ルーマニアの廃化学工場 - An Abandoned Chemical Factory in Rumania (Bucharest) -
2021
08
ルーマニアへ訪れた時、廃墟と化した化学工場へ案内して頂いた。

何が残っているという訳ではないが、残っていればこれ程までに広い敷地に残る巨大な工場、
見応えもあっただろう。


退廃美の吸収、探索の楽しさという部分に焦点を当てれば良い場所ではある。


侵入に関しては警備員がいるので事前に許可を取る形となる。どうやら野犬が数多く棲息しているらしい。
幸い遭遇する事はなかったが。
建物の壁には多くのグラフィティーが残されている。



地下に降りようとしたら白い粉が部屋中に充満し階段まで溢れており、
とてもじゃないが進める状況ではなかった。
一見石灰のように見えたが、聞くと「ケミカルパウダー」…有害な物質なので中に絶対に入らない事、
粉に触れぬよう釘を刺された。

唐突に現れるトラップのような粉の部屋であった。別な建物へと移動して行く。

工場内の煉瓦造りの建物をハンマーで破壊している男性がいた。
どうやら煉瓦を売る為に壊しているらしかった。

彼は軽く言葉を交わすとすぐに立ち去ってしまった。


この工場への探索ツアーもどうやら存在しているらしいが、とりあえず煉瓦破壊の男性と鳩以外と
出会す事はなかった。




この工場はブカレストで最も古い化学工場であり、嘗ては火薬の製造業者でもあった。
1999年に民営化され一部の工場は現在も使用されているが敷地内の多くの建物は廃墟と化している。
幽幻廃墟
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