昭和の洋食屋さんと大門商店街に足を運んだ時のお話し - A Good Old Western Style Restaurant of Showa Period and The Daimon Shopping Street in Japan -
2020
07
津が地元の友人が、メアベアというローカルな洋食を食べた事を
Twitterで投稿していて、自分もいつか食べてみたいな…と思っていたところ行く機会に恵まれた。

場所は老舗の洋食屋さん、中津軒。なんと創業明治44年。
店内は思ったより広く、天井が高く居心地の良さを感じる空間だ。

メニューには様々な洋食が並びどれも魅力的で迷ってしまうが、
やはりここまで来たならメアベアだ。
特別料理と別枠扱いにされている。

メアベアの待ち時間はそんなに掛からなかった記憶がある。

皿に盛られた白米と共に提供される特別料理メアベア。
牛・豚・鶏がシャッキリとした玉葱と共にデミグラスソースで煮込まれた料理で、その上には目玉焼きが乗っている。
実に日式洋食的な見た目といった感じでワクワクする。

味は口に入れた瞬間はさっぱりと感じるが、食べているうちにコクもあると感じる。
奥深い…。
目玉焼きを崩すととろりと流れる黄身。デミグラスソースの味に変化をつけられる。
美味しい。白米がどんどんなくなっていく。
あっという間に完食してしまった。
それでいて食べた後「あ、また食べに行きたいな…」と思わせられる。
定期的に思い出しては中津軒に思いを馳せる…オムライスなども食べてみたい。

中津軒を出て左折するとすぐの大通り挟んで向かい側には蜂蜜まん本舗。

創業45年、水谷養蜂場ゆかりの初代が「蜂蜜をもっと身近に」との想いから生み出した名物饅頭を取り扱っている。

焼き立てを購入し食べてみる。
皮はパリッ、中には熱々のこしあんが入っている。
そして同時にふわりと香る蜂蜜の匂い。
1つ60円というのも素晴らしい。

『昭和』を探す街中散歩。

津って三重の県庁所在地なんだよなそういえば…。
三重に足を運んだ事は数える位しかないけれどそれでも津の散策は初めてだった。
前回行ったのは2019年、渡鹿野島。レポートをメディアに掲載して頂いていたが
消えてしまったのでそろそろこちらにアップしよう。
ちなみに津の姉妹都市のひとつにブラジル・サンパウロのオザスコ市がある。
三重県に住む外国人の割合で一番多いのがブラジルの人々だそうだ。
二番目はベトナムの人々。中国、フィリピン、韓国と続いていく。

さて第二の目的地、大門商店街 飲食店街。

見るからに濃厚な昭和の残り香を感じる。

シャッター街は車の通り道にもなっていた。
いや、時間帯が時間帯だったからだろうか。
夜に訪れたらきっと別な顔を見る事が出来るに違いない。
少なくても飲食店は開いている…かな?


こちらのレトロで可愛い美容室は何年も前に閉店しているが。
昭和のロゴはなんて魅力的なのだろう。

横道に吸い込まれる。

スナックや飲み屋を中心に、小さな飲食店が犇くエリア。
真昼間からスナックで歌うおじさんのカラオケが爆音で鳴り響く。味わい深い。

この商店街の二階部分は居住区になっている。

が、ご覧の通り魔窟化しているので、深入りはせず立ち去った方がいいだろう。

ビルとビルの間、家屋と家屋の間、駐車場から見える大門商店街の外側。
忘れ去られた昭和の真空地帯の魔窟のようで、魅惑的である。
ちなみに、天むす発祥の地もこの大門地区である。名古屋ではなかったのか。
友人曰く三重県発祥の食べ物の多くが名古屋発祥と謳われいるのだそうだ…。
世知が無い。
昭和街道 特集消える商店街 日本全国古い町並みめぐり
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