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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

昭和ラブホの世界を覗いた時のお話し - A Love Hotel of Showa Period in Japan -

2020
01


昭和のラブホテルとは、こんなにも美しいものだったのか。
本やネットで目にした事はあるものの、実際己の目で見て部屋に足を踏み入れると
また違ったものがある。
廃墟のラブホテルではなく、生きた『昭和ラブホテル』という存在。



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扉を開けると、そこには宇宙空間が広がっていた。
いつか夢見た僕たちの近未来。
懐かしくて遠い、しかしとっくに通り過ぎてしまったレトロフューチャー。


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宇宙船の中に宇宙船があるような。
何と可愛い何と格好良い。ひたすらに堪らない。
丸型のお布団はないんだね。昔はあったのだろうか。普通の敷布団が使用されていた。


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一夜の愛を語ったり語らなかったりする為だけに利用するのは個人的に
勿体ないと感じてしまう…。
尊い…この存在を見守りたい…。


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昭和ラブホが好きで全国旅をする友人がいるのだが、その友人曰く「ラブホ趣味は金がかかって仕方ない」。
確かに…
休憩2時間3000円以下だとしても、1日に5件も6件も梯子し撮影していたら幾らおぜぜがあっても足りない。


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昭和ラブホは、最早文化遺産だ。
宿泊出来る遺産。
バブルという時代はこの国に大きな歪みと傷跡を残したが
こうした昭和ラブホという遺産も数多く残してくれた…かもしれない。


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同性の友人らと猥談をしている際共通して言えるのが、異性とのまぐわいという行為に対し
嫌悪感を抱く女性というものが少なくないというものだ。
「私は性欲強い方だけど、セックスに対しての嫌悪感がすごい」
本能的な欲望に勝る嫌悪感が日常的に介在しそして嫌悪感の対象、要因であるそれらが
無自覚であるという『当たり前』は異常事態ではないだろうか…。

昭和ラブホ』に同性の友人と宿泊した時話したのが
「セックスをしなくてもいいという安心感が同性にはあっていいよね」
「純粋に昭和ラブホを見て可愛い!素敵!ってきゃっきゃ出来るって楽しいね」
「これが異性だったらこの後仕上げにセックスという義務が待ってるから嫌だよね」
「愛情表現なら抱きしめてくれるだけで十分なんだけどね」
…という話題で盛り上がるよというのを海外の友人に話したりすると非常に驚かれる。
性愛の享受と幸福は一方の許容でのみ成り立っているケースが多々あるように見える。
人間は、残念な程に弱い生き物だ。孤独に強いなどという人間の方が少数派だ。
だからこそこの一方通行が許されてきてしまったという側面もあるかもしれない。
勿論、双方が幸せな性愛を享受するケースもあると思う。
日本という島国は、様々な意味で『特殊』な国だ。
だからこそ面白く、だからこそ面倒臭く、だからこそ興味深い。
コロナ以降海外に出られないものだから日本の様々な物や事を見ては考えたりしていたが、
この国は、熟熟特殊だ…。




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