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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

ラストエンペラー・愛新覚羅溥儀の離宮 溥儀東行宮 - The Abandoned Imperial Villa of the Last Emperor in Dandong -

2022
14


それを何で知ったのか、今となっては覚えていないが少なくとも意外にもインターネットではなかった。それだけは覚えている。
ラストエンペラー・愛新覚羅溥儀の離宮 溥儀東行宮。



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この時世話になったガイドは、丹東生まれ担当育ち、北朝鮮へも年に何回も仕事として足を運ぶ男性だった。
そんな彼も「こんな場所今まで知らなかった!」と驚いていた。
当時2015年。



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廃墟化したこの建物の周りには近隣のご老人方が集い音楽をかけては踊り、
ボードゲームを楽しみ、おしゃべりに花を咲かせ、憩いの場となっていた。



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見上げると装飾が非常に美しい。
こちらの離宮、愛新覚羅溥儀が1943年5月上旬この地に訪れた際宿泊した小型宮殿様式の別荘だ。



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残念ながら中に入る事は出来ないので、ぐるっと外観を見て回るだけに留めた。



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平屋建ての出入り口には中国の美女が壁に描かれている。



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あまりにもほっこりとした光景。

4階建の棟には天に昇る龍が描かれている。
非常に凝った造りの離宮がこうして荒廃した侭になっているとは。



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一部建物の内部を覗く事が出来た。



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裏手には確か畑が広がっていたような気がする。
中国の片田舎のゆるい雰囲気も好きだ。次に訪れる事が出来るのはいつの日やら。



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満洲国皇帝 愛新覚羅溥儀の離宮はその建築の美しさだけではなく、個人的な見所は『定礎』にもあった。
皇紀二千六百年八月…皇紀の定礎を初めて見たのだった。



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溥儀東行宮についてはこちらのブログに詳しい概要が書かれている。
ここからそう遠くない場所には、満洲時代の金山の関連施設、工場跡なども残っていたが、
当時既に迫り来る再開発の波に飲まれる寸前の所であった。
もう、跡形も残っていないに違いない。





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