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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

アルバニアのピラミッド『エンヴェル・ホッジャ美術館』 - Pyramid of Tirana " The Enver Hoxha Museum " in Albania -

2020
16


アルバニアの首都ティラナの中心地にアルバニアの(ティラナの)『ピラミッド』と呼ばれる建築物がある。


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エンヴェル・ホッジャ美術館。


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この不思議なピラミッドは、1946年共産主義政権を成立したアルバニアの前共産主義指揮者エンヴェル・ホッジャ生誕80歳を記念して建設された。
1988年に建設されるもその後は激動に飲み込まれ様々な目的で使用された。
美術館、コソボ紛争の間はNATO基地、ナイトクラブ、イベントスペース。
国立美術館として活用する話しもあったが、結局放棄され廃墟と化した侭だった。


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私が訪れた2018年、観光客が訪れてはピラミッドに登り、記念撮影を楽しむ面白スポットと化していた。
子供も大人も男性も女性も、皆登る。
傾斜がなかなかにキツく途中止まるとヒヤリとするものがある。一気に駆け上がる事をオススメする。


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登り切った達成感。
このピラミッド、どうやら現在(2020年5月現段階)はバリケードで囲まれ入れなくなってしまったようだ…。
オランダの建築事務所MVRDVが「すべての人が屋根に登れるように」をコンセプトにこのピラミッドを青少年技術教育センターとして再生する事を計画している。
それが動き出したのかもしれない。
2011年には解体の話しもあったが、紆余曲折を経て貴重な建築物が残る事になったのはきっと幸せな事だろう。


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正直もっとしっかり写真を撮っておけば良かったと後悔している。


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工事期間は1.5年を予定しているらしいが、それの倍はかかりそうな気がする。
アルバニアへの再訪がいつになるかは分からないが、その時は是非ピラミッドへも再び足を運びたい。


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上空から撮影すると、屋上の床部分が星の形になっている。
その事に気が付いたのも残念ながら帰国後だった。
ただの登れる廃墟だと高を括っていたのが間違いであった。





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アルバニアの混乱と再生
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