の初め、1802年に成立し1945年まで続いたグエン朝(阮朝)の都が置かれた古都である。
同市郊外には歴代皇帝の廟がある。

一見中国の建築様式に見えるが、カイディン帝廟はフランス植民地時代の1920年から1931年まで11年の歳月をかけて建設された東洋と西洋の折衷様式…中仏折衷の建築なのだ。
カイディン帝廟の壁面のドラゴンの彫刻はベトナム全土で最大のものらしい。

グエン朝は150年続いた王朝で、ベトナム全土を統一した最初で最後の王朝でもある。

グエンとは初代ザーロン帝が皇帝になる以前の名前であるグエン・フック・アインから名付けられた。
それまで政治の中心地はハノイだったが、皇帝の出身地であるフエに都を置いた。

以降中国の紫禁城を手本にした王宮や、フランスの統治下後には西欧風の帝廟が造られていく事となっていった。

階段を登り切るとカイタン御殿があり、中では調度品や遺品の展示が行われている。

内外共に見応えがあり、個人的には巡ったフエの帝廟の中では一番好きな場所だ。


ちなみにフエの建造物群は、ベトナム初の世界遺産でもある。(登録は1993年)

フランス語風だとフエではなく“ユエ”らしいが、少なくとも自分の周りでそのように言う人には出会った事がない。
TRANSIT(トランジット)38号ベトナム 懐かしくて新しい国へ (講談社 Mook(J))
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